本記事にはプロモーションが含まれます
エアコンの設定温度を下げても部屋が冷えない。その原因の多くは、窓から入ってくる日射熱にあります。資源エネルギー庁の省エネポータルサイトは、夏の冷房時に室外から侵入する熱の約7割が窓などの開口部からであると説明しています。裏を返せば、窓の日射を抑えるだけで冷房の負担は軽くなります。
この記事では、工事をせずに買って取り付けるだけで試せる窓の遮熱グッズを、公的資料の記述に沿って整理します。結論から言えば、優先順位は「窓の外側に付けられるもの」→「内側のカーテン類」→「フィルム類」の順です。
この記事の結論(用途別)
- ✓ 戸建て・ベランダがある窓 → 外側に付ける「すだれ」または「日よけシェード」。まずここから
- ✓ 外側に付けられない・賃貸で穴を開けたくない → 室内の「遮熱レースカーテン」
- ✓ 窓用の遮熱フィルム → ガラスの種類によっては熱割れの注意書きがあるため、取扱説明書の確認が先
- ✓ 根本的に変えたい → 内窓や複層ガラスへの交換(工事あり・補助金の対象になる場合あり)
なぜ「窓」から手を付けるのか|夏に入る熱の約7割は開口部から
資源エネルギー庁の省エネポータルサイト「省エネ住宅」は、開口部の断熱について次のように整理しています。冬の暖房時に室内から逃げる熱の約6割、夏の冷房時に室外から侵入する熱の約7割が、窓などの開口部を通っています。壁や屋根よりも先に窓を手当てしたほうが効率がよい、というのはこの比率が根拠です。
そのうえで同サイトは、遮熱の具体策として「窓の内・外に必要な対策をとり太陽熱を遮断する」「ブラインドなどを設置する場合は、窓の外側に取り付けるほうが、内側に取り付けるよりも3倍近くの効果がある」「庇やオーニングの取り付けは、太陽高度の高い南側の窓で特に効果的」と述べています。市販のグッズを選ぶときも、この順序がそのまま優先順位になります。
日よけを付ける位置と効果の関係(概念図)
選び方の3基準|迷ったらこの順に決める
基準1:まず「窓の外側に付けられるか」を確認する
日射は、ガラスを通り抜ける前に遮ったほうが室内に熱がたまりません。ベランダの手すりや窓上のフックにかけられるなら、すだれや日よけシェードが第一候補になります。マンションの共用部(バルコニーの手すり・外壁)に固定できるかは管理規約で扱いが異なるため、購入前に確認してください。
基準2:窓の方角で「必要な形」が変わる
南の窓は太陽高度が高いため、上から垂らす庇型・オーニング型が効きやすくなります。西の窓は日が低い角度から差し込むので、窓全体を覆える丈の長いすだれやシェードが向きます。北の窓は直射が少なく、優先度は下がります。
基準3:取り付け方法と、外して保管できるか
外付けのグッズは強風の影響を受けます。取り付けは固定金具やフックを使い、台風や強風が予想されるときは取り外す前提で選ぶと安全です。落下は近隣の事故につながるため、シーズン後に片付けやすいサイズ・重さかどうかも確認しておきたい点です。
選び方フロー
4タイプの比較|設置位置・価格の目安・注意点
市販の窓の遮熱グッズは、大きく4タイプに分かれます。価格は2026年8月8日時点で通販サイトに表示されていた金額帯の目安で、サイズや素材によって変わります。
| タイプ | 設置位置 | 価格の目安 | 工事 | 主な注意点 |
|---|---|---|---|---|
| すだれ・よしず | 窓の外側 | 約2,000〜6,000円 | 不要 | 強風時は取り外す。掛ける場所の確保が必要 |
| 日よけシェード | 窓の外側 | 約3,000〜10,000円 | 不要 | サイズが大きく張り方の工夫が要る。固定金具は別売の場合あり |
| 遮熱レースカーテン | 室内側 | 約1,500〜6,000円 | 不要 | 外付けより効果は小さい。サイズ(丈・幅)の採寸が必要 |
| 窓用遮熱フィルム | ガラス面 | 約1,500〜8,000円 | 不要(自分で貼る) | Low-E複層ガラス・網入りガラスは不可と明記した製品が多い。熱割れの注意書きを必ず確認 |
価格は2026年8月8日時点で通販サイトに表示されていた参考価格帯です。実際の販売価格は変動します。
用途別のおすすめ|工事なしで今日から試せる3タイプ
ここからは、上の3タイプを実際の商品で見ていきます。掲載しているのは2026年8月8日時点の参考価格です。効果の出方は窓の向き・サイズ・住まいの断熱性能によって変わるため、「必ず何度下がる」といった数値は示していません。
① 外側に掛けるだけ:アルミ配合のすだれ
【PR】
まず試すなら、窓の外に掛けるすだれです。資源エネルギー庁が「外側のほうが3倍近い効果」と説明している位置に、工具なしで設置できます。アルミを配合したタイプは日射を反射する設計で、天然素材のすだれより軽く、シーズン後の片付けも簡単です。ベランダの手すりや窓上のフックに掛けて使います。
- 設置位置:窓の外側(掛けるだけ・工事不要)
- サイズ展開が複数あり、窓の高さに合わせて選べる
- 参考価格:1,980円〜(2026年8月8日時点)
- 強風が予想される日は取り外して保管する
② 広い窓・ベランダ全体を覆う:日よけシェード
【PR】
掃き出し窓やベランダ全体など、すだれでは覆いきれない広さにはシェードが向きます。上部をフックで留めて斜めに張ると、庇のように日射を受け止めながら風は通ります。南向きの窓では、資源エネルギー庁が「太陽高度の高い南側では庇やオーニングが特に効果的」としている使い方に近い形になります。
- 設置位置:窓の外側(フック・固定金具で張る)
- 大きめのサイズで掃き出し窓やベランダをまとめて覆える
- 参考価格:3,042円(2026年8月8日時点)
- 固定金具が別売の製品もあるため、取り付け方法を先に確認する
③ 外に付けられないなら:遮熱レースカーテン
【PR】
賃貸で外壁や手すりに固定できない場合、マンションで共用部に物を掛けられない場合は、室内側の遮熱レースカーテンが現実的な選択肢です。外付けより効果は小さくなりますが、資源エネルギー庁も冷房時の工夫として「レースのカーテンやすだれなどで日差しをカット」「外出時は昼間でもカーテンを閉める」を挙げています。
- 設置位置:室内側(既存のカーテンレールに掛けるだけ)
- 昼間の目隠しを兼ねられる製品が多い
- 参考価格:1,850円〜(2026年8月8日時点)
- 注文前に窓の幅と丈の採寸が必要。フックの形状も確認する
⚠ 買う前に確認したい3点
- 窓用フィルムはガラスの種類を先に確認:Low-E複層ガラスや網入りガラスには不向きと取扱説明書に明記されている製品があります。ガラス内部に熱がこもって熱割れが起きるおそれがあるため、対応ガラスの記載を必ず読んでから購入してください。
- 外付けは落下対策を:強風時の飛散は近隣の事故につながります。固定方法を確認し、台風の予報が出たら取り外してください。マンションのバルコニーは避難経路でもあるため、管理規約の確認も必要です。
- 冷房を切る前提にしない:遮熱グッズは冷房の負担を軽くするものです。猛暑日に無理な節電をすると熱中症の危険があります。室温と体調を優先してください。
遮熱グッズと組み合わせると効く、エアコン側の3つの工夫
窓の遮熱は「冷房を効きやすくする」ための対策です。効果を実感しやすいのは、エアコン側の使い方とセットにしたときです。資源エネルギー庁の省エネポータルサイトは、行動ごとの年間削減量と節約額の試算を公開しています(電気料金は同サイトの算出根拠に基づく試算値)。
| 工夫 | 条件 | 年間の削減量 | 年間の節約額 |
|---|---|---|---|
| フィルターを月1〜2回清掃 | 目詰まり時との比較(2.2kW) | 31.95kWh | 約990円 |
| 設定温度を27℃から1℃上げる | 外気31℃・9時間/日 | 30.24kWh | 約940円 |
| 冷房を1日1時間短縮 | 設定温度28℃ | 18.78kWh | 約580円 |
出典:資源エネルギー庁 省エネポータルサイト「無理のない省エネ節約(空調)」の試算値。住まいや使い方により結果は異なります。
年間の節約額の目安(資源エネルギー庁の試算)
グッズで済ませる場合と、窓そのものを変える場合
遮熱グッズ(工事なし)
- 数千円から始められる
- 買ったその日に取り付けられる
- 賃貸でも選択肢がある
- 夏だけ使い、冬は外して日射を取り込める
- 一方で、毎年の付け外しの手間がかかる
- 冬の暖房時の熱の逃げには効かない
内窓・複層ガラス(工事あり)
- 夏の遮熱と冬の断熱の両方に効く
- 付け外しの手間がない
- 結露や騒音の軽減も期待できる
- 一方で、費用は数万円〜数十万円規模
- 工事の日程調整が必要
- 補助金の対象になる場合がある
よくある質問
Q. すだれと日よけシェードはどちらが効きますか?
A. どちらも窓の外側で日射を遮る点は同じで、覆える面積と設置のしやすさで選ぶのが実際的です。腰高窓など幅の狭い窓は掛けるだけのすだれが扱いやすく、掃き出し窓やベランダ全体を覆いたい場合はシェードが向きます。効果の大きさは製品の素材・透過率・設置状況で変わるため、一律にどちらが上とは言えません。
Q. 遮熱レースカーテンだけでも意味はありますか?
A. 意味はあります。資源エネルギー庁も冷房時の工夫として、レースのカーテンやすだれで日差しをカットすること、外出時は昼間でもカーテンを閉めることを挙げています。ただし同庁は、日よけを窓の外側に取り付けるほうが内側より3倍近い効果があるとも説明しており、外に付けられる窓があるなら外付けを優先したほうが有利です。
Q. 窓に貼る遮熱フィルムは自分で貼っても大丈夫ですか?
A. ガラスの種類を確認してからにしてください。市販のフィルムには、Low-E複層ガラスや網入りガラスには使用できないと取扱説明書に明記されているものがあります。ガラス内部に熱がこもると熱割れが起きるおそれがあるためです。判断がつかない場合は、フィルムを避けて外付けのすだれやシェードを選ぶほうが安全です。
Q. マンションのベランダにすだれを付けても問題ありませんか?
A. 管理規約によります。バルコニーは共用部分として扱われることが多く、手すりや外壁への固定、避難経路をふさぐ設置が禁止されている場合があります。事前に規約を確認し、固定方法についても管理組合の指示に従ってください。
Q. 遮熱グッズを付ければエアコンを止められますか?
A. 止めることを目的にしないでください。遮熱グッズは室内に入る日射熱を減らし、冷房の効きを助けるためのものです。猛暑日に冷房を我慢すると熱中症の危険があります。室温と体調を優先し、そのうえで設定温度やフィルター清掃と組み合わせて電気の使用量を抑えるのが安全な使い方です。
Q. 冬もそのまま付けておいたほうがいいですか?
A. 夏の日射を遮る道具なので、冬は外したほうが日射熱を室内に取り込めます。資源エネルギー庁も、冬は厚手のカーテンで熱を逃がさない工夫を、夏は日射遮蔽を、と季節で分けて説明しています。シーズンごとに付け外しする前提で、保管しやすいサイズを選んでおくと続けやすくなります。
出典
- [1] 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト「省エネ住宅」(開口部の断熱/住まいの遮熱)
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/housing/index.html - [2] 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト「無理のない省エネ節約(空調)」
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/howto/airconditioning/index.html - [3] 東京都環境局「省エネな暮らし方(家庭における対策)」
https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/climate/home/energysaving
価格は2026年8月8日時点で各通販サイトに表示されていた参考価格です。最新の価格・在庫は各販売ページでご確認ください。
関連: 窓そのものを変える方法を知りたい方へ
遮熱グッズは毎年の付け外しが前提の対策です。夏の遮熱と冬の断熱をまとめて解決したい場合は、内窓の設置や複層ガラスへの交換という工事の選択肢があります。補助額と対象工事は先進的窓リノベ2026事業の解説でまとめています。
