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「外壁塗装の相場は60〜100万円」。検索するとほとんどの解説サイトがこのレンジを示します。ところが2026年3月に公表された実際の成約774件の調査では、外壁塗装のみの平均は127万円でした。相場の上限を27%も上回る数字です。どちらかが間違っているのでしょうか。この記事では、実成約データとネット相場を突き合わせ、ズレが生まれる4つの理由と、自宅の適正価格を確かめる手順を解説します。
結論:実際の成約の平均は127万円。ネット相場とのズレは「前提の違い」
外壁塗装の一括見積もりサービス「外壁塗装パートナーズ」(株式会社ソーラーパートナーズ)が2026年3月18日に公表した実態調査によると、2025年3月〜2026年2月の成約774件のうち、外壁塗装のみ(320件)の平均価格は127万円、屋根+外壁セット(454件)の平均は142.5万円でした。一方、当サイトを含む解説サイトの多くが示す相場は「30坪で60〜100万円」前後です。結論から言うと、どちらも誤りではなく、前提(坪数・塗料・工事範囲)が違う数字です。
この記事の要点
- 実成約774件の平均は外壁のみ127万円・屋根セット142.5万円(2026年3月公表)
- ネット相場の「60〜100万円」は30坪・シリコン塗料基準の理論値で、これも誤りではない
- 最も多い成約価格帯は100〜124万円(30.3%)で、相場レンジの上限と実は接続している
- ズレの正体は「坪数の前提・塗料グレード・4年分の値上がり・屋根セット率58.7%」の4つ
実成約774件の数字:平均・分布・4年間の値上がり
調査対象は、過去1年間(2025年3月1日〜2026年2月28日)に同サービス経由で成約した774件から無作為抽出したデータです。2022年の同調査と比べると、外壁のみ・屋根セットとも約14万円上昇しています。
| 施工内容 | 2026年 平均価格 | 2022年 平均価格 | 上昇幅 |
|---|---|---|---|
| 外壁塗装のみ(320件) | 127万円 | 113万円 | +14万円 |
| 屋根+外壁セット(454件) | 142.5万円 | 128万円 | +14.5万円 |
注目すべきは分布です。外壁塗装のみ(320件)の価格帯は「100〜124万円」が30.3%で最多、次いで「125〜149万円」が28.7%。全体の約6割が100〜149万円に収まっています。つまり「60〜100万円」というネット相場の上限付近から上に、実際の成約の山があることになります。
ヌリカエは、住んでいる地域と建物の条件を入力すると、対応できる塗装会社を無料で紹介してくれる一括見積もりサービスです。全国が対象で、複数社の金額を並べれば「平均127万円」ではなく「自分の家の適正価格」がはっきりします。相場だけ確認して依頼しない使い方もできます。
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ネット相場「60〜100万円」とズレる4つの理由
平均127万円と相場60〜100万円。27万円以上の開きは、次の4つの前提の違いでほぼ説明できます。
① 坪数の前提が違う
ネット相場は「延床30坪」を基準にした理論値。実成約の平均は坪数を問わない全データの平均なので、40坪以上の大きな住宅も含まれ、金額が押し上げられます。
② 塗料グレードの移行
相場表の多くはシリコン塗料基準。調査元は、人気がラジカル制御形から無機・フッ素樹脂など高耐久塗料へ移行したことを平均上昇の要因に挙げています。
③ 4年分の値上がり
2022年調査比で平均+14万円。資材代・足場部材・人件費の高騰が直接の要因です。数年前に作られた相場表は、この上昇分を反映していないことがあります。
④ 工事範囲(屋根セット率58.7%)
実際の成約774件のうち454件(58.7%)は屋根+外壁の同時施工(平均142.5万円)。足場代を1回で済ませる選択が多数派で、「外壁のみ30坪」の相場とは工事範囲が違います。
突合表:ネット相場と実成約データはどれだけ違うか
主要な相場表記を一次情報の確認日つきで並べると、次のようになります(いずれも2026年8月20日確認)。
| 情報源 | 相場・平均の表記 | 前提 |
|---|---|---|
| 外壁塗装の窓口(解説記事) | 60〜90万円 | 30坪の理論値 |
| リショップナビ(解説記事) | 60〜150万円 | 坪数・塗料別の全レンジ |
| 当サイト(費用相場の分解記事) | 60〜100万円 | 30坪・塗料グレード別に内訳を分解 |
| 実成約774件の調査 | 平均127万円 最多帯100〜124万円 | 坪数・塗料を問わない成約実績(外壁のみ320件) |
こうして並べると、対立しているように見えた数字がつながります。統計的に、平均値は高額案件に引っ張られて中央値より高く出ます。実成約の最多帯は100〜124万円で、ネット相場の上限(90〜100万円)のすぐ上に山がある。つまり「相場レンジの上限〜やや上」が現在の実勢と読むのが自然です。
外壁塗装の窓口は、外壁・屋根塗装に特化した全国対応の一括見積もりサービスです。数量と単価が明記された見積書を複数社から集めれば、自宅の見積もりが「平均127万円」とズレている理由(坪数・塗料・工事範囲のどれか)を自分で特定できます。
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自宅の適正価格を確かめる3ステップ
平均も相場も、最終的には「自分の家ではいくらか」を知るための出発点にすぎません。前提をそろえて比較すれば、適正価格は自分で確かめられます。
適正価格チェックの3ステップ
自宅の前提を固定する — 延床坪数、屋根も同時に塗るか、塗料グレード(シリコン/ラジカル/フッ素/無機)の3点をメモしてから相場を見る。
数量入りの見積書を複数社から取る — 「一式」表記ではなく、塗装面積(平方メートル)と単価が明記された見積書を2〜3社から集める。
前提込みで比較する — 30坪・シリコンなら60〜100万円、高耐久塗料や屋根セットなら100万円台が今の実勢。金額差の理由を各社に説明してもらう。
注意:「平均127万円」は営業トークにも使われる
⚠ 平均値の一人歩きに注意
「実際の平均は127万円ですから、この見積もりは安いほうですよ」という説明は、30坪・シリコン塗料の家には当てはまりません。平均には大きな住宅・高耐久塗料・屋根セットが含まれます。逆に、相場より極端に安い見積もりは、塗り回数や下地補修の省略が紛れていることがあります。金額の妥当性は平均との比較ではなく、数量・単価・工程が書かれた見積書の中身で判断してください。
よくある質問
「平均127万円」は高すぎませんか?30坪の家でもこの金額が必要ですか?
平均127万円は坪数・塗料を問わない全成約の平均で、大きな住宅や無機・フッ素塗料の高額案件に引っ張られています。最も多い価格帯は100〜124万円で、30坪・シリコン塗料なら60〜100万円のレンジが引き続き目安になります。自宅の坪数と塗料を決めてから複数社の見積もりで確かめてください。
屋根と外壁は同時に塗装したほうが得ですか?
実成約774件のうち58.7%(454件)が屋根と外壁の同時施工でした。平均額の差は15.5万円(142.5万円−127万円)で、足場の設置が1回で済むことが理由とみられます。ただし外壁のみと屋根セットでは住宅の条件が異なるため、単純な差額ではない点に注意してください。
ネット相場と実際の平均、どちらを信じればよいですか?
どちらも誤りではなく、前提が違います。ネット相場は30坪・シリコン塗料などの条件をそろえた理論値、実際の平均は条件を問わない成約実績です。自宅の適正価格は、数量と単価が明記された見積書を複数社から取り寄せて比較する方法でしか確かめられません。
出典
- 株式会社ソーラーパートナーズ「【2026年最新版】外壁・屋根塗装の費用相場に関する実態調査結果」PR TIMES(2026年3月18日公表・2026年8月20日確認) — prtimes.jp
- 外壁塗装の窓口「【2026年版】外壁塗装の費用相場はいくら?」(2026年8月20日確認) — gaiheki-madoguchi.com
- リショップナビ「外壁塗装の相場は60〜150万円」(2026年8月20日確認) — rehome-navi.com
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