本記事にはプロモーションが含まれます
結論から言うと、オムロンのV2H「マルチV2Xシステム KPEP-Aシリーズ」はメーカー希望小売価格1,760,000円〜(税込)+設置工事費20〜55万円が目安で、V2Hのなかでは高価格帯に入ります。その代わりに、10年保証・全国約140拠点のサポート網・停電時6kVAの全負荷給電・全機器が壁掛けできる設置自由度という「置いたあと10年の安心」に振った製品です。
この記事では、価格の内訳、10年保証の条件、壁掛け設置が成立する家の条件、対応車種の実際を、オムロン公式サイトで確認できる情報を軸に整理します。価格は販売店ごとに大きく動くため、断定的な「実売いくら」ではなく、判断材料としての目安と確認すべき項目を示します。
この記事のポイント
- ✓ 本体はメーカー希望小売価格176万円〜。工事費は標準20〜30万円、電気設備の改修が絡むと40〜55万円
- ✓ 令和8年度のCEV補助金は機器上限75万円+工事上限55万円=最大130万円。工事費側は上限まで補助されるため、工事が高くなっても実質負担はあまり動かない
- ✓ 保証は一般タイプ・重塩害タイプとも10年。ただし公式に「長期保証には条件があります」と明記されており、販売店への確認が前提
- ✓ パワコン約21.5kg・EVユニット約27kgで全機器が壁掛け可能。壁がない場所は自立スタンド(オプション)で対応できる
- ✓ 対応車種は12メーカーに拡大済み。ただし停電時に12Vシガーケーブルが「要」の車種があり、車種によって非常時の手間が変わる
オムロンV2Hの価格はいくら?本体176万円〜+工事20〜55万円
オムロンはV2Hの本体価格を公式サイトで公表しておらず、価格は販売店の見積もりで決まります。現時点で公表値として確認できるのは、販売店の製品情報ページに掲載されているメーカー希望小売価格です。工事費については、当サイトで整理したV2Hの設置工事費の相場と同じレンジで考えて差し支えありません。
| 内訳 | 金額の目安(税込) | 中身・根拠 |
|---|---|---|
| 本体一式(マルチV2X KPEP-A) | 1,760,000円〜 | メーカー希望小売価格。パワコン+EVユニット+ゲートウェイ+全負荷分電盤の構成 |
| 設置工事費(標準) | 200,000〜300,000円 | 分電盤が近く、簡易基礎で済む家 |
| 設置工事費(改修あり) | 400,000〜550,000円 | 分電盤交換・主幹容量アップ・幹線引き直しが必要な家 |
| CEV補助金(令和8年度) | −最大1,300,000円 | 機器は上限75万円、工事は上限55万円まで |
| 実質負担の目安 | 約1,010,000円〜 | 希望小売価格ベースの試算。実売価格はこれを下回ることが多い |
本体価格は販売店の製品情報ページ掲載のメーカー希望小売価格、工事費は施工事業者の公開情報および国の補助上限額から編集部が整理(2026年8月時点)。補助金額は年度・予算により変わります。
工事費が高い家ほど「補助で相殺される」構造になっている
ここが見落とされやすいポイントです。CEV補助金は機器に上限75万円、工事費に上限55万円という別枠を設けています。オムロンの本体は希望小売価格176万円と機器上限を大きく超えるため機器側の補助は75万円で頭打ちですが、工事費は上限55万円の範囲で補助されるため、工事が高くつく家でも実質負担はほとんど増えません。「うちは分電盤が遠いから高くなる」と見送る前に、補助後の金額で比べ直す価値があります。
工事条件別の総額と実質負担(希望小売価格ベースの試算・単位:万円)
CEV補助金の上限(機器75万円・工事55万円)をもとに編集部が試算。実際の交付額は申請内容・審査により決まります。
オムロンで見積もると本当にいくらになるかは、並べてみないと分からない
オムロンのV2Hは希望小売価格しか公表されておらず、実売価格は施工店の仕入れルートと工事内容で数十万円動きます。タイナビ蓄電池は、蓄電池・V2Hの設置に対応できる会社の見積もりを、お住まいの地域からまとめて無料で取り寄せられるサービスです。オムロンを扱えるかどうかも含めて確認できます。
入力は最短1分/見積もり・利用は無料。合わなければ断って大丈夫です
壁掛け設置の条件|オムロンV2Hが「置ける家」の見分け方
オムロンのマルチV2Xシステムは、V2X用パワーコンディショナ(約21.5kg/450×562×232mm)とEVユニット(約27kg/430×660×264mm)を分離した構成で、いずれも壁掛け・ネジ止めで設置します。この分離構造が置き場所の自由度につながっている一方、外壁に穴を開けて固定することが前提になる点は理解しておく必要があります。次のフローで、自宅がどのパターンになるかを確認してください。
オムロンV2Hの設置パターン判定フロー
はい
EVユニットを壁掛けで設置。追加費用なしで最もすっきり収まるパターンです。
いいえ
EVユニット用自立スタンド(オプション)に取り付け。基礎工事とスタンド代が追加になります。
並べられなくても問題ありません。オムロンはEVユニットとパワコンを別の壁面に分けて設置できるため、狭小地や変形敷地でも収まるケースがあります。
充放電コネクタの取り付け位置は左右どちらでも選択可能。さらに離れた位置に置きたい場合は、壁付けの別体充放電コネクタホルダ(オプション)が用意されています。ケーブル長は3m・5m・7.5mから選べます。
⚠ 契約前に必ず現地調査で確認したい4点
- 外壁の材質と下地:壁掛けは外壁に穴を開けてネジ止めするため、下地の位置と防水処理の方法を事前に確認する
- 海岸からの距離:海岸および汽水域から500m以内に設置する場合は重塩害対応タイプ(KPEP-A-S)を選ぶ必要がある
- 積雪・寒冷地:使用周囲温度は−20〜50℃、保護等級はパワコンIP55(重塩害タイプはIP66)・EVユニットIP66。仕様上は積雪地域でも設置できるが、雪の落下位置は現地で要確認
- 既設の太陽光パワコンの機種:停電時に太陽光とV2Xが連系できるかは太陽光パワコンの機種によって挙動が変わる。既設がある場合は必ず型番を伝える
10年保証は価格差に見合うか|「条件あり」の中身を見積書で詰める
オムロンはパワーコンディショナ・EVユニット・ゲートウェイのいずれも保証期間10年としており、一般タイプと重塩害タイプで差はありません。故障時は全国約140拠点のサポートネットワークから対応する体制を公表しています。ただし公式サイトには「長期保証には条件があります。ご購入される販売店にお問い合わせください」という注記があり、販売店側でも「一部保証サービス対象外の構成品があります」と案内されています。つまり10年保証は自動的に付くものではなく、条件を確認して初めて価値が確定する種類の保証です。
価格差に見合いやすい家
- オール電化で、停電時にIH・エアコン・エコキュートまで動かしたい(全負荷・最大6kVA)
- 海沿いや積雪地など、設置環境が厳しい(重塩害タイプ・IP66)
- すでに太陽光や蓄電池があり、後付けでV2Hだけ足したい(単機能型)
- 10年スパンで、故障時の駆けつけ体制を重視する
割高になりやすい家
- 停電対策より、日々の電気代削減だけが目的
- EVの使用頻度が低く、充放電の回数が少ない
- 本体価格をできるだけ抑えたい(他社の単機能型のほうが初期費用は低い)
- 他社製の蓄電池がすでにあり、連携条件を確認していない
見積書で確認したい保証の3項目
- 無償の範囲:機器そのものの交換まで無償か、部品代のみか。出張費・作業費が含まれるかどうかで実質の価値が変わります。
- 対象外の構成品:ケーブルやコネクタホルダ、自立スタンドなど、10年保証の対象から外れる部材があるかを一覧で確認します。
- 窓口:施工した販売店が廃業した場合に、どこへ連絡すればよいか。メーカー直の窓口があるかを書面で残しておくと安心です。
対応車種は12メーカーに拡大|差が出るのは「停電時の起動方法」
「オムロンは対応車種が少ない」という説明を見かけますが、2026年8月時点でオムロン公式の対応車種リストに掲載されているのは12メーカーです。むしろ実用上の差は、車種の数ではなく停電時にV2Xを起動させるとき12Vシガーケーブル(別売)が要るかどうかに出ます。要のクルマは、停電の夜に車内でケーブルをつなぐ作業が発生します。
| メーカー | 掲載されている主な車種 | 停電時の12Vケーブル |
|---|---|---|
| 日産 | リーフ/サクラ/アリア/e-NV200 | 2018年式以降のリーフ・サクラ・アリアは不要 |
| 三菱 | アウトランダーPHEV/エクリプスクロスPHEV/eKクロスEV/i-MiEV | 車種・年式により不要/要 |
| トヨタ・レクサス | プリウスPHV/bZ4X/クラウン SPORT RS/アルファード・ヴェルファイアPHEV/RAV4/RZ/UX300e | 不要(車両操作は必要) |
| ホンダ | Honda e/N-VAN e:/N-ONE e:/Super-ONE | 不要(車両操作は必要) |
| SUBARU | SOLTERRA/TRAILSEEKER | 不要(車両操作は必要) |
| マツダ | MX-30 EV/MX-30 ROTARY-EV/CX-60 PHEV/CX-80 PHEV | 不要(車両操作は必要) |
| BYD | ATTO 3/DOLPHIN/SEALION 7/SEAL/SEALION 6 | 不要 |
| スズキ | e ビターラ/e エブリイ | e ビターラは不要、e エブリイは要 |
| ダイハツ | e-ハイゼット カーゴ/e-アトレー | 要 |
| ヒョンデ | KONA/INSTER/new IONIQ 5 | INSTERは不要、KONA・IONIQ 5は要 |
| MINI | COOPER E/COOPER SE/ACEMAN E ほか | 要 |
| メルセデス・ベンツ | EQS/EQE/EQA/EQB/S 580 e/E 350 e | 要(対象モデルコードの指定あり) |
オムロン公式「マルチV2Xシステム 対応車種」ページ(2026年8月時点)をもとに編集部が要約。年式・型式によって条件が異なるため、契約前に必ず公式の一覧で自車の型式を確認してください。
もうひとつ実務で効く注意点として、メルセデスやヒョンデの一部車種にはモデルコードや生産時期による対象・対象外の区分があります。また、車両側のソフトウェア更新でV2Xの動作が変わる可能性がある旨もオムロンが明記しています。車検証の型式を手元に置いて確認するのが確実です。
自分のクルマと自分の家で「本当に付くか」を先に確かめる
対応車種・外壁の下地・既設の太陽光パワコンの機種、この3つが揃って初めてオムロンのV2Hは成立します。タイナビ蓄電池なら、地域で対応できる施工会社に現地調査と見積もりをまとめて依頼でき、他メーカーの提案も並べて比較できます。契約前の情報収集として使って問題ありません。
入力は最短1分/見積もり・利用は無料。しつこい連絡が不安なら電話不可の旨を備考に書けます
ニチコンとどちらを選ぶか、補助金はどう使うか
V2Hの国内シェアで先行するニチコンとの比較は、価格だけでなく「停電時の操作」「太陽光との連携方式」「本体の大きさ」で見方が変わります。2社の違いはV2Hはニチコンとオムロンどっち?機能・対応車種・価格の比較で、メーカーを問わない価格相場はV2Hの価格・設置費用の相場で整理しています。
補助金はV2H補助金2026(CEV・最大130万円)の申請条件と必要書類を確認してください。発注も着工も交付決定日以降という原則があり、先に工事を始めると補助はゼロになります。投資回収の考え方はV2Hは元が取れる?費用対効果の試算、導入して後悔しやすいパターンはV2Hはやめたほうがいい?後悔しやすい7つの理由にまとめました。
よくある質問
オムロンV2Hの価格はいくらですか?
本体(マルチV2Xシステム KPEP-A一式)のメーカー希望小売価格は1,760,000円(税込)からで、これに設置工事費が20〜55万円ほど加わります。オムロンは公式サイトで価格を公表しておらず、実売価格は販売店の仕入れルートと工事内容によって変わるため、見積もりで確認する必要があります。令和8年度のCEV補助金(機器上限75万円・工事上限55万円)を使った場合、希望小売価格ベースの実質負担は約101万円が目安です。
オムロンV2Hの10年保証には条件がありますか?
あります。オムロンは公式サイトで「長期保証には条件があります。ご購入される販売店にお問い合わせください」と明記しており、販売店側でも一部の構成品が保証サービスの対象外になる場合があると案内されています。保証の無償範囲(機器交換までか部品のみか)、出張・作業費の扱い、対象外の部材、施工店が廃業した場合の窓口の4点を、契約前に書面で確認しておくことをおすすめします。
壁がない駐車場でもオムロンV2Hは設置できますか?
設置できる場合があります。EVユニットは壁掛けが標準ですが、オプションのEVユニット用自立スタンドに取り付ける方式も用意されています。またパワーコンディショナはEVユニットと別の壁面に設置できるため、駐車スペースの形状に合わせた配置が可能です。ただしスタンド代と基礎工事が追加になるため、費用は壁掛けより上がります。
停電したとき、オムロンV2Hはどのように動きますか?
オムロンのマルチV2Xシステムは全負荷タイプで、停電時は最大6kVA(片相3.0kVA)まで家中の家電に給電できます。200VのIH調理器やエアコン、エコキュートも対象です。分電盤に自動切替機能があるため切替操作は不要で、停電が復旧すると自動的に通常運転に戻ります。ただし車種によっては、V2Xを起動させるために車両側の操作や12Vシガーケーブル(別売)の接続が必要になります。
太陽光や蓄電池がすでにある家でも、オムロンV2Hを後付けできますか?
KPEP-Aシリーズは単機能型のため、既設の太陽光発電システムがある家にも後付けできます。ただし停電時に太陽光とV2Xが連系できるかは既設の太陽光パワーコンディショナの機種によって挙動が異なるため、型番を伝えて事前に確認してください。既設の蓄電池との併設については、販売店経由で対応可否の確認が必要です。
オムロンV2Hは国の補助金の対象になりますか?
V2H充放電設備は国のCEV補助金(クリーンエネルギー自動車の普及促進に向けた充電・充てん設備等導入促進補助金)の対象で、令和8年度は個人宅で機器上限75万円・工事上限55万円の合計最大130万円という枠が設けられています。申請受付・審査は次世代自動車振興センターが行い、受付は7〜9月が目安です。対象機器として登録されている型式かどうかは、申請前に補助対象製品一覧で確認してください。
出典
- オムロン ソーシアルソリューションズ「マルチV2Xシステム KPEP-Aシリーズ」公式製品ページ ↗(10年長期保証・全国140拠点・停電時最大6kVA・全負荷自動切替・壁掛け設置・重塩害/積雪対応)
- オムロン ソーシアルソリューションズ「マルチV2Xシステム 対応車種」対応車種一覧 ↗(12メーカーの車名・年式・型式・12Vシガーケーブルの要否)
- エコでんち「オムロン マルチV2Xシステム KPEP-Aシリーズ」製品情報 ↗(メーカー希望小売価格1,760,000円〜・寸法・重量)
- エネタウン.jp「KPEP-A V2Xシステム」製品詳細 ↗(各機器の仕様表・保証期間10年・IP等級・自立出力6.0kVA)
- 次世代自動車振興センター(NeV)クリーンエネルギー自動車の普及促進に向けた充電・充てん設備等導入促進補助金 公式サイト ↗(V2H充放電設備の補助上限・申請受付)
※本記事の価格・補助金額は2026年8月時点で確認できた公表情報です。実際の販売価格・工事費・交付額は販売店や申請内容によって変わります。契約前に必ず最新の公式情報と見積書でご確認ください。
これから家を建てるなら、V2Hは「間取りが決まる前」に相談しておく
新築でV2Hを入れる場合、分電盤の位置・駐車スペースまでの配管ルート・外壁の下地を設計段階で決めておくと、後付けで発生する幹線引き直しの費用がまるごと不要になります。持ち家計画は全国のハウスメーカー・工務店のカタログを無料でまとめて請求できるサービスで、EV・V2H前提の電気設備に対応できる会社かを比較検討する材料になります。
Webで完結/請求は無料。気になる会社だけを選んで取り寄せられます
