本記事にはプロモーションが含まれます
情報基準日: 2026-09-13/工事費まで含めた総額は給湯器の交換費用の相場にまとめています。
エコキュート370L(フルオート・一般地・角型)の本体実売価格は、2026年9月7日時点で25万2,999円〜39万9,311円です。同じ容量・同じフルオートでも15万円ほど開きます。ここで見落とされやすいのが値引率で、メーカー希望小売価格からの引き下げ幅は69%〜80%と10ポイント以上違います。つまり「定価が高い型番=実売も高い」とは限りません。以下、同一販売店が公表している8機種の実売価格を横並びに置いて、その中身を分解します。
この記事の要点
- 370Lフルオート8機種の本体実売価格は25万2,999円〜39万9,311円(同一販売店・2026年9月7日取得)
- 希望小売価格からの値引率は69.0%〜80.3%。パナソニックの2機種だけ69%台で、他社より10ポイント低い
- 希望小売価格が最も安いパナソニック HE-N37NQS(111万7,600円)が、実売では下から7番目になる
- 本体のほかに標準工事14万5,200円とリモコン・脚部カバー(三菱の例で2万9,900円)が必要
- 年間給湯保温効率の公表値は3.5〜4.2。効率は補助金の加算判定に使われるため、価格だけで決めない
交換を考えたら、まず工事費込みの見積もりを取る
直しても使えるか、交換したほうがよいかは、現地を見てもらうと分かります。見積もりを取っただけで契約にはなりません。補助金を使う場合は、その制度の登録事業者かどうかも確かめてください。
| こんな人 | 相談先(対応エリアは広告主の案内) | |
|---|---|---|
| エコキュートを交換したい | Cools(エコキュートの交換) 北海道・青森・秋田・新潟・沖縄をのぞく地域 | 見積もりを頼む |
| 東京都・神奈川県で、給湯器が壊れて急いでいる | お湯が出ない.com(給湯器の修理・交換) 東京都・神奈川県 | 無料で相談する |
370Lフルオート8機種の本体実売価格(2026年9月7日取得)
比較の条件をそろえるため、同一の販売店(棟梁ドットコム)が同じ日に公表している価格だけを使いました。販売店をまたぐと送料や工事の含み方が変わり、横並びの意味がなくなるためです。表は本体実売価格の安い順です。
| メーカー | 型番 | 希望小売価格 | 本体実売価格 | 値引率 | 年間給湯保温効率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 三菱電機 | SRT-V377 | 1,221,000円 | 252,999円 | 79.3% | 3.5 |
| 三菱電機 | SRT-S377 | 1,331,000円 | 262,730円 | 80.3% | 3.8 |
| コロナ | CHP-37AZ2 | 1,238,600円 | 268,000円 | 78.4% | 3.5 |
| ダイキン | EQA37ZFV | 1,298,000円 | 294,690円 | 77.3% | 3.5 |
| ダイキン | EQX37ZFV | 1,369,500円 | 306,114円 | 77.6% | 3.7 |
| 日立 | BHP-FV37XD | 1,423,400円 | 319,999円 | 77.5% | 4.2 |
| パナソニック | HE-N37NQS | 1,117,600円 | 346,456円 | 69.0% | 非公表 |
| パナソニック | HE-JPU37NQS | 1,288,100円 | 399,311円 | 69.0% | 4.1 |
価格はすべて税込・本体のみ(リモコン、脚部カバー、標準工事費は別)。棟梁ドットコム「エコキュート商品一覧(370L)」2026年9月7日取得。値引率は(1−実売÷希望小売)を小数第2位で四捨五入した当サイトの計算値。年間給湯保温効率は三菱電機の2機種がメーカー公式仕様表、その他は同販売店の公表値。
最安の三菱 SRT-V377と最高値のパナソニック HE-JPU37NQSの差は14万6,312円です。ただしHE-JPU37NQSはウルトラ高圧給湯と年間給湯保温効率4.1を備えた上位機種で、同じ土俵の比較にはなりません。注目すべきは、機能帯がほぼ同じミドルクラスどうしでも価格が開く点です。
値引率がメーカーで10ポイント違う|定価の順位は実売の順位と一致しない
8機種を「希望小売価格の安い順」と「実売価格の安い順」で並べ直すと、順位が入れ替わります。とくにパナソニックの2機種は、希望小売価格では中位から最安なのに、実売では上位2つを占めます。値引率が69.0%と、他社の77〜80%より10ポイント前後低いためです。カタログの定価を見て「パナソニックは安い」と判断すると、見積もりで逆転します。
メーカー希望小売価格が安い順
- 1位 HE-N37NQS(パナ) 1,117,600円
- 2位 SRT-V377(三菱) 1,221,000円
- 3位 CHP-37AZ2(コロナ) 1,238,600円
- 4位 HE-JPU37NQS(パナ) 1,288,100円
- 5位 EQA37ZFV(ダイキン) 1,298,000円
- 6位 SRT-S377(三菱) 1,331,000円
- 7位 EQX37ZFV(ダイキン) 1,369,500円
- 8位 BHP-FV37XD(日立) 1,423,400円
本体実売価格が安い順
- 1位 SRT-V377(三菱) 252,999円
- 2位 SRT-S377(三菱) 262,730円
- 3位 CHP-37AZ2(コロナ) 268,000円
- 4位 EQA37ZFV(ダイキン) 294,690円
- 5位 EQX37ZFV(ダイキン) 306,114円
- 6位 BHP-FV37XD(日立) 319,999円
- 7位 HE-N37NQS(パナ) 346,456円
- 8位 HE-JPU37NQS(パナ) 399,311円
出典:棟梁ドットコム エコキュート商品一覧(370L)2026年9月7日取得。いずれも税込・本体のみ。
なぜパナソニックだけ値引率が低いのかは、各社とも価格政策を公表していないため断定できません。この記事で言えるのは「同じ日・同じ販売店で見ると、そういう差が出ている」ところまでです。ただ実務的には、パナソニックを候補に入れるときは定価ではなく必ず実売の見積もりで比べる、という判断につながります。
工事費込みの総額はいくらか|本体価格に4割前後が上乗せされる
本体だけでは設置できません。キッチンと浴室のリモコンセット、配管保護と凍結防止を兼ねた脚部カバー、そして標準工事費が加わります。同じ販売店が三菱 SRT-S377について公表している内訳は次のとおりです。
| 内訳 | 金額(税込) |
|---|---|
| エコキュート本体(SRT-S377) | 262,730円 |
| オプション(リモコン+脚部カバー) | 29,900円 |
| 標準工事費(取付・既存機器の撤去回収・試運転を含む) | 145,200円 |
| 合計(工事費コミコミ価格) | 437,830円 |
出典:棟梁ドットコム SRT-S377 商品ページ 2026年9月7日取得。工事内容や現場条件によって加算される場合があります。
本体26万2,730円に対し、上乗せは17万5,100円で本体価格の約67%です。表の8機種はいずれも本体だけの価格なので、総額を見るときはおおよそ17万円前後を足して考えるのが目安になります(工事内容と地域で変わります)。既存機器の状態によっては基礎工事や配管の引き直しが別途かかることもあります。
370L・460L・550Lの価格差はいくらか|容量を上げても総額は1.3%しか変わらない
370Lにするか、ひとつ上の容量にするかで迷ったときに効くのは価格差の実額です。同じ三菱Sシリーズ(フルオートダブル追いだき・一般地)で容量だけを変えて同一販売店の価格を並べると、工事費コミコミ総額は370Lが45万900円、460Lが45万6,700円、550Lが47万9,698円でした(2026年9月13日取得)。370Lから460Lへ上げても増えるのは5,800円(+1.3%)、550Lでも2万8,798円(+6.4%)です。この記事の冒頭で見たとおり370Lの中だけでも本体価格に14万6,312円の開きがあるため、総額を左右しているのは容量よりも型番とシリーズの選び方だと分かります。
| 容量 | 型番 | 目安人数 | 本体実売価格 | リモコン等+標準工事費 | 工事費コミコミ総額 | 370Lとの差 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 370L | SRT-S377U | 3〜4人 | 275,800円 | 175,100円 | 450,900円 | — |
| 460L | SRT-S467U | 4〜5人 | 281,600円 | 175,100円 | 456,700円 | +5,800円(+1.3%) |
| 550L | SRT-S557U | 5〜7人 | 299,498円 | 180,200円 | 479,698円 | +28,798円(+6.4%) |
価格はすべて税込。同一販売店(棟梁ドットコム)が同じ日に公表している三菱電機Sシリーズ(フルオートダブル追いだき・一般地)の価格だけを使いました。2026年9月13日取得。「リモコン等」はリモコンセットと脚部カバー、「標準工事費」は同店の標準工事費用14万5,200円。差と増加率は当サイトの計算値。
| 容量 | 年間給湯保温効率 | 省エネ区分名 | 貯湯ユニット寸法(高さ×幅×奥行き) | 満水時の質量 | 最大電流 |
|---|---|---|---|---|---|
| 370L | 3.8 | E | 1,820×630×760mm | 437kg | 16A |
| 460L | 3.8 | E | 2,160×630×760mm | 534kg | 17A |
| 550L | 3.2 | G | 2,100×700×825mm | 627kg | 19A |
三菱電機「三菱エコキュート 仕様表(2025年モデル 一般地向け P/S/Vシリーズ)」2026年9月13日取得。年間給湯保温効率はふろ熱回収なしの値。区分名は2025目標年度省エネ基準の区分で、貯湯容量550リットル以上は別区分になります。
価格の差は小さい一方で、見落としやすい差が2つあります。1つは効率です。年間給湯保温効率は370Lと460Lがともに3.8、550Lは3.2で、省エネ基準の区分名も550LだけがEからGに変わります(区分が貯湯容量550リットル以上で分かれるためです)。数値が高いほど同じ湯量をつくるのに必要な電力量は少なくなりますが、容量が違う機種は前提とする使用湯量も違うので、この数値だけで電気代の優劣は決められません。もう1つは設置条件です。貯湯ユニットは460Lで高さが370Lより34cm高くなり、550Lでは幅と奥行きも大きくなって満水時の質量は370Lより190kg重くなります。表の標準工事費は3機種とも同額ですが、置き場所や基礎が標準工事の範囲に収まるかは現地調査で決まります。総額が表のとおりになるとは限らないので、見積書で工事範囲まで確かめてください。
370Lの型番を絞り込む3ステップ
容量が本当に370Lでよいか確認する
370Lは3〜4人(メーカーにより3〜5人)が目安。家族が増える予定や、来客・入浴時間の重なりが多い家庭は460Lも検討する。
給湯タイプを決める
湯はり・保温・たし湯まで自動の「フルオート」、湯はりのみ自動の「オート(エコオート)」、蛇口で調整する「給湯専用」の3種類。三菱の370Lで比べると、フルオートSRT-S377が26万2,730円、エコオートSRT-C377が22万7,784円、給湯専用SRT-N377が21万9,000円で、フルオートとの差は3.5万〜4.4万円。
効率と価格のバランスで型番を絞る
年間給湯保温効率は補助金の性能加算の判定にも使われる。表の公表値は3.5〜4.2で、効率が高い機種ほど本体価格も高い傾向にある。効率と補助金の関係は別記事で扱っている。
⚠ 本体価格だけで比べると判断を誤ります
- 表は本体のみの価格です。リモコン・脚部カバー・標準工事で17万円前後が上乗せされます。
- 販売店ごとに工事の含み方が違うため、必ず「工事費込みの総額」で相見積もりを取ってください。
- 補助金の対象になるかは効率の数値だけでは決まりません。事務局が公開している対象製品の一覧で型番を確認してください。インターネット接続と天気予報連動の機能要件もあります。
- 価格・仕様は改定されます。この記事の数値は2026年9月7日時点の公表値です。
よくある質問
エコキュート370Lは何人家族向けですか?
メーカーの目安は3〜4人(メーカーによっては3〜5人)です。ただし目安は「1日に使う湯量」から逆算した数字なので、入浴時間が分散する家庭や来客が多い家庭では460Lのほうが余裕が出ます。370Lと460Lの実売差は同一販売店の同シリーズで約3万円でした。
本体価格が安い型番を選べば、支払総額も安くなりますか?
必ずしもそうはなりません。本体のほかにリモコン・脚部カバー・標準工事で17万円前後が加わり、この部分は販売店ごとに含み方が違います。本体で2万円安くても工事で3万円高ければ逆転します。総額で比べてください。
パナソニックだけ値引率が低いのはなぜですか?
各社とも価格政策を公表していないため理由は分かりません。確認できるのは、2026年9月7日時点で同一販売店の370L 8機種を見ると、パナソニックの2機種が69.0%、他社が77.3〜80.3%だったという事実だけです。
年間給湯保温効率が高いほど電気代は下がりますか?
同じ使い方であれば、効率が高いほど同じ湯量をつくるのに必要な電力量は少なくなります。ただし実際の電気代は契約している料金プランの単価、沸き上げの時間帯、家族の使用量で大きく変わるため、効率の数値だけでは月額は決まりません。
370Lと460Lではどれくらい価格が違いますか?
同一販売店の同シリーズで比べると、三菱 SRT-S377U(27万5,800円)とSRT-S467U(28万1,600円)で5,800円、パナソニック HE-N37NQS(34万6,456円)とHE-N46NQS(37万9,874円)で3万3,418円でした。シリーズによって差の大きさが違います。
太陽光や蓄電池もあわせて検討しているなら、先に工事費込みの総額を把握しておく
エコキュートの入れ替えと同時に、太陽光発電や蓄電池を検討する家庭は少なくありません。タイナビ蓄電池は、お住まいの地域で対応できる施工会社の見積もりを無料でまとめて取り寄せられる比較サービスです。全国が対象で、複数社の金額を並べると工事費込みの総額の幅が分かります。相場だけ確認して依頼しない使い方もできます。なお、エコキュート単体の交換は当サイトが提携している比較サービスの対象外のため、販売店やメーカー公式で相見積もりを取ってください。
無料・比較だけの利用OK・合わなければ断って大丈夫です
出典
- 棟梁ドットコム「エコキュート 商品一覧(タンク容量370L)」および各商品ページ(2026年9月7日取得)
- 三菱電機「三菱エコキュート 仕様表(2025年モデル 一般地向け P/S/Vシリーズ)」(2026年9月7日取得)
- 三菱電機「家庭用自然冷媒CO2ヒートポンプ給湯機 SRT-V377 仕様書」(2026年9月7日取得)
- 給湯省エネ2026事業事務局「対象機器の詳細(ヒートポンプ給湯機・エコキュート)」(2026年9月7日取得)
- パナソニック「HE-N37NQS 仕様・詳細情報」(2026年9月7日取得。年間給湯保温効率の記載はなく、省エネ基準の区分名Eのみ公表)
- 棟梁ドットコム「三菱電機 SRT-S377U/SRT-S467U/SRT-S557U 商品ページ」(2026年9月13日取得。容量別の価格比較に使用)
- 三菱電機「三菱エコキュート 仕様表(2025年モデル 一般地向け P/S/Vシリーズ)」(2026年9月13日再取得。容量別の効率・寸法・質量・最大電流)
