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結論として、まず買うなら「個別スイッチ付きの電源タップ」1本で十分です。テレビ周りやデスク周りのように、使っていない時間が長い機器がまとまっている場所に置くと効果が出やすくなります。そのうえで「どの機器がどれだけ使っているか分からない」なら簡易電力量計(ワットチェッカー)を、「外出先から切りたい・使用量を記録したい」ならスマートプラグを足す、という順番が無駄がありません。
この記事の要点
- 家庭で使う電力のうち年間6%が待機時消費電力(資源エネルギー庁)。全国平均の電気代11.1万円で換算すると年およそ6,700円にあたります。
- 電源タップ(マルチタップ・延長コードセット)は電気用品安全法の特定電気用品。菱形のPSEマークが付いているかを最初に確認します。
- 選ぶ軸は①安全性 ②スイッチの方式 ③「切る」か「測る」かの3つだけです。
- 録画予約中の機器やルーター、冷蔵庫などは電源を切ってはいけないため、タップの口を分けて使います。
待機電力は家庭の電力の6%。年間いくらか試算する
資源エネルギー庁の省エネポータルサイトは、家庭で消費する電力のうち年間6%が待機時消費電力であると説明しています。同サイトは対策として「こまめに主電源を切る」「長期間使わない機器はプラグを抜く」を挙げ、毎回抜くのが面倒な場合の手段としてスイッチ付タップを名指しで紹介しています。節電タップは、公的機関が推奨する方法をそのまま道具にしたものだと考えると分かりやすいと思います。
| 項目 | 数値 | 出典 |
|---|---|---|
| 1世帯あたり年間の電気消費量(全国平均) | 3,911kWh | 環境省(令和5年度) |
| 1世帯あたり年間の電気の支払金額(全国平均) | 11.1万円 | 環境省(令和5年度) |
| 家庭の電力に占める待機時消費電力 | 年間6% | 資源エネルギー庁 |
| 待機電力にあたる電気代(11.1万円×6%の試算) | 年 約6,700円 | 編集部試算 |
機器1台の待機電力別・年間の電気代(24時間通電の試算)
1台あたりで見ると数百円ですが、テレビ・レコーダー・オーディオ・ゲーム機・プリンター・電子レンジのように待機している機器は家中にあります。だからこそ「全部を抜く」のではなく、使っていない時間が長い機器がまとまっている場所から1本ずつ切り替えていくのが現実的です。
選び方の3基準|安全性・スイッチ方式・「切る」か「測る」か
迷ったらこの順に決める
STEP 1 安全性で足切りする
菱形のPSEマークと、合計1,500W(15A)までという定格の表示があるか。ここを満たさない製品は候補から外します。
STEP 2 スイッチの方式を決める
切ってよい機器と切ってはいけない機器が混ざる場所なら個別スイッチ。デスク周りのように全部まとめて落としたい場所なら一括スイッチが速いです。
STEP 3 「測る」必要があるかを判断する
どの機器が食っているか分からないなら簡易電力量計を1個。外出先から切りたい・記録を残したいならスマートプラグを選びます。
基準1:菱形のPSEマークと定格1,500Wの表示を確認する
電気用品安全法では、電気用品を「特定電気用品」と「特定電気用品以外の電気用品」に分けています。経済産業省が公表する特定電気用品116品目の一覧には、マルチタップ・延長コードセット・コードリール・コンセント・差込みプラグが含まれています。特定電気用品は登録検査機関の適合性検査が必要で、表示されるのは菱形のPSEマークです(丸形は特定電気用品以外に使われます)。同法では、マークが付いていないものを販売・陳列することも禁じられています。
あわせて本体に印字された定格も見ます。家庭用の100Vコンセント1口から取れるのは一般に合計1,500W(15A)までで、タップ側にも同じ上限が書かれています。ドライヤーや電気ケトルのような大電力の機器を同じタップにまとめないための目安になります。
基準2:個別スイッチか一括スイッチかを場所ごとに決める
テレビ周りは、レコーダーの録画予約や光回線のONUのように「切ってはいけない機器」が同居します。この場所では口ごとに入切できる個別スイッチが向きます。逆にデスク周りやオーディオ周りのように、離席時にまとめて落として問題ない構成なら、一括スイッチのほうが操作が1回で済み、結果的に習慣が続きやすいです。スイッチが光るタイプは暗い部屋で切り忘れに気づけますが、寝室ではまぶしく感じることもあるため、設置場所で選び分けます。
基準3:「切る」だけで足りるか、「測る」まで必要か
節電タップは切るための道具で、どれだけ減ったかは分かりません。効果を数字で確かめたい、あるいは「どの機器が犯人か」を特定したいなら、コンセントと機器の間に挟むだけの簡易電力量計(ワットチェッカー)が近道です。積算電力量と電気料金の目安を表示する製品が多く、1〜2週間ずつ測って回せば家中の実態が分かります。スマートプラグはここに遠隔操作とスケジュールが加わり、消費電力の統計をアプリに残せる製品もあります。
タイプ別の比較|どれを何個買えばいいか
| タイプ | できること | 向いている場所 | 価格帯の目安 |
|---|---|---|---|
| 個別スイッチ付きタップ | 口ごとに入切 | テレビ周り・切ってよい機器と混在する場所 | 1,000〜3,000円 |
| 一括スイッチ付きタップ | まとめて入切 | デスク周り・オーディオ周り | 800〜2,500円 |
| 簡易電力量計(ワットチェッカー) | 消費電力・積算電力量・電気代の目安を表示 | 家中を1台で測って回る用途 | 1,500〜4,000円 |
| スマートプラグ | 遠隔で入切・タイマー・使用量の記録(機種による) | 外出が多い人・記録を残したい人 | 1,500〜4,000円 |
用途別のおすすめ|まず1本、次に1個
ここでは「テレビ周りを1本で片づける」「どの機器が食っているかを測る」「外出先から切る」の3つの用途で、工事なしで買ってすぐ使える製品を挙げます。価格は変動しますので、必ずリンク先の最新価格をご確認ください。
テレビ周りを1本で片づける:個別スイッチ+雷ガード付きタップ
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最初の1本は、口ごとに入切できて雷サージ保護が付いたタイプが扱いやすいです。レコーダーやONUは常時通電のまま、テレビ・ゲーム機・オーディオだけを落とす、といった使い分けができます。プラグを差したまま角度を変えられるスイングプラグなら、家具の裏でもコードに無理がかかりません。
- 6個口/個別スイッチ(独立スイッチ)
- 雷サージ保護・ほこりシャッター付き
- コード長は1m・2m・3mから選べる
- 壁掛け用の穴付きで、机の裏にも固定できる
- 参考価格:1,440円〜(2026年8月10日時点・送料無料)
どの機器が食っているかを測る:コンセント型の簡易電力量計
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コンセントと機器の間に挟むだけで、消費電力(W)や積算電力量(kWh)、電気料金の目安が画面に出ます。まず冷蔵庫や録画機のような「常時通電の主力」から測ると、待機電力と稼働電力の内訳が見えてきます。プログラムタイマーを兼ねる製品なら、測ったあとにそのまま自動オフの設定へ進めます。
- 消費電力・積算電力量・積算時間・料金の目安を表示
- 大型LCDで数値が読みやすい
- プログラムタイマー機能を内蔵
- 100V・1,500Wまで対応
- 参考価格:1,440円(2026年8月10日時点・送料無料)
外出先から切る・使用量を記録する:スマートプラグ
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「消し忘れたかもしれない」を外出先から解決したい人向けです。スマートフォンのアプリで入切でき、時刻や曜日でのスケジュール設定、消費電力の統計表示に対応する製品もあります。スイッチを押しに行く必要がないぶん、節電の習慣が続きやすいのが利点です。
- アプリから遠隔で入切/タイマー・スケジュール設定
- 消費電力の統計をアプリで確認できる
- スマートスピーカーの音声操作に対応
- コンセントに挿すだけで工事は不要
- 参考価格:1,760円〜(2026年8月10日時点・送料無料)
買う前・使う前に確認したい注意点
⚠ ここを外すと逆効果になります
- 切ってはいけない機器がある:録画予約中のレコーダー、光回線のONU・ルーター、冷蔵庫、給湯器のリモコン、時刻設定が消える機器などは常時通電のままにします。同じタップに混ぜるなら個別スイッチを選びます。
- 定格を超えない:合計1,500W(15A)が上限です。ドライヤー・電気ケトル・オーブントースターのような大電力機器を同じタップにまとめないでください。
- ほこりと湿気を放置しない:差しっぱなしのプラグに積もったほこりが湿気を吸うと発火につながることがあります(トラッキング現象)。ほこりシャッター付きを選び、定期的に抜いて拭き取ります。
- マークの形を見る:マルチタップ・延長コードセットは特定電気用品なので、丸形ではなく菱形のPSEマークが正しい表示です。
- コードを束ねたまま高負荷で使わない:巻いたままのコードリールは熱がこもります。製品の取扱説明書に従ってください。
よくある質問
節電タップを入れると電気代はどれくらい下がりますか?
家庭全体の待機時消費電力は電力使用量の年間6%(資源エネルギー庁)で、全国平均の電気代11.1万円なら年およそ6,700円にあたります。ただしタップで止められるのは、その中でも「切ってよい機器」の分だけです。テレビ周りやデスク周りに絞って導入した場合、現実的にはこの一部が対象になります。実際にいくら減るかは、電力量計で導入前後を測るのが確実です。
スイッチを切ってはいけない家電はどれですか?
録画予約が入っているレコーダー、光回線のONUやルーター、冷蔵庫、給湯器のリモコン、設定や時刻がリセットされる機器は常時通電が前提です。判断に迷う場合は、その機器の取扱説明書で「電源プラグを抜くとどうなるか」を確認してください。
PSEマークは菱形と丸形のどちらが正しいのですか?
製品の区分によって異なります。経済産業省の特定電気用品116品目一覧にマルチタップ・延長コードセット・コードリールが挙げられており、これらは菱形のPSEマークが表示されます。特定電気用品以外の電気用品は丸形です。どちらの区分でも、マークが付いていない製品は販売できません。
ワットチェッカーとスマートプラグはどちらを買うべきですか?
目的が「実態を知る」ならワットチェッカーで足ります。1個を家中に付け替えて回れば、機器ごとの消費電力が分かります。「外出先から切りたい」「使用量をアプリに残したい」ならスマートプラグです。両方欲しい場合は、電力統計に対応したスマートプラグ1個で兼ねられることがあります。
節電タップはいつ買い替えればいいですか?
明確な法定期限はありません。差込口がゆるい、プラグが熱を持つ、コードの被覆に傷や変色がある、といった状態は使用を止める目安になります。製品ごとに交換の目安が取扱説明書に記載されていることがあるため、購入時に確認しておくと判断しやすくなります。
出典
- 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト「待機時消費電力を減らしましょう。」(2026年8月10日確認)
- 環境省「令和5年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査」家庭でのエネルギー消費量について(2026年8月10日確認)
- 公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会「よくある質問Q&A」電力料金目安単価31円/kWh(令和4年7月22日改定・2026年8月10日確認)
- 経済産業省「電気用品安全法 特定電気用品(116品目)一覧」(2026年8月10日確認)

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