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結論から。V2H充放電設備のCEV補助金は2026年8月10日時点で予算の約7割が消化され、残りは約15億円です。受付開始からの消化ペースは1日あたり約1.7億円で、7月17日〜8月4日と8月4日〜8月10日でほぼ変わっていません。このペースが続くと仮定した当サイトの試算では、締切の9月30日を大きく前倒しして8月下旬までに受付が終わる可能性があります。検討中なら「見積もりを揃える」ところから逆算して動くのが現実的です。
この記事の要点
- 配分額 約55億円に対し、8月10日時点の残額は約15億円(消化率およそ73%)。
- 消化ペースは1日あたり約1.7億円で、2つの公表期間ともほぼ同じ。
- ペースが続けば8月19日ごろ、半分に落ちても8月28日ごろに予算到達という試算になる(当サイトの推定であり公表値ではありません)。
- 発注・着工は交付決定日より後でなければ対象外。交付決定は不備のない申請の受付からおおむね1〜2か月。
- 実績報告の期限は2027年1月29日(金)。申請が遅いほど工期の余裕がなくなる。
予算残高はどこまで減ったか(公表値の推移)
次世代自動車振興センターは、V2H充放電設備・外部給電器の補助金について予算残高を随時公表しています。2026年8月12日時点で公表されているのは次の2回です。日付が入った残額を並べると、単発の数字では見えない「減り方」がわかります。
| 時点 | 予算残額 | 消化額 | 消化率 |
|---|---|---|---|
| 2026年7月17日(受付開始) | 約55億円 | 0円 | 0% |
| 2026年8月4日 公表 | 約25億円 | 約30億円 | 約55% |
| 2026年8月10日 公表 | 約15億円 | 約40億円 | 約73% |
受付開始から8月4日までの18日間で約30億円、8月4日から8月10日までの6日間で約10億円。どちらも1日あたり約1.67億円で、ペースはほとんど落ちていません。夏休みを挟んでも申請が途切れていない、という読み方ができます。
先着順の制度では「見積書がある人」から順に進む
交付申請には、工事項目ごとに内訳が分かれた見積書の添付が必要です。1社だけだと金額の妥当性を確かめられず、書き直しになれば受付の順番もその分だけ遅れます。タイナビ蓄電池は太陽光・蓄電池の一括見積もりサービスで、利用は無料。複数社の見積もりをまとめて集められます。
このペースなら予算はいつ尽きる?(3つのシナリオ)
8月10日時点の残額 約15億円を、消化ペースで割った単純な試算です。センターは終了見込み時期を公表していないため、以下はあくまで当サイトが公表値から計算した推定であり、実際の終了日を保証するものではありません。それでも「9月30日まで待てる話ではない」ことは、どのシナリオでも共通しています。
3つのうち一番ゆるいシナリオでも8月末です。締切の9月30日を前提に「9月に入ってから動こう」という段取りは、2026年度に関しては成立しない可能性が高いと考えたほうが安全です。なお、受付終了はセンターのホームページで告知されます。申請額の累計が予算に達した日以降に到着した申請は受理されず無効になる、と応募要領に明記されています。
いま申請して間に合うか|実績報告2027年1月29日からの逆算カレンダー
この補助金でつまずきやすいのは「順番」です。V2H本体の発注も設置工事の着工も、交付決定日より後でなければ補助対象になりません。先に工事を頼んでしまうと、申請そのものが通らなくなります。そして交付決定は、不備のない申請が受け付けられてからおおむね1〜2か月かかります。
これを実績報告期限から逆算すると、申請時期ごとの余裕は次のようになります。
| 申請の時期 | 交付決定の目安 | 実績報告期限までの残り |
|---|---|---|
| 2026年8月中旬 | 9月中旬〜10月中旬 | およそ3〜4か月半 |
| 2026年9月上旬 | 10月上旬〜11月上旬 | およそ2〜3か月半 |
| 2026年9月30日(最終日) | 10月末〜11月末 | およそ2か月弱(年末年始を含む) |
V2Hの設置工事は電気工事と電力会社との協議を伴い、機種によっては本体の納期も読みにくくなります。9月末ぎりぎりに申請して交付決定が11月末になると、工期と支払いを年末年始を挟んで2か月弱で終える必要が出てきます。予算の残りだけでなく、この工期の余裕も「早く動く理由」になります。
交付決定まで1〜2か月。いま動けるのは見積もりまで
発注も着工も交付決定より後でなければ補助対象外なので、申請前にできるのは書類を揃えることだけです。相見積もりがあれば工事項目ごとの内訳も比べられ、差し戻しの原因を先に潰せます。タイナビ蓄電池は太陽光・蓄電池の一括見積もりサービスで、利用は無料です。
先着順だからこそ効く「よくある不備」の回避
先着順の制度では、書類の不備は順番を失うことを意味します。センターは「書類の不備が完了するまで申請は受付されません」と明記しており、修正している間に他の申請が先に受け付けられます。センターが公表している個人宅向けの「よくある不備」から、事前に潰せるものを挙げます。
申請前チェックリスト(個人宅の場合)
- 車検証:燃料の種別が「電気」または「圧縮水素」になっているか。有効期限が切れていないか。電子車検証は自動車検査証記録事項と合わせて1ファイルにする。
- 新車注文書で申請する場合:実績報告期限までの納車予定日が書かれているか。販売店控えではなく購入者控えか。使用者名義人の記載と捺印または署名があるか。
- 本人確認書類:住所・氏名が申請内容と一致しているか。個人番号が写り込んだ書類(マイナンバーカード裏面・個人番号記載の住民票)は受け付けられない。
- 見積書:宛先・作成日・発行者・設置場所名称・有効期限・支払条件がすべて入っているか。工事費が「一式」でまとめられていないか。値引きがある場合はどの項目からの値引きかが書かれているか。V2Hの型式が申告内容と一致しているか。
- 要部写真:設置する建屋の全景が写っているか。駐車スペースの全景が写っているか。建屋と駐車スペースの位置関係がわかるか。車などの障害物が写り込んでいないか。
⚠ 見積書の「工事費一式」は差し戻しの定番
個人宅の工事費は基礎工事・据付工事・本体搬入費・電気関連工事・諸費用の5項目ごとに上限が決まっています。見積書が「設置工事一式」でまとめられていると項目ごとの審査ができず、書き直しになります。見積もりを依頼する段階で「CEV補助金の申請に使うので工事項目ごとに分けてほしい」と伝えておくと、往復が1回減ります。
補助額はいくら?機器と工事の内訳
個人宅の場合、補助金は「V2H本体」と「設置工事」の2本立てで、合計の上限は最大130万円です。ただし本体側は機種ごとに上限が違うため、実際の金額は選ぶ型式で変わります。
| 区分 | 算定方法 | 上限 |
|---|---|---|
| V2H充放電設備の本体 | 購入費(税抜)×1/2 と、型式ごとの上限額の低いほう | 75万円 |
| 基礎工事 | 項目ごとの申告額を審査 | 3.5万円 |
| 据付工事 | 同上 | 8万円 |
| 本体搬入費 | 同上 | 1.5万円 |
| 電気関連工事 | 同上 | 30万円 |
| 諸費用 | 同上 | 12万円 |
| 合計 | 本体75万円+工事55万円 | 130万円 |
型式ごとの上限は多くの機種で75万円ですが、それより低い機種もあります。センター公表の一覧では、東光高岳 CFD1-B-V2H1 とホンダアクセス DBH-266SI が50万円、ニチコン VCG-666CN7 が44.9万円、デンソー DNEVC-D6075-2 が55万円といった具合です。「最大130万円」を前提に予算を組むと、機種によっては20万円以上ずれます。機種ごとの費用差はV2Hの価格・設置費用はいくら?メーカー別の相場とニチコンとオムロンの比較で詳しく扱っています。
なお、個人宅に設置する場合は設置場所を使用の本拠とする電気自動車等があることが要件です(購入の発注が完了していれば、実績報告時に車検証を出すことで可)。設置できるのは1基のみで、追加設置はできません。設置したV2Hは5年間の保有義務があります。
予算に間に合わなかったときの3つの選択肢
受付が終了しても、V2Hの導入自体が閉ざされるわけではありません。応募要領には「国の他の補助金との重複はできないが、地方公共団体の補助制度は重複して申請できる場合がある」と書かれています。つまり国の枠を逃しても、自治体側の枠は別に残っている可能性があります。
1. 自治体の単独補助を探す
都道府県・市区町村がV2Hや蓄電池への独自補助を設けている地域があります。国の補助金と併用できるかどうかは制度ごとに異なるため、必ず自治体の担当窓口に確認してください。国の受付が終わった年ほど、自治体枠の競争も早く進みます。
2. 次年度の枠を待ち、その間に見積もりを固める
この補助金は補正予算を財源に実施されており、年度によって受付開始の時期が動きます。待つ場合は、受付開始と同時に申請できるよう見積書・図面・写真を先に揃えておくのが有効です。先着順の制度では、準備の早さがそのまま採否に効きます。
3. 蓄電池など別の設備と比べ直す
停電対策が主目的なら、V2Hでなく家庭用蓄電池のほうが条件に合う家もあります。補助制度の枠も別建てです。判断材料はV2Hと家庭用蓄電池はどっちがいい?にまとめています。
制度の全体像(対象要件・必要書類・申請の手順)はV2H補助金2026(CEV・最大130万円)とはにまとめています。費用対効果から入れるかどうかを決めたい場合はV2Hは元が取れる?回収年数の試算、工事費の内訳を知りたい場合はV2Hの設置工事費の内訳もあわせてどうぞ。
よくある質問
予算残額の「約15億円」はV2Hだけの金額ですか?
いいえ。センターの公表文は「V2H充放電設備・外部給電器」の合算として残額を示しています。配分額 約55億円も同じ枠での金額です。V2H単独の内訳は公表されていません。
受付終了はどこで告知されますか?
応募要領には「申請額の累計が予算額を超えると予想される場合には、交付申請期間中であっても受付を終了します。その場合はセンターのホームページ上で告知します」と記載されています。予算残高のお知らせも同じくホームページで随時更新されます。
先に工事を始めてしまいましたが、後から申請できますか?
できません。V2H本体の発注も設置工事の施工開始も交付決定日以降であることが要件です。設置工事の施工開始には、本体の搬入や基礎工事などの準備も含まれます。
自治体の補助金と併用できますか?
応募要領では、国の他の補助金との重複はできない一方、地方公共団体の補助制度は重複して申請できる場合があると案内されています。可否は自治体の制度ごとに異なるため、各自治体へ問い合わせてください。
ローンやクレジットでの支払いでも対象になりますか?
申請者が個人で、個人宅に設置する場合に限り、割賦販売・ローン契約・クレジット契約の利用が認められています。この場合は契約の締結をもって支払完了として扱われます。
出典
- 一般社団法人次世代自動車振興センター「令和7年度補正予算 V2H充放電設備・外部給電器 予算残高に関するお知らせ(令和8年8月10日)」
- 同「令和7年度補正予算 V2H充放電設備・外部給電器 予算残高に関するお知らせ(令和8年8月4日)」
- 同「令和7年度補正 クリーンエネルギー自動車の普及促進に向けた充電・充てん設備等導入促進補助金 応募要領(V2H充放電設備)」令和8年7月
- 同「(別表1)型式ごとの補助金交付上限額」更新日 令和8年7月17日
- 同「V2H充放電設備【交付申請】よくある不備」
確認日:2026年8月12日。消化率・消化ペース・予算到達時期の推定は、上記の公表値をもとに当サイトが算出したものです。センターが公表した見込みではありません。制度の内容は変更される場合がありますので、申請前に必ず公式ページで最新情報をご確認ください。
自宅の実額は、見積もりを取らないと決まらない
補助の上限は機種ごとに44.9万円〜75万円と幅があり、工事費も設置場所の条件で変わります。「最大130万円」はあくまで上限で、実際にいくら戻るかは見積もり次第です。タイナビ蓄電池は太陽光・蓄電池の一括見積もりサービスで、利用は無料。比較だけの利用でも問題ありません。
