2027年度の住宅省エネ補助金はいつ発表される?【2026年9月時点】概算要求に「みらいエコ住宅2027事業」2,000億円

太陽光パネルのある住宅の写真に、2027年度の補助金は2,000億円の概算要求からという文字を重ねた画像

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2027年度の住宅省エネ補助金が正式に決まるのは、例年どおりなら2026年11月下旬です。

過去4年は、いずれも11月下旬の補正予算案で決まりました。2026年10月11日時点では、国の総合経済対策もまだ出ていません。

ひとことで言うと

  • 正式決定は、例年なら11月下旬の補正予算案
  • いまは概算要求の段階で、新事業に2,000億円を要求中
  • 受付開始は、例年なら2027年3月末ごろ

国土交通省は2026年8月28日に、令和9年度予算の概算要求を公表しました。

新規の「みらいエコ住宅2027事業」には2,000億円が計上されています。住宅向けの事業は、これを含めて3つ並びました。

例年より約3か月早く、次の年度の姿が見えた形です。

ただし「住宅省エネ2027キャンペーン」という名称は、10月11日時点で公式に発表されていません。

流れは毎年ほぼ同じです。10月末〜11月下旬に総合経済対策が閣議決定され、その7〜11日後に補正予算案が続きます。

交付申請の受付が始まるのは、翌年の3月下旬から末です。

ただし概算要求は「要求」であって「決定」ではありません。金額も要件も、12月の政府予算案までに変わり得ます。

この記事では、過去4年の実際の日付と令和9年度の要求内容を、公式資料から並べます。

この記事でわかること

  • 過去4年の「総合経済対策の日」「補正予算案の日」「受付開始日」の実際の日付
  • 対象工事の着手起点日が、年度によって最大8日ずれてきた理由
  • 令和9年度概算要求に載った住宅向け3事業と要求額(合計3,480億円)
  • GX志向型住宅の補助額が、要求段階で10万円下がっていること
  • 2026年度の事業を使う人が、いま押さえるべき2つの期限

【2026年9月10日 追記・確認】国土交通省住宅局の2027年度概算要求では、みらいエコ住宅2027事業の要求額2,000億円に加え、GX経済移行債を含めた総額で2026事業と同規模の2,500億円規模を想定していると報じられています。GX志向型住宅への補助(一般地域115万円/戸・寒冷地100万円/戸)も継続の方向です。ただし現時点は概算要求段階で、補助額・要件・対象は年末の予算編成で変わり得ます。確定情報は12月下旬の政府予算案以降に本記事で更新します。

情報基準日:2026年9月16日。同日に住宅省エネ2026キャンペーン公式サイトで4事業の予算消化率を取り直し、本文・図・FAQの数値をすべて9月16日午前0時時点へ更新しました。2027年度側(令和9年度概算要求の3事業と要求額)は9月10日の追記から変わっていません。

目次

結論|住宅省エネ2027キャンペーンに当たる3事業は「概算要求の段階」

国の住宅向け省エネ補助金には、大きく2つの財布があります。ひとつは毎年8月末に各省が財務省へ出す当初予算の概算要求、もうひとつは秋の経済対策にあわせて組まれる補正予算です。

住宅省エネキャンペーン(先進的窓リノベ・給湯省エネ・みらいエコ住宅など)は、2023年から2026年まで4年連続で補正予算で措置されてきました。だから「来年の補助金は概算要求を見れば分かる」という説明は、この4年に関しては当てはまりませんでした。

ところが2026年8月28日に公表された令和9年度概算要求では、国土交通省・環境省の両方が、消費者向けの定額補助にあたる事業を当初予算として要求しています。4年ぶりに「概算要求を見れば来年度の輪郭が分かる」年になった、というのが2026年8月30日時点の状況です。

「待つか、今年やるか」は、いまの工事費が分からないと決められません

2027年度の補助額が決まるのは早くても12月です。判断の材料になるのは「工事費の総額」と「2026年度に使える補助額」の2つで、前者はいま調べられます。ヌリカエは、お住まいの地域で対応できるリフォーム会社を無料で紹介し、複数社の見積もりを比較できるサービスです。見積もりを取っても契約の義務はありません。

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みらいエコ住宅2027事業とは|いつ始まり、何が対象か

「みらいエコ住宅2027」で調べる人がいちばん知りたいのは、始まる時期と対象工事の2点です。先にそこだけまとめます。

よく聞かれること2026年10月1日時点の答え
いつ始まるか受付開始日は未公表。令和9年度概算要求(2026年8月28日公表)に「新規」事業として載った段階で、中身が固まるのは早くても12月の予算案。
対象になる工事は何か要求資料に書かれているのは「ZEH水準の省エネ性能が確保された住宅の新築」と「既存住宅の省エネ改修等」の2つ。工事区分ごとの補助額は未公表。
2026年事業とどこが違うか2023〜2026年の4年は補正予算での措置だったが、2027年度分は当初予算で2,000億円を要求。これに加えてGX経済移行債による上積みも要望されている。

出典:国土交通省住宅局「令和9年度住宅局関係予算概算要求概要」(令和8年8月)36ページ「みらいエコ住宅2027事業」。取得日2026-10-01。

概算要求は各省が財務省へ出す要求で、決定ではありません。要求額の2,000億円がそのまま通るとはかぎらず、事業名も変わりえます。

対象工事の書き方も、いまは要求資料の2行だけです。2026年度のような「開口部の断熱改修」「躯体の断熱改修」といった工事区分は、まだ示されていません。補助上限額も同じです。

待つかどうかを決める材料は、2026年度の枠がどれだけ残っているかです。みらいエコ住宅2026事業の消化状況は、この記事の後半で数字を出しています。

過去4年の発表日|「総合経済対策 → 補正予算案 → 3月末に受付開始」が定型だった

まず、実績を並べます。すべて国土交通省・環境省の報道発表と各事業の公式サイトから拾った日付です。

キャンペーン 総合経済対策の閣議決定 補正予算案の閣議決定 対象工事の着手起点 交付申請の受付開始
住宅省エネ2023
こどもエコすまい
2022年10月28日2022年11月8日2022年11月8日2023年3月下旬
住宅省エネ2024
子育てエコホーム
2023年11月2日2023年11月10日2023年11月2日2024年3月29日
住宅省エネ2025
子育てグリーン
2024年11月22日2024年11月29日2024年11月22日2025年3月31日
住宅省エネ2026
みらいエコ住宅
2025年11月21日2025年11月28日2025年11月28日2026年3月31日
出典:国土交通省・環境省の各報道発表資料、各キャンペーン公式サイト(2026年8月30日確認)。住宅省エネ2023の受付開始は公式が「3月下旬」とのみ公表。

4年に共通するのは次の3点です。

  • 10月末〜11月下旬に総合経済対策が閣議決定される
  • その7〜11日後に補正予算案が閣議決定され、事業の骨格(補助額・要件)が報道発表で公表される
  • 実際に申請できるのは翌年3月下旬から末。閣議決定から4か月前後の空白がある
2027年度の補助金が決まるまでの例年の流れ。8月末に概算要求、10月末〜11月下旬に総合経済対策、その7〜11日後に補正予算案、翌年3月下旬〜末に受付開始

この「4か月の空白」が、毎年トラブルの元になります。補助対象になる工事の着手日は閣議決定の日までさかのぼるのに、申請できるのは3月末。先に工事を終えてしまい、事業者登録が間に合わずに申請できないケースが毎年起きています。

見落とされている論点|着手の起点日は「総合経済対策の日」と「予算案の日」で入れ替わる

前の表の「対象工事の着手起点」の列をもう一度見てください。4年のうち2年は総合経済対策の閣議決定日、2年は補正予算案の閣議決定日が起点になっています。同じ制度の後継事業なのに、根拠にする日付が入れ替わっているのです。

年度 起点にした日 2つの閣議決定の間隔 前年の考え方だったら
住宅省エネ2023補正予算案の日11日—
住宅省エネ2024総合経済対策の日8日8日ぶん狭くなる
住宅省エネ2025総合経済対策の日7日同じ考え方
住宅省エネ2026補正予算案の日7日7日ぶん広かった
出典:国土交通省 報道発表資料(令和7年11月28日・令和6年11月29日・令和5年11月10日)、財務省・内閣府の閣議決定日。2026年8月30日確認。

住宅省エネ2026事業では、2025年11月21日の総合経済対策から11月28日の補正予算案までの7日間に着手した工事は対象外になりました。前年と同じ考え方を前提に「経済対策が出たから着工していい」と判断していたら、その7日間は補助を取り逃がしていたことになります。

注意|2026年度は起点だけでなく「工事の種類」も変わった

国土交通省は令和7年11月28日の報道発表の補足事項で、新築の対象工事を、子育てグリーン住宅支援事業の「基礎工事より後の工程の工事」から、みらいエコ住宅2026事業では「基礎工事」へ変更したと明記しています。起点日は7日ぶん遅くなった一方、工事の種類のほうは前倒しになりました。年度をまたぐ比較は、日付と工事種類の両方を見ないと結論が逆になります。

そして2027年度についても、手がかりがあります。環境省が令和9年度概算要求に出した「脱炭素志向型住宅の導入支援事業」の要求資料には、対象について「予算案の閣議決定日以降に、工事着手したものに限る」と書かれています。要求段階での記述なので確定ではありませんが、2026年度と同じ考え方が引き継がれる可能性が高いことは読み取れます。

令和9年度概算要求に載った住宅向け3事業|合計3,480億円の要求

国土交通省は令和9年度予算の概算要求概要を2026年8月28日に公表しました。住宅局関係の要求総額は4,187億円で、令和8年度当初予算1,721億円の2.43倍です。内訳は公共事業が1,644億円から3,585億円(2.18倍)、行政経費が76億円から602億円(7.87倍)となっています。

このうち、一般の住まい手が直接受け取る定額補助にあたるのは次の3事業です。いずれも「新規」として要求されています。

事業名 所管 令和9年度要求額 2026年度の対応事業
みらいエコ住宅2027事業国土交通省2,000億円みらいエコ住宅2026事業
新築1,750+リフォーム300
断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業環境省980億円先進的窓リノベ2026事業
1,125億円
脱炭素志向型住宅の導入支援事業環境省500億円みらいエコ住宅2026事業の
GX志向型住宅(環境省分)
合計—3,480億円3,780億円(給湯・賃貸集合を含む)
出典:国土交通省「令和9年度住宅局関係予算概算要求概要」(令和8年8月)、環境省「令和9年度(2027年度)エネルギー対策特別会計概算要求」各事業資料。2026年8月30日確認。みらいエコ住宅2027事業には「このほかGX経済移行債がある」との注記あり。
図1 令和9年度概算要求の住宅向け3事業(要求額) 単位:億円 いずれも新規要求 2026年8月28日公表 みらいエコ住宅2027 2,000 断熱窓の改修支援 980 脱炭素志向型住宅 500 0 1,000 2,000
出典:国土交通省・環境省の令和9年度予算概算要求資料をもとに省エネ住宅ナビ作成(2026年8月30日確認)。

断熱窓の事業は、環境省の要求資料に「実施期間:令和9年度〜」「令和9年度要求額 98,000百万円(新規)」と明記されています。対象は2026年度と同じく、住宅と一部の非住宅における窓(ガラス・サッシ)の断熱改修工事(内窓設置・外窓交換・ガラス交換)で、熱貫流率Uw1.9以下などの要件も維持されています。

一方で、給湯省エネ事業にあたる経済産業省側の要求事業は、2026年8月30日時点の当サイトの確認範囲では特定できませんでした。ただし環境省の2事業はどちらも要求資料の表題に「(経済産業省・国土交通省連携事業)」と記されており、3省連携の枠組み自体は令和9年度も維持される前提で組まれています。

要求段階でGX志向型住宅は10万円下がっている

金額の中身まで踏み込むと、上振れだけではないことが分かります。環境省「脱炭素志向型住宅の導入支援事業」の要求資料に書かれた補助額は、2026年度のGX志向型住宅より1戸あたり10万円低い水準です。

地域区分 2026年度(確定)
GX志向型住宅
2027年度(要求)
脱炭素志向型住宅
差
1〜4地域(寒冷地)125万円/戸115万円/戸−10万円
5〜8地域(その他)110万円/戸100万円/戸−10万円
出典:国土交通省 報道発表資料(令和7年11月28日)、環境省「脱炭素志向型住宅の導入支援事業」令和9年度概算要求資料。2026年8月30日確認。主な要件は断熱等性能等級6以上・一次エネルギー消費量削減率35%以上(省エネのみ)で、2026年度と同じ。

要件は据え置きで金額だけ下がる形なので、「同じ性能の家を建てても受け取れる額が減る」要求になっています。もっとも、これはあくまで8月末時点の要求値です。過去4年は補正予算で組まれたため、要求と最終額を直接比べられる年がなく、どの程度動くかの前例がありません。

リフォーム側では、国土交通省の「住宅・建築物省エネ等改修推進事業」が拡充で要求されています。住宅の省エネ型は省エネ基準到達で30万円/戸、ZEH水準到達で70万円/戸。性能向上型は評価基準で80万円/戸、認定基準で160万円/戸(三世代同居・子育て世帯・既存住宅購入の場合は50万円/戸を加算)。いずれも定額で、寒冷地は加算があります。

概算要求は「決定」ではない|12月までに何が起きるか

ここが最も誤解されやすいところです。概算要求は各省が財務省へ出す希望額であり、そのまま通ることはまずありません。決定までの流れは次のとおりです。

図2 2027年度の補助金が確定するまでの流れ 2026年8月28日 概算要求の公表(済) 秋 財務省の査定・折衝 11月ごろ(例年) 総合経済対策・補正予算案 12月下旬 政府予算案の閣議決定 翌年3月まで 国会で予算成立 3月下旬〜末 交付申請の受付開始 ※ 補助額・要件・対象工事の起点日が公表されるのは、通常は補正予算案または政府予算案の閣議決定にあわせた報道発表の時点。 ※ 概算要求の金額は査定で減額されることが多く、事業名や区分が統合・分割されることもある。 ※ 過去4年は補正予算で措置されたため、上段の経路(秋の経済対策)が実際の入口だった。
出典:国土交通省・環境省の各年度の報道発表資料をもとに省エネ住宅ナビ作成(2026年8月30日確認)。

つまり、2027年度の補助額と要件が「使える情報」として固まるのは、早くて11月ごろの経済対策、遅ければ12月下旬の政府予算案の閣議決定にあわせた報道発表です。8月末の概算要求で分かるのは、事業が続く見込みがあることと、要求ベースの金額感までにとどまります。

設備別に見る2027年度|エコキュートと窓とリフォームの「確定・要求段階・未定」

2027年度の補助金を調べる人が実際に打ち込んでいるのは、制度名ではなく設備名です。ここでは検索の多い順に、エコキュート・窓(内窓)・リフォーム全体の3つを取り上げ、2026年9月13日時点で「①確定していること」「②概算要求に載っただけのこと」「③まだ何も決まっていないこと」の3層に分けて並べます。ニュース記事や販売店のページでこの3層が混ざっているために、要求段階の金額が決定事項のように読まれることがあります。

① 確定

公式サイトに補助額と期限が出ているもの。すべて2026年度の事業です。いま契約すれば使えます。

② 要求段階

各省が財務省に出した令和9年度概算要求に事業名が載っている状態。金額は査定で動きます。

③ 未定

1台あたりの額・対象機種・受付開始日。公表は早くて11月ごろ、通常は12月下旬です。

図3|2027年度の情報を読むときの3層。②の金額を①として扱わないことが、この分野でいちばん多い読み違いです。

エコキュートの補助金は2027年度も出るのか

エコキュート単体の2027年度の見通しと2026年度の申請手順は、エコキュート補助金の記事で詳しく扱っています。ここでは制度側の位置づけだけを、確定・要求段階・未定の3行に絞ります。

給湯器だけを見るなら、給湯省エネ2027事業の記事が参考になります。要求額530億円の意味と、2026年度で替えるか待つかの判断をまとめました。

層2026年9月16日時点で言えること
① 確定給湯省エネ2026事業の基本額は7万円/台。2025年度目標基準値+0.2以上の性能を満たす機種は性能加算3万円/台が乗り、合計10万円/台になります。あわせて既存の電気蓄熱暖房機を撤去すると4万円/台(2台まで)、電気温水器の撤去は2万円/台(補助を受ける給湯器と同台数まで)。交付申請の予約は2026年11月16日、交付申請は2026年12月31日が期限です。
② 要求段階経済産業省の令和9年度概算要求(GX推進対策費)に「高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金」が掲載されています。事業の枠は要求されている、という段階です。
③ 未定2027年度の1台あたりの補助額、対象機種の基準年度(2025年度目標のままか更新されるか)、性能加算と撤去加算の有無、受付開始日。いずれも公表されていません。

表3|エコキュートの2027年度。出典:給湯省エネ2026事業公式サイト「対象機器の詳細(エコキュート)」「撤去加算について」、経済産業省「令和9年度経済産業省概算要求のPR資料一覧:GX推進対策費」(2026年9月1日公表)。いずれも2026年9月13日閲覧。

費用側の実額はエコキュート370Lの型番別価格とエコキュート交換費用の内訳にまとめています。給湯省エネ2026事業の予算がいつ尽きるかの試算は給湯省エネ2026の予算消化率で扱っています。

窓・内窓の補助金は2027年度も出るのか

窓まわりも構図は同じです。2026年度の先進的窓リノベ2026事業は受付中で、1戸あたりの上限も公表されています。2027年度については、環境省の令和9年度概算要求に窓の断熱改修を対象にした事業名が載っているところまでで、1窓あたりの単価表はまだありません。窓リノベの単価はサイズと性能グレードの組み合わせで決まるため、この単価表が出るまでは「うちはいくら」を計算できないのが実務上の要点です。

層2026年9月16日時点で言えること
① 確定先進的窓リノベ2026事業の補助上限は1戸あたり100万円。補助額はガラス交換・内窓設置・外窓交換・ドア交換のそれぞれで、建て方と製品の性能・サイズの組み合わせによって決まります。予算に対する申請額の割合は24%(2026年9月16日午前0時時点)。期限は予約2026年11月16日、交付申請2026年12月31日です。
② 要求段階環境省の令和9年度概算要求に「断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業」が計上されています。同時に「脱炭素志向型住宅の導入支援事業」「住宅の脱炭素化促進事業」も並んでいます。
③ 未定2027年度のグレード別・サイズ別の単価表、1戸あたりの上限額、対象工事の区分。とくに単価表は例年、事業の公式サイト開設と同じタイミングでしか出ません。

表4|窓・内窓の2027年度。出典:先進的窓リノベ2026事業公式サイト「対象要件の詳細(住宅)」および予算に対する補助金申請額の割合(2026年9月16日午前0時時点)、環境省「令和9年度(2027年度)概算要求額」。いずれも2026年9月13日閲覧。

2026年度の窓リノベがいつまで使えるかは先進的窓リノベ2026の予算消化率と締切予測で追っています。

みらいエコ住宅2027事業(リフォーム全体)はどこまで決まっているか

躯体の断熱改修や設備交換をまとめて対象にする枠が、みらいエコ住宅の系統です。2027年度分として国土交通省が要求したのが「みらいエコ住宅2027事業」2,000億円で、これは本記事の上段で扱ったとおり要求段階です。見落とされやすいのは、2026年度のリフォーム枠がまだほとんど使われていないことのほうです。2026年9月13日時点の申請額割合は6%で、4事業のなかで最も余裕があります。

もうひとつ実務で効くのが併用の制限です。先進的窓リノベ2026事業とみらいエコ住宅2026事業は、どちらも窓・ドアを対象にしていますが、同一の開口部に対して両方から補助を受けることはできません。同じ開口部に複数の対象製品を入れても、両事業を通じて申請できるのは1つだけです(先進的窓リノベ2026事業公式サイト「その他」の記載・2026年9月13日閲覧)。2027年度に同じ整理が引き継がれるかどうかも、現時点では未定です。

待つ判断の材料|2026年度4事業の予算消化率【2026年9月16日時点】

「2027年度まで待つか、2026年度に申請するか」を決めるとき、確認すべきなのは要求額ではなく、いま使える枠がどれだけ残っているかです。各事業の公式サイトは毎日午前0時時点の申請額割合を公表しています。同じ日に全事業を並べたものが次の図です。

予算に対する補助金申請額の割合(概算値・2026年9月16日午前0時時点)みらいエコ住宅2026(新築・GX志向型)58%みらいエコ住宅2026(新築・長期優良/ZEH水準)31%みらいエコ住宅2026(リフォーム)6%先進的窓リノベ202624%給湯省エネ202644% うち撤去加算の枠22%賃貸集合給湯省エネ202644%

図4|住宅省エネ2026キャンペーン4事業の予算消化率。数値は各事業の公式サイトが公表する概算値で、上限(100%)に達し次第、期限前でも受付は終了します。出典:住宅省エネ2026キャンペーン公式サイトおよび各事業公式サイト(2026年9月13日閲覧)。

読み取れるのは、余裕の度合いが事業ごとにまったく違うことです。リフォーム枠(6%)と窓リノベ(24%)は年内に上限へ届く気配がなく、待つ理由が乏しい一方で、新築のGX志向型住宅(58%)は2026年12月31日の期限より先に上限へ達する可能性が残ります。2027年度の内容がまだ未定である以上、枠が空いている側から先に押さえるのが、現時点で取れる確実な判断です。

待つより先に|2026年度事業で今すぐ効く2つの期限

2027年度を待つ判断は、2026年度の枠がどれだけ残っているかとセットで考えるものです。住宅省エネ2026キャンペーンの期限は、環境省・経済産業省・国土交通省が2026年3月30日に同時発表した資料で公表されています。

区分 申請予約の期限 交付申請の期限
新築(ZEH水準・注文住宅)2026年8月17日
※すでに経過
2026年9月30日
※受付終了
新築(上記以外)2026年11月16日2026年12月31日
リフォーム(4事業共通)2026年11月16日2026年12月31日
出典:環境省「令和7年度補正『住宅省エネ2026キャンペーン』の交付申請(予約含む)の受付開始について」(2026年3月30日・経済産業省、国土交通省同時発表)。申請額が予算上限に達した場合はその時点で締切。2026年8月30日確認。ZEH水準住宅の受付終了は、みらいエコ住宅2026事業公式サイトで2026年10月2日確認。
2026年度の残りの期限。申請予約は2026年11月16日、交付申請は2026年12月31日。予算上限に達すると期限前でも締切

ZEH水準の注文住宅は2026年9月30日で受付を終えた

新築の注文住宅でZEH水準を狙う区分は、2026年9月30日で交付申請の受付を終えました。申請予約の期限(8月17日)もすでに過ぎています。いまから使える新築の区分はGX志向型住宅と長期優良住宅で、交付申請の期限は2026年12月31日です。

2027年度を待つかどうかを決める5つのチェック

  1. 使いたい事業の2026年度の予算消化率を公式サイトで確認したか(事業ごとに大きく違う)
  2. 工事を2027年に回すと、間の冬を今の断熱性能で越すことになる。その光熱費を織り込んだか
  3. 2027年度も予算案の閣議決定日より前の着工は対象外になる可能性が高いことを理解しているか
  4. 自治体の補助(都道府県・市区町村)は年度が変わると要件も予算も変わる。国だけで判断していないか
  5. 事業者の繁忙期(1月〜3月)に工事が重なると、着工が翌年度にずれるリスクがあることを確認したか

チェック5の「着工のずれ」は、事業者の空きを先に押さえるかどうかで決まります

上の5つのうち、自分で動かせるのは5番目だけです。2027年度の受付が始まってから業者を探すと、1〜3月の繁忙期と重なって着工が翌年度にずれることがあります。太陽光・蓄電池のように工事を伴う設備は、いま総額の相場と対応できる会社を把握しておくと、制度が決まった時点ですぐ動けます。タイナビ蓄電池は、お住まいの地域で対応できる施工会社の見積もりを無料でまとめて取り寄せられる比較サービスです。現地調査と見積もりの取得は、補助金の交付決定前に行っても制度上の問題はありません。

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よくある質問

よくある疑問2026年10月2日時点の答え
住宅省エネ2027キャンペーンはいつ始まるか未公表。過去4年は2023年3月下旬・2024年3月29日・2025年3月31日・2026年3月31日と年度替わり直前に始まった。令和9年度は4年ぶりに当初予算での要求なので、時期はずれる可能性がある。
2027年度はいくら要求されているか住宅向け3事業で合計3,480億円(みらいエコ住宅2027事業2,000億円・断熱窓980億円・脱炭素志向型住宅500億円)。要求額であって決定額ではない。
いま2026年度を使えるか使える。申請額の割合はリフォーム6%・窓リノベ24%・給湯省エネ44%(9月16日時点)で枠に余裕がある。ただし注文住宅の新築(ZEH水準住宅)の第2期は、2026年9月30日で交付申請の受付を終えた。

出典:国土交通省・環境省・経済産業省の令和9年度概算要求(2026年8月28日〜9月1日公表)、住宅省エネ2026キャンペーン公式サイト「予算に対する補助金申請額の割合」および注記※3(2026年9月16日午前0時時点・同日閲覧)、みらいエコ住宅2026事業公式サイト(ZEH水準住宅の受付期間・2026年10月2日閲覧)。

2027年度の補助金の申請はいつから始まりますか

2026年8月30日時点で公表されていません。過去4年の実績では、交付申請の受付開始は2023年3月下旬、2024年3月29日、2025年3月31日、2026年3月31日で、いずれも年度替わりの直前でした。同じ流れなら2027年3月末ごろになりますが、令和9年度は当初予算での要求という前例のない形なので、時期がずれる可能性があります。公式の受付開始発表を待ってください。

概算要求に載っていれば、その補助金は必ず実施されますか

されるとは限りません。概算要求は各省が財務省へ出す要求額で、査定を経て12月下旬の政府予算案で額が決まり、翌年の国会で予算が成立して初めて実施されます。事業名や補助額、区分が途中で変わることもあります。2026年8月30日時点で確定しているのは「国土交通省と環境省が要求を出した」という事実までです。

2027年度を待つあいだに工事を始めても大丈夫ですか

補助金を使うつもりなら危険です。過去4年はすべて、対象になる工事の着手日に下限が設けられており、閣議決定の日より前に着手した工事は対象外でした。環境省が令和9年度概算要求に出した「脱炭素志向型住宅の導入支援事業」の資料にも「予算案の閣議決定日以降に、工事着手したものに限る」と書かれています。着工日を先に決めてしまうと、制度が始まっても乗れないことがあります。

2027年度の補助金の内容はいつ発表されますか

2026年10月2日時点では、補助額も要件も発表されていません。過去4年は、10月末〜11月下旬に総合経済対策が閣議決定されました。その7〜11日後の補正予算案の閣議決定で、事業の骨格が公表されています。令和9年度は当初予算で要求されているため、12月下旬の政府予算案の閣議決定が最初の公式発表になる可能性があります。補正予算で前倒しされれば11月中に出ることもあるので、両方の時期を見ておくと安心です。

2027年度を待つのと2026年度に申請するのは、どちらが得ですか

2026年9月13日時点では比較できません。2027年度の補助額が公表されていないためです。判断できるのは残り枠のほうで、同日午前0時時点の予算に対する補助金申請額の割合は、みらいエコ住宅2026事業のリフォーム枠が6%、先進的窓リノベ2026事業が24%、給湯省エネ2026事業が44%、新築のGX志向型住宅が58%です。リフォーム側は年内に上限へ届く気配が薄い一方、2027年度に同じ額が出る保証もありません。

2027年度の住宅省エネ補助金は、いくらの予算が要求されていますか

令和9年度概算要求に載った住宅向けの3事業は、要求額の合計が3,480億円です。内訳は国土交通省のみらいエコ住宅2027事業が2,000億円、断熱窓の事業が980億円、脱炭素志向型住宅の事業が500億円で、2026年8月28日から9月1日にかけて公表されました。ただし概算要求は各省が財務省へ出した要求額であって決定額ではありません。金額も要件も、12月下旬の政府予算案と翌年の国会審議を経るまで確定しません。

2026年度の補助金はまだ間に合いますか。残りの枠はどれくらいですか

以下は2026年9月16日午前0時時点の、予算に対する補助金申請額の割合です。リフォームはみらいエコ住宅2026事業が6%、先進的窓リノベ2026事業が24%でした。給湯省エネ2026事業と賃貸集合給湯省エネ2026事業はともに44%(給湯の撤去加算の枠は22%)です。新築はGX志向型住宅が58%、長期優良・ZEH水準住宅が31%でした。リフォームの3事業は枠に余裕があります。注文住宅の新築のうちZEH水準住宅の第2期は、2026年9月30日で交付申請の受付を終えました。

出典

  • 国土交通省「令和9年度予算」概算要求の概要(令和8年8月28日)/「令和9年度住宅局関係予算概算要求概要」(令和8年8月)
  • 環境省「令和9年度(2027年度)エネルギー対策特別会計概算要求」各事業資料(断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業/脱炭素志向型住宅の導入支援事業)
  • 国土交通省 報道発表「住宅の省エネ化への支援強化に関する予算案を閣議決定!」(令和7年11月28日・令和6年11月29日)
  • 環境省 報道発表「令和7年度補正『住宅省エネ2026キャンペーン』の交付申請(予約含む)の受付開始について」(2026年3月30日)
  • 住宅省エネ2026キャンペーン公式サイト/住宅省エネ2024キャンペーン公式サイト
  • 給湯省エネ2026事業 公式サイト「対象機器の詳細(ヒートポンプ給湯機・エコキュート)」「撤去加算について」(2026年9月13日閲覧)
  • 先進的窓リノベ2026事業 公式サイト「対象要件の詳細(住宅)」および予算に対する補助金申請額の割合(2026年9月16日午前0時時点)
  • 住宅省エネ2026キャンペーン 公式サイト「予算に対する補助金申請額の割合」(2026年9月16日時点)
  • 経済産業省「令和9年度経済産業省概算要求のPR資料一覧:GX推進対策費」(2026年9月1日公表・2026年9月13日閲覧)
  • 環境省「令和9年度(2027年度)概算要求額」事業一覧(2026年9月13日閲覧)
  • いずれも2026年8月30日に閲覧して確認しました。

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制度が決まってから動くと、着工が翌年度にずれることがあります

2027年度の受付は例年3月末ごろに始まり、そこから業者探しを始めると1〜3月の繁忙期と重なります。太陽光・蓄電池のように工事を伴う設備は、いまのうちに総額の相場と対応できる会社だけ把握しておくと、制度が決まった時点ですぐ動けます。タイナビ蓄電池は地域の施工会社の見積もりを無料でまとめて取り寄せられる比較サービスです。現地調査と見積もりの取得は、補助金の交付決定前に行っても制度上の問題はありません。

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この記事を書いた人

省エネ住宅ナビ編集部です。国・自治体の公式情報をもとに、補助金・太陽光・蓄電池・エコキュート・リフォームの「いくらかかる?いくら戻る?」を中立の立場で整理しています。数値・期限は必ず一次情報で確認し、情報基準日を明示する編集方針です。

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