中部の電力会社おすすめ比較【2026年】東邦ガスの電気は中部電力より年3,155〜5,249円安い

中部の電気は、東邦ガスが年3,155円安い。電力会社 2026

中部エリアで40A・月350kWhなら、東邦ガス「ファミリープラン」が中部電力ミライズの従量電灯Bより年3,815円安くなります。ただし15A以下は逆転します。2026年9月4日時点の公式単価。

情報基準日: 2026-09-04(中部電力ミライズと東邦ガスの公式料金表を同日に確認)

設備・世帯・地域で結論がどう入れ替わるかの全体像は電力会社の選び方 2026|省エネ設備・世帯・地域で選ぶ乗り換え完全ガイドにまとめています。この記事はそのうち「中部の電力会社おすすめ比較」に絞って掘り下げます。

中部エリアで電気だけを比べると、40A・月350kWhの家庭は中部電力ミライズの従量電灯Bが年118,562円、東邦ガス「シンプルプランⅠ」が年115,407円、同「ファミリープラン」が年114,747円でした。
東邦ガス側が安くなる幅は年3,155〜5,249円(40A・月350kWh〜60A・月450kWh)ですが、契約15A以下では逆に東邦ガスの方が年1,472〜3,530円高くなります。
オール電化の家は前提が変わります。中部電力ミライズ「スマートライフプラン」は月618kWhならナイトタイム比率29.7%が分岐点で、エコキュート1台ぶんの夜間シフト(月約116kWh)だけでは届きません。

この記事でわかること

  • 中部エリアで選べる主要プランの単価表(2026年9月4日時点の公式値)
  • 30A・月200kWhから60A・月450kWhまで4条件でそろえた年額と差額
  • 契約15A以下だけ結論が逆転する理由(基本料金の刻み方の違い)
  • ガス契約を東邦ガスにまとめる価値は電気側でいくらか
  • オール電化・エコキュートの家でスマートライフプランが有利になる条件

この記事の比較基準|公式単価のみ・アフィリエイト順位なし・情報基準日

  • 料金は各社の公式サイトと供給約款に記載された単価だけを使って計算しています。実際の請求額は使用量・契約容量・燃料費調整額・再エネ賦課金で変わります。
  • 紹介する順序や掲載の有無を広告の成果報酬で変えていません。提携のあるサービスを案内する場合は記事の冒頭にPR表記を置いています。
  • 年額の差は前提の使用量と計算式を本文に明記し、条件によって結果が変わるため「最安」と断定する表現は使いません

情報基準日: 2026-09-13(単価の改定を確認した場合は本文の表と基準日を更新します)

目次

中部エリアで選べる主なプランの単価

比較したのは、中部電力ミライズの規制料金「従量電灯B」(自由料金の「ポイントプラン」「おとくプラン」も単価は同一)、オール電化向けの「スマートライフプラン」、そして東邦ガスの「シンプルプランⅠ」と、東邦ガスグループのガス契約が条件になる「ファミリープラン」です。いずれも2026年9月4日に各社公式の料金単価表で確認した税込単価で、毎月変わる燃料費調整額と、年度ごとに変わる再生可能エネルギー発電促進賦課金は含めていません。

表1 契約電流別の基本料金(1か月・税込)

契約電流中部電力ミライズ 従量電灯B東邦ガス シンプルプランⅠ東邦ガス ファミリープラン
10A321.14円
15A481.71円617.28円587.28円
20A642.28円617.28円587.28円
30A963.42円938.42円908.42円
40A1,284.56円1,131.56円1,076.56円
50A1,605.70円1,452.70円1,397.70円
60A1,926.84円1,773.84円1,718.84円

出典:中部電力ミライズ「基本メニュー(電灯契約)」、東邦ガス「シンプルプランⅠ」「ファミリープラン」(いずれも2026年9月4日確認)。東邦ガスの2つのプランは20A以下が一律料金で、10Aの区分がありません。

表2 電力量料金の段階(1kWhあたり・税込)

使用量の帯中部電力ミライズ
従量電灯B・ポイント・おとく
東邦ガス
40A以上
東邦ガス
30A以下
〜120kWh21.20円21.18円21.18円
〜200kWh25.67円25.62円25.32円
〜250kWh25.67円25.64円25.34円
〜300kWh25.67円25.66円25.36円
〜350kWh28.62円26.59円26.59円
〜400kWh28.62円27.12円27.12円
〜500kWh28.62円27.73円27.73円
〜700kWh28.62円28.56円28.56円
700kWh超28.62円28.58〜28.60円28.58〜28.60円

出典:同上(2026年9月4日確認)。中部電力ミライズは3段階、東邦ガスは10段階に分かれています。東邦ガスのシンプルプランⅠとファミリープランは電力量料金が同一で、違いは基本料金だけです。

表を並べると、2社の設計思想の違いがはっきり出ます。中部電力ミライズは120kWhと300kWhの2か所だけで段階が変わる3段階制で、300kWhを超えると一律28.62円です。対して東邦ガスは50kWh刻みで10段階に分けており、300kWhを超えても26.59円から始まって少しずつ上がります。使用量が300kWhを超えたところから差が開くのは、この刻み方の違いによるものです。

なお中部電力ミライズの「ポイントプラン」「おとくプラン」は、基本料金も電力量料金も規制料金の従量電灯Bと同一です。違うのは契約できる電流の範囲(ポイントプランは10〜30A、おとくプランは40〜60Aと6kVA)と、おとくプランに毎月153円の割引またはカテエネポイント153ポイント(カテエネ会員でない場合は102円割引)が付く点だけです。

世帯規模別の年額|東邦ガスが年3,155〜5,249円安い

表1と表2の単価を使い、契約電流と月間使用量を4つの組み合わせでそろえて年額を計算しました。燃料費調整額と再エネ賦課金は3プランとも同じ条件で乗るため、差額の比較には影響しません。

表3 条件別の年間電気料金(税込・燃料費調整額と再エネ賦課金を除く)

条件中部電力ミライズ
従量電灯B
東邦ガス
シンプルプランⅠ
東邦ガス
ファミリープラン
差(ファミリー基準)
1〜2人・30A・月200kWh66,732円66,067円65,707円−1,025円
2〜3人・40A・月350kWh118,562円115,407円114,747円−3,815円
4人・50A・月400kWh139,588円135,533円134,873円−4,715円
5人・60A・月450kWh160,613円156,024円155,364円−5,249円

算出方法:表1・表2の公式単価から、当サイトが月額を計算して12倍しました。東邦ガスが自社サイトで公表している年間おトク額(350kWhで約3,800円、400kWhで約4,700円、450kWhで約5,200円)と1%以内で一致します。

30A 200kWh665円1,025円40A 350kWh3,155円3,815円50A 400kWh4,055円4,715円60A 450kWh4,589円5,249円シンプルプランⅠファミリープラン図1 中部電力ミライズ 従量電灯Bと比べた年間の差額
図1 棒が長いほど東邦ガス側が安い。差は使用量が増えるほど広がるが、450kWhと400kWhの差はわずかで頭打ちに向かう。算出は表3と同じ前提。

ここで見落とされやすいのが、中部電力ミライズ側にも割引があることです。40A以上で契約できる「おとくプラン」は、カテエネ会員なら毎月153円の割引(または153ポイント)が付きます。年1,836円ぶんなので、これを差し引くと東邦ガスのファミリープランとの差は、40A・月350kWhで年1,979円、50A・月400kWhで年2,879円、60A・月450kWhで年3,413円まで縮みます。単価表だけを比べた「年5,249円差」は、実際に受け取れる差額より大きく出るということです。

もうひとつ、シンプルプランⅠとファミリープランの違いも数字にしておきます。2つのプランは電力量料金がまったく同じで、違うのは基本料金だけです。差は20A以下と30Aで月30円、40A以上で月55円。年に直すと360円から660円しかありません。つまり「ガスを東邦ガスにまとめる」ことで電気側に生まれる価値は、ガス機器割引(暖房5%・床暖8%・エネファーム10%、年360〜2,064円)を足しても年720円から2,724円の範囲にとどまります。

契約15A以下だけは中部電力ミライズの方が安い

東邦ガスの2プランは、基本料金の区分が「20A以下」で一本化されています。20A契約でも15A契約でも10A契約でも、シンプルプランⅠなら月617.28円です。一方の中部電力ミライズは10Aから10A刻みで321.14円ずつ上がるため、10A契約なら月321.14円で済みます。この差が電力量料金のわずかな差では埋まりません。

表4 小容量契約での年額(東邦ガス シンプルプランⅠとの比較)

条件中部電力ミライズ東邦ガス東邦ガスとの差
10A・月100kWh29,294円32,823円+3,529円(東邦ガスが高い)
15A・月150kWh45,550円47,022円+1,472円(東邦ガスが高い)
20A・月200kWh62,879円62,214円−665円(東邦ガスが安い)
30A・月250kWh82,134円81,271円−863円(東邦ガスが安い)

算出方法:表1・表2の公式単価から当サイトが計算。東邦ガスも自社サイトで「契約電流が15A以下の場合、使用量によってはおトクにならない場合がございます」と注記しています(2026年9月4日確認)。

逆転が消えるのは20A契約からです。15A契約で東邦ガスの基本料金の不利(月135.57円)を電力量料金の差(第2段階で1kWhあたり0.35円)で取り返すには、120kWhを超えて月387kWh、合計で月507kWhを使う必要があります。15A契約でその使用量は現実的ではないため、15A以下では構造的に中部電力ミライズが有利と言えます。ワンルームで10Aや15Aのまま暮らしている人は、乗り換えではなく契約電流の見直しから考えるほうが先です。

オール電化の家はナイトタイム比率で決まる

ここまでは従量制どうしの比較でしたが、エコキュートや電気暖房を使う家は前提が変わります。中部電力ミライズ「スマートライフプラン」は基本料金が契約容量10kVAまで月1,838.44円と高い代わりに、ナイトタイム(22時〜翌8時。朝とく・夜とくを選べば時間帯を前後にずらせます)が1kWhあたり16.52円まで下がります。デイタイムは38.80円、@ホームタイムは28.61円です。

中部電力ミライズが同プランの説明で使っているモデルは、契約容量10kVA・月618kWh(デイタイム66kWh、@ホームタイム263kWh、ナイトタイム289kWh)です。この配分で計算すると、スマートライフプランは年200,375円、同じ618kWhを60A・従量電灯Bで使った場合は年218,311円で、差は年17,936円になります。ナイトタイム比率は46.8%です。

表5 スマートライフプランが従量電灯Bより安くなるナイトタイム比率

月間使用量比較した従量電灯Bの契約損益分岐のナイトタイム比率エコキュート1台だけで届く比率
300kWh40A61%38.6%
400kWh40A49.3%28.9%
500kWh50A37.8%23.1%
618kWh60A29.7%18.7%
800kWh60A26.2%14.5%

算出方法:デイタイムと@ホームタイムの比率を、中部電力ミライズのモデル(66kWh対263kWh)に固定し、夜間以外の平均単価30.654円/kWhとして解いた当サイトの計算。エコキュートの夜間使用量は、資源エネルギー庁の省エネ性能カタログが示す年間給湯保温効率3.5・年間消費電力量1,389kWhを12で割った月115.7kWhを、すべてナイトタイムに置いた値です。

図2 使用量が少ないほど、夜へ寄せる必要が大きくなる月300kWh分岐点 61%月400kWh分岐点 49.3%月500kWh分岐点 37.8%月618kWh分岐点 29.7%月800kWh分岐点 26.2%エコキュートだけで作れる夜間比率損益分岐に必要な夜間比率
図2 濃い部分がエコキュートだけで作れる夜間比率、薄い部分を含む長さが損益分岐。どの使用量でも濃い部分だけでは分岐点に届かない。算出は表5と同じ前提。

表5と図2から読み取れることは3つあります。1つ目は、使用量が少ないほど分岐点が高くなることです。月300kWhでは61.0%を夜に寄せないと逆転しません。基本料金が月1,838.44円と高いぶん、それを薄められるだけの使用量が要るからです。2つ目は、エコキュート1台ぶんの夜間シフト(月約115.7kWh)だけでは、どの使用量でも分岐点に届かないことです。月618kWhでも18.7%にしかならず、あと11.0ポイント=月約68kWh、1日あたり2.3kWhを追加で夜へ寄せる必要があります。

3つ目は、それでも実際のオール電化住宅では条件が満たされやすいということです。中部電力ミライズのモデルが示すナイトタイム比率46.8%は、給湯に加えて電気暖房・食洗機・洗濯乾燥機を夜へ寄せた姿です。逆に言えば、エコキュートを入れただけで日中に在宅が多い家は、オール電化プランへ変えても得にならない可能性があります。切り替え前に、検針票ではなくスマートメーターの時間帯別データ(カテエネで確認できます)で自分の夜間比率を数えるのが確実です。

この試算の前提

スマートライフプランの基本料金は契約容量10kVAまでの金額で、従量電灯Bの60Aとは契約容量の考え方が異なります。同じ使用量でも契約容量が10kVAを超えると1kVAごとに321.14円が加算され、分岐点はさらに上がります。また燃料費調整額と再エネ賦課金は全時間帯に同額で乗るため、比率の計算には影響しません。

乗り換え前に確認する3点

年に数千円の差を追う前に、単価表には出てこない条件を3つ確認しておきます。いずれも各社が公式に明記している内容です。

確認1

燃料費調整額に上限があるか。東邦ガスは公式に「上限を設定していない」と明記しており、上限のある他社より高くなることがあると自ら注意している。中部電力ミライズの自由料金メニューについては各メニューの供給条件で確認する

確認2

ファミリープランは東邦ガスグループのガス契約が条件。ガスを解約するとシンプルプランⅠへ移り、基本料金が月30〜55円上がる

確認3

スマートライフプランは原則1年以上の継続が必要で、停電時の料金割引措置がない。中部電力ミライズが公式に注記している

もうひとつ、2026年に限った事情があります。国の電気・ガス料金支援は9月使用分で終了する予定で、10月使用分からは値引きが入りません。どのプランを選んでも請求額は上がる方向なので、乗り換えの効果を「請求額が下がったか」で判断すると誤ります。判断は必ず、同じ使用量でプランごとの金額を並べた比較で行ってください。

よくある質問

中部エリアで東邦ガスの電気に変えると、どのくらい下がりますか

単価表からの計算では、ファミリープランで年1,025円(30A・月200kWh)から年5,249円(60A・月450kWh)でした。ただし中部電力ミライズのおとくプラン(40A以上)にある毎月153円の割引を差し引くと、差は年1,979〜3,413円まで縮みます。

東邦ガスの都市ガスを使っていない家でも契約できますか

ファミリープランは東邦ガス、東邦液化ガス、および同社が承諾した事業者が供給するガスの契約が条件です。ガス契約がない場合はシンプルプランⅠが候補になります。2つのプランは電力量料金が同一で、基本料金が月30〜55円違うだけです。

エコキュートがあればスマートライフプランが安くなりますか

必ずしもそうではありません。エコキュート1台ぶんの夜間使用量は月約115.7kWhで、月618kWhの家では18.7%にしかならず、損益分岐の29.7%に届きません。給湯以外にも夜へ寄せる使い方があって初めて有利になります。

出典

  • 中部電力ミライズ「基本メニュー(電灯契約) 料金単価表」(2026年9月4日確認)
  • 中部電力ミライズ「スマートライフプラン」(2026年9月4日確認)
  • 中部電力ミライズ「おとくプラン」「ポイントプラン」(2026年9月4日確認)
  • 東邦ガス「シンプルプランⅠ」料金表(2026年9月4日確認)
  • 東邦ガス「ファミリープラン」料金表・電気料金おトク早見表(2026年9月4日確認)
  • 資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ」エコキュートのラベル例(年間給湯保温効率3.5・年間消費電力量1,389kWh)
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この記事を書いた人

省エネ住宅ナビ編集部です。国・自治体の公式情報をもとに、補助金・太陽光・蓄電池・エコキュート・リフォームの「いくらかかる?いくら戻る?」を中立の立場で整理しています。数値・期限は必ず一次情報で確認し、情報基準日を明示する編集方針です。

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