電力会社の選び方 2026|省エネ設備・世帯・地域で選ぶ乗り換え完全ガイド

電力会社はエリアと設備で決まる|省エネ住宅ナビの比較ガイド2026

本記事にはプロモーションが含まれます

電力会社は「エリア→世帯の使用量→家にある省エネ設備」の順に絞ると決まります。段階制の標準プラン(従量電灯)のままで良いのは、太陽光も蓄電池もオール電化もない一般的な家です。太陽光・蓄電池・EV・エコキュート・オール電化のいずれかがある家は、段階制ではなく時間帯別プランで比較しないと判断を誤ります。当サイトが各エリアの料金表から実際に計算した年額差は、大きいエリアで年13,289円(北海道)、小さいエリアで年96円(北陸)と、住んでいる場所で20倍以上ひらきます。

情報基準日:2026年9月11日(各社の料金表・約款の確認日)

この記事の比較基準|公式単価のみ・アフィリエイト順位なし・情報基準日

  • 料金は各社の公式サイトと供給約款に記載された単価だけを使って計算しています。実際の請求額は使用量・契約容量・燃料費調整額・再エネ賦課金で変わります。
  • 紹介する順序や掲載の有無を広告の成果報酬で変えていません。提携のあるサービスを案内する場合は記事の冒頭にPR表記を置いています。
  • 年額の差は前提の使用量と計算式を本文に明記し、条件によって結果が変わるため「最安」と断定する表現は使いません
  • 情報基準日: 2026-09-13(単価の改定を確認した場合は本文の表と基準日を更新します)
目次

結論:あなたが優先したいことで選び方は変わる

図1|優先したいこと別の結論(当サイトのエリア別試算にもとづく)
優先すること向いている選び方判断の基準
とにかく年額を下げたいエリアの大手電力と、同エリアのガス会社系プランを単価表で比べる3段階すべての単価と基本料金を並べ、自分の月間kWhで年額を出す
値上がりのリスクを抑えたい規制料金(従量電灯)を維持する燃料費調整額に上限が残るのは規制料金のみ。自由料金は上限なし
太陽光・蓄電池・EVがある時間帯別プランで「昼夜の単価差」と「安い時間の長さ」を見る昼夜差はエリアで最大5.5倍違う。段階制との比較では答えが出ない
オール電化・エコキュートオール電化専用プランを継続し、夜間単価だけを比較する給湯だけで年1,334〜1,874kWh。夜間単価の差がそのまま効く
使用量が少ない(単身)乗り換えより先に契約アンペアを見直す50A→40Aで年3,741円。月200kWh前後では乗り換え差より大きいことがある

電気の固定費シミュレーター(エリア×世帯の早見表)

下の表は、各エリアの大手電力の標準プラン(従量電灯)の電力量料金の年額と、同じエリアで当サイトが計算した乗り換えで下がる年額の目安を「年額/下がる額」の順に並べたものです。自分のエリアと世帯の行を見れば、乗り換えを検討する価値があるかどうかが判断できます。

図2|エリア×世帯の年額早見表(単位:円/年。左が現在の電力量料金、右が乗り換えで下がる額の目安)
エリア比較した乗り換え先1人
月200kWh
2人
月300kWh
3人
月390kWh
4人
月450kWh
北海道北ガスの電気 従量電灯Bプラス91,694/5,409142,963/8,434192,319/11,347225,223/13,289詳細
東北スマートでんき77,568/1,817121,212/2,690164,758/5,327193,788/6,379詳細
関東東京ガス 基本プラン77,856/1,280121,536/2,412165,265/3,634194,418/4,509詳細
中部東邦ガス(ガスセット)55,171/1,02585,975/2,885116,885/4,535137,491/5,249詳細
北陸従量電灯ネクスト77,798/96119,498/144158,875/187185,126/216詳細
関西なっトクでんき56,321/3,06687,053/4,631117,930/5,707138,515/6,300詳細
中国広島ガスの電気88,234/386135,550/291180,424/205210,340/147詳細
四国おトクeプラン83,872/0128,596/0172,638/2,376202,000/3,960詳細
九州西部ガスの電気49,464/1,12578,228/2,340107,356/4,351126,774/6,100詳細
沖縄グッドバリュープラン101,798/461156,686/1,037208,224/2,257242,582/3,071詳細

計算の前提:各社の料金表(2026年9月11日取得)の3段階単価による電力量料金のみ。基本料金・最低料金・燃料費調整額・再生可能エネルギー発電促進賦課金は含みません。「下がる額」は各エリア記事で計算した実測値を、上記の使用量に合わせて補間した目安です。四国は月300kWhまでは差が出ない設計のため0円と表示しています。

太陽光・蓄電池・EV・オール電化・エコキュートがある家は、この表では判断できません。段階制ではなく時間帯別プランで比べる必要があります。該当する方は設備別のおすすめへ進んでください。

広告の扱いについて

本記事には広告(アフィリエイトリンク)を含みます。掲載順位や評価は広告の有無・報酬額の影響を受けません。各社の順序は、公表されている料金表・約款の数値から当サイトが計算した年額にもとづいて並べています。料金は改定されるため、契約前に必ず各社の公式サイトで最新の単価をご確認ください。

電力会社を選ぶ5つの基準

比較サイトの多くは「基本料金0円」「ポイント還元」を先に見せますが、年額を決めるのは次の5つです。とくに5番目の設備軸は、省エネ設備のある家では他の4つを上回る差を生みます。

図3|5つの判断基準と、見るべき数字
#基準見るべき数字と、当サイトの実測
13段階すべての単価1段目だけ安いプランは、月300kWhを超える家では逆転します。関西のなっトクでんきは3段目が0.79円安く、月600kWhで年7,722円の差になりました。
2基本料金と契約アンペア50Aから40Aへ下げると東京電力エリアで年3,741円。単身・2人世帯では、乗り換えより先に効くことがあります。
3燃料費調整額の上限の有無上限が残るのは規制料金(従量電灯)だけです。東北電力エリアでは、本体の単価差より燃料費調整の差のほうが大きくなり、順位が入れ替わる水準がありました。
4割引・セット条件の実額「◯%引き」より年額に直します。九州電力の2年契約割引は年777円、四国電力のファミリe割引は年1,320円でした。
5家にある省エネ設備(独自軸)太陽光・蓄電池・EV・エコキュート・オール電化のいずれかがあるなら、段階制の比較では答えが出ません。時間帯別プランの昼夜差で判断します。
図4|エリア別・乗り換えで動く年額の目安(当サイト試算の最大値)
単位:円/年(各エリア記事で計算した最大の差額) 北海道13,289 東北8,656 四国7,920 関西7,722 九州7,625 中部5,249 関東4,509 沖縄3,071 中国386 北陸240 ※世帯・使用量の条件はエリアごとに異なります。詳細は各エリアの記事をご覧ください。

世帯人数別のおすすめ

同じエリアでも、月間使用量が変わると順位は入れ替わります。使用量が少ない家ほど「単価より基本料金」、多い家ほど「3段目の単価」が効きます。

図5|世帯人数別の考え方(月間使用量の目安つき)
世帯目安先にやること詳しい記事
一人暮らし月150〜200kWh「基本料金0円」が本当に安いかを、自分の使用量で損益分岐まで計算する一人暮らしの選び方
2人暮らし月300kWh前後乗り換えより先にアンペア見直し。関東では年3,741円の削減余地がありました2人暮らしの選び方
3人暮らし月380〜400kWh3段目に入る月が増えるため、300kWh超の単価を最優先で比べるエリア別の比較へ
4人家族月450kWh前後乗り換えの効果が最も出やすい層。関東で年3,460円、北海道で年13,289円の実測4人家族の選び方

設備別のおすすめ(この記事の独自軸)

省エネ設備がある家では、電気の使い方そのものが変わります。段階制のプランどうしを比べても差は出ません。見るべきは「安い時間帯の単価」と「その時間の長さ」です。

太陽光がある家

売電単価が下がったため、判断の軸は「売る」から「自家消費に回し、足りない夜だけ安く買う」へ移りました。選ぶ基準は夜の単価基本料金の2つです。昼の単価が高いプランでも、発電している時間に買電が少なければ不利になりません。→ 太陽光がある家の電力会社の選び方

蓄電池・EVがある家

得の大きさは「昼夜の単価差 × 安い時間の広さ」で決まります。当サイトの比較では、この差はエリアと社によって最大5.5倍ひらきました。夜間単価が最安でも、安い時間が6時間しかないプランは、8時間あるプランに負けることがあります。→ 蓄電池・EVがある家の電力プラン

蓄電池・EVがある家は「設備の総額」と「電力プラン」をセットで考えます

蓄電池やEVを入れると、電力プランの選び方そのものが「昼夜の単価差で選ぶ」へ変わります。導入を検討している段階なら、先に工事費込みの総額を把握しておくと、プランの比較と設備の比較を同じ土俵で行えます。タイナビ蓄電池は、お住まいの地域で対応できる施工会社の見積もりを無料でまとめて取り寄せられる比較サービスです。見積もりを取っただけで契約になることはありません。

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オール電化の家

オール電化は専用プランの継続が前提です。比較は「オール電化プランどうしの夜間単価」で行います。東京電力エリアのスマートライフS・Lの夜間単価27.86円を基準にすると、各社の位置がつかみやすくなります。→ オール電化の電力会社の選び方

エコキュートがある家

給湯だけで年1,334〜1,874kWhを使います。夜間単価はプランによって1.92倍の差があり、この1点で年額が決まります。沸き上げ時間の設定が夜間帯からずれていないかも、あわせて確認してください。→ エコキュートがある家の電力プランの選び方

主な乗り換え先を、同じ型で見る

全国どこでも選べる会社はほとんどありません。実際には「そのエリアのガス会社系」か「大手電力の自由料金プラン」が現実的な候補になります。ここでは代表的な3タイプを同じ順序で並べます。

タイプ1:エリアのガス会社系プラン(東京ガス・大阪ガス・東邦ガス・西部ガス・北ガスなど)

おすすめな人:同じ会社で都市ガスも契約している家、月300kWh以上を使う家。
単価の傾向:1段目はほぼ同額で、2段目・3段目が0.7〜1.4円ほど安い設計が多く見られます(東京ガス基本プランは3段目が0.99円安い)。
世帯別の試算:関東では30A・180kWhで年1,054円、50A・450kWhで年4,509円の差でした。北海道では50A・450kWhで年13,289円と、エリアで桁が変わります。
注意:自由料金のため燃料費調整額に上限がありません。燃料費が上がる局面では、単価差より調整額の差のほうが大きくなることがあります。
エリア別の単価表で確認する

タイプ2:大手電力の自由料金プラン(なっトクでんき・スマートでんき・おトクeプランなど)

おすすめな人:会社を変えずに料金だけ下げたい家、切替の手続きを最小にしたい家。
単価の傾向:規制料金と同じ単価のまま基本料金だけ下げる型(関西のなっトクでんきは最低料金が145.18円安い)と、3段目だけ下げる型(四国のおトクeプランは300kWh超が2.20円安い)に分かれます。
世帯別の試算:四国は月300kWhまでは差がゼロ、月600kWhで年7,920円。使用量が少ない家では効果が出ません。
注意:規制料金から自由料金へ移ると、原則として規制料金へは戻れない社があります。
四国エリアの試算を見る

タイプ3:市場連動型プラン

おすすめな人:使用量を時間帯で動かせる家、価格の変動を受け入れられる家。
単価の傾向:卸電力市場の価格に連動します。安い時間は大手電力より大幅に安くなる一方、2021年1月には1kWhあたり251円まで上がった実績があります。
注意:上限を設けていないプランでは、1か月で数万円単位の変動が起こり得ます。蓄電池やEVで時間を動かせない家には向きません。
市場連動型の仕組みと向き不向き

⚠ 比較する前に、必ずそろえる3点

  • 比較の条件をそろえる:燃料費調整額と再エネ賦課金は多くのプランで共通です。含めたり含めなかったりすると順位が変わります。燃料費調整額の見方もあわせてご覧ください。
  • 割引の適用条件を読む:申込が必要な割引、セット契約が前提の割引、1年に1回だけの割引が混在します。
  • 解約金・契約期間を確認する:2年契約割引がある社では、途中解約で精算が発生する場合があります。

乗り換えの手順(5ステップ)

  1. 検針票かマイページを開く

    「供給地点特定番号(22桁)」と「お客さま番号」を控えます。この2つがあれば申込は進みます。

  2. 直近1年の月別使用量を控える

    冬と夏で2倍近く変わる家もあります。年額の比較は12か月分で行います。

  3. エリアの候補プランで年額を計算する

    上の早見表と、各エリア記事の単価表を使います。3段階すべての単価を見ます。

  4. 新しい会社に申し込む

    いまの電力会社への解約連絡は不要です。切替はスマートメーター側で行われます。

  5. 切替日を待つ

    申込から最短4日程度、通常は次の検針日からの切替になります。工事も停電も原則ありません。

手続きの詳細と、検針票のどこに22桁の番号が書かれているかは電力会社の乗り換え手続きの記事にまとめています。ガス代もあわせて見直す場合はガス代を下げる完全ガイドをご覧ください。

よくある質問

乗り換えると停電したり、工事が必要になったりしますか。

原則としてどちらもありません。切替はスマートメーターの設定変更で行われます。スマートメーターが未設置の場合のみ交換作業が入りますが、費用は原則かかりません。

いまの電力会社に解約の連絡は必要ですか。

新しい会社に申し込むと、切替の手続きは会社どうしで行われます。引っ越しを伴う場合を除き、いまの会社への連絡は不要です。

規制料金(従量電灯)のままでも損ではありませんか。

使用量が少ない家や、燃料費の変動リスクを避けたい家では合理的な選択です。燃料費調整額に上限が残るのは規制料金だけで、自由料金には上限がありません。

太陽光や蓄電池があると、選び方はどう変わりますか。

段階制ではなく時間帯別プランで比べます。判断材料は夜間などの安い時間の単価と、その時間の長さです。当サイトの比較では、この条件の違いで得の大きさが最大5.5倍変わりました。

「基本料金0円」のプランは安いですか。

使用量が少ない家では有利になりやすい一方、単価が高めに設定されていることがあります。自分の月間使用量で損益分岐点を計算してから判断してください。

出典

  • 資源エネルギー庁「電力の小売全面自由化」ほか制度資料(2026年9月11日確認)
  • 電力・ガス取引監視等委員会 公表資料(2026年9月11日確認)
  • 各社の電気供給約款・料金表(北海道電力/東北電力/東京電力エナジーパートナー/中部電力ミライズ/北陸電力/関西電力/中国電力/四国電力/九州電力/沖縄電力、および各社の自由料金プラン。いずれも2026年9月11日確認)
  • 当サイトのエリア別比較記事(本文中のリンク先。各記事に前提条件と計算過程を掲載)

情報基準日:2026年9月11日。料金は改定されます。契約前に各社の公式サイトで最新の単価をご確認ください。本記事は特定の会社との契約を勧めるものではなく、記載の金額は前提条件のもとでの計算値です。

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この記事を書いた人

省エネ住宅ナビ編集部です。国・自治体の公式情報をもとに、補助金・太陽光・蓄電池・エコキュート・リフォームの「いくらかかる?いくら戻る?」を中立の立場で整理しています。数値・期限は必ず一次情報で確認し、情報基準日を明示する編集方針です。

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