北陸の電力会社おすすめ比較【2026年】従量電灯ネクストは1kWh0.04円しか安くない

暖房器具のある冬の室内の写真

北陸電力の従量電灯Bと従量電灯ネクストの差は1kWh0.04円で、月500kWhでも年240円です。オール電化のくつろぎナイト12は夜間比率33%が分かれ目です(2026年9月6日時点の公式単価)。

情報基準日: 2026-09-06

エリア以外の軸(設備の有無・世帯人数)も含めた全体像は電力会社の選び方 2026|省エネ設備・世帯・地域で選ぶ乗り換え完全ガイドにまとめています。この記事は北陸電力エリアに絞った比較です。

北陸電力エリアで最初に比べるべきなのは、他社ではなく北陸電力が並べている家庭向けメニューそのものです。規制料金の従量電灯Bと自由料金の従量電灯ネクストの単価差は1kWhあたり0.04円しかなく、月500kWh使っても年240円しか変わりません。差が大きいのは使用量の多い家の「使っておとくライト」と、オール電化向けの「くつろぎナイト12」で、後者は夜間の使用比率が33%を超えると従量電灯Bより安くなります

この記事の比較基準|公式単価のみ・アフィリエイト順位なし・情報基準日

  • 料金は各社の公式サイトと供給約款に記載された単価だけを使って計算しています。実際の請求額は使用量・契約容量・燃料費調整額・再エネ賦課金で変わります。
  • 紹介する順序や掲載の有無を広告の成果報酬で変えていません。提携のあるサービスを案内する場合は記事の冒頭にPR表記を置いています。
  • 年額の差は前提の使用量と計算式を本文に明記し、条件によって結果が変わるため「最安」と断定する表現は使いません

情報基準日: 2026-09-13(単価の改定を確認した場合は本文の表と基準日を更新します)

この記事の要点

  • 従量電灯B(規制料金)の電力量料金は120kWhまで30.86円、120kWhをこえ300kWhまで34.75円、300kWh超が36.46円(税込・2026年9月6日に北陸電力の単価表で確認)。
  • 従量電灯ネクスト(自由料金)は同じ区分が30.82円・34.71円・36.42円。差はどの段階も0.04円で、基本料金は10アンペアあたり302.50円で両者とも同額。
  • ネクストは自由料金のため、燃料費調整単価の変動幅に上限がない。規制料金の従量電灯Bと違い、燃料価格が高騰した分をそのまま受ける。
  • 「使っておとくライト」は基本使用料金が3kVAまで4,325.50円と高いかわりに、120kWhまでの電力量料金がかからない。従量電灯Bとの分岐点は月111kWh。
  • オール電化向けの「くつろぎナイト12」は夜間26.98円で、夜間時間が毎日午後8時から翌日午前8時までの12時間。月600kWh・6kVA契約の前提では夜間比率33%が分かれ目。
  • エコキュートなどの制御に協力できる家は「ecoシフトチェンジ」が一律31.98円。深夜電力とエルフナイトは新規受付を終了しており、いま入ることはできない。
目次

北陸で最初に比べるのは「他社」ではなく北陸電力の中身

電力会社の比較は「大手から新電力へ乗り換える」話に寄りがちですが、北陸電力の家庭向け単価表には性格の違うメニューが並んでいます。使用量の多い家、オール電化の家、エコキュートの遠隔制御に協力できる家で、選ぶべきものがはっきり分かれます。まず自分がどの型に当てはまるかを決めてから他社を見に行くほうが、順番として速いです。

メニュー区分基本料金電力量料金向く家
従量電灯B規制料金10アンペア302.50円(30アンペア907.50円)30.86/34.75/36.46円燃料費調整の上限を残したい家
従量電灯ネクスト自由料金従量電灯Bと同額30.82/34.71/36.42円ほくリンクのポイントを使う家
使っておとくライト自由料金3kVAまで4,325.50円120kWh超が一律35.75円月111kWh以上使う家
くつろぎナイト12自由料金10kVAまで2,255.00円夜間26.98円/昼間39.87円オール電化・夜に寄せられる家
ecoシフトチェンジ自由料金10kVAまで2,255.00円一律31.98円エコキュート等の制御に協力できる家
節電とくとく電灯自由料金10アンペア302.50円従量電灯ネクストと同額節電要請に合わせて減らせる家
北陸電力の家庭向け電気料金単価表(2026年9月6日取得)をもとに整理。単価は税込で、燃料費調整単価と再生可能エネルギー発電促進賦課金は含みません。

受付を終了しているメニューもあります。深夜電力A・B・C・Dは2016年3月31日、エルフナイト8・エルフナイト10・エルフナイト10プラスは2016年7月31日で新規加入の受付が終わりました。いま契約中の家は使い続けられますが、これから選べる選択肢ではありません。

従量電灯Bと従量電灯ネクストの差は1kWhあたり0.04円

規制料金の従量電灯Bから自由料金の従量電灯ネクストへ移ると、基本料金は変わらず、電力量料金だけが各段階で0.04円下がります。率にすると0.1%程度で、使用量が増えても差は比例して増えるだけです。

区分従量電灯B従量電灯ネクスト
最初の120kWhまで30.86円30.82円0.04円
120kWhをこえ300kWhまで34.75円34.71円0.04円
300kWhをこえる36.46円36.42円0.04円
基本料金(30アンペア)907.50円907.50円0円
北陸電力の単価表(2026年9月6日取得・税込)。
月の使用量1か月の差1年の差
200kWh8円96円
300kWh12円144円
400kWh16円192円
500kWh20円240円
単価差0.04円×使用量で計算。燃料費調整額と賦課金は両メニュー同条件として除いています。

金額よりも大きい違いは、燃料費調整の扱いです。北陸電力は自由料金メニューについて、燃料費調整単価の変動幅に上限がなく、燃料価格が著しく高騰した場合には燃料費調整額が高くなると単価表に明記しています。規制料金の従量電灯Bには上限が残っているため、年200円前後の値下げと、燃料価格が跳ねたときの上振れを引き受けることを交換している形になります。

使っておとくライトは月111kWhが分かれ目

「使っておとくライト」は基本使用料金が3kVAまで4,325.50円と高い代わりに、120kWhまでの電力量料金がかかりません。120kWhを超えた分だけ一律35.75円です。従量電灯Bと同じ契約容量で並べると、次のようになります。

月の使用量従量電灯B使っておとくライト1年の差
100kWh3,993円4,325円3,984円の割高
120kWh4,610円4,325円3,422円の割安
200kWh7,390円7,185円2,462円の割安
300kWh10,865円10,760円1,262円の割安
400kWh14,511円14,335円2,114円の割安
500kWh18,157円17,910円2,966円の割安
いずれも契約容量3kVA(従量電灯Bは30アンペア)で計算。金額は1円未満を切り捨てて表示しています。
使っておとくライトが従量電灯Bより安くなる年間の額(円)120kWh200kWh300kWh400kWh500kWh3,4222,4621,2622,1142,966

差がいちばん小さいのは月300kWh前後です。120kWhをこえ300kWhまでの区分では従量電灯Bの34.75円のほうが35.75円より1円安いため、この帯では毎月じわじわ追い上げられ、300kWhを超えて36.46円の区分に入るとふたたび開きます。逆に月111kWhを下回ると基本使用料金の重さで負けます。使用量が月100kWh前後で安定している一人暮らしには向きません。

オール電化とエコキュートの家は「時間帯」で表が変わる

くつろぎナイト12は、夜間時間が毎日午後8時から翌日午前8時までの12時間で、休日の午前8時から午後8時までは「ウィークエンド時間」として33.80円が適用されます。夜間26.98円は従量電灯Bの第1段階30.86円より安く、逆に平日昼間は39.87円と高くなります。オール電化で月600kWh、そのうち夜間が6割という前提で並べると次のとおりです。

項目くつろぎナイト12従量電灯B(6kVA)
基本料金2,255円1,815円
夜間360kWh9,712円(26.98円)
休日昼90kWh3,042円(33.80円)
平日昼150kWh5,980円(39.87円)
600kWhの電力量料金18,735円20,896円
1か月の合計20,990円22,711円
1年の差くつろぎナイト12が20,651円安い
月600kWh・夜間比率60%・平日昼と休日昼の比を5対3と置いた試算。燃料費調整額と賦課金は同条件として除いています。

同じ前提で夜間比率だけを動かすと、夜間比率33%が損得の分かれ目になります。夜間が33%を下回る家は、オール電化でも従量電灯Bのほうが安く済みます。エコキュートの沸き上げが深夜に寄っている家なら夜間比率は自然に4割を超えるので、まず「昼にどれだけ使っているか」を確かめるのが先です。

もう一つの選択肢が「ecoシフトチェンジ」です。時間帯で分けず一律31.98円で、基本料金は10kVAまで2,255円。同じ月600kWhの条件なら月21,443円となり、従量電灯B(6kVA)より月1,268円、年15,216円安い計算になります。ただし北陸電力のDRサービスとほくリンクに加入し、エコキュート等の制御に協力できる家に限られます。単価表にはこのほかに1kWhあたり5.00円の割引単価と、ほくリンクポイント650pt/月の特典が定められており、条件を満たせば差はさらに広がります。

他社を見るときに、単価より先に見るところ

北陸電力の中で行き先が決まったら、その金額を基準にして他社を見ます。ここで単価の一覧から入ると比較の軸が「1kWhいくら」だけになり、請求額を左右する部分が抜け落ちます。先に確かめておく項目は次の4つです。

見るところなぜ効くのか確認の仕方
燃料費調整の上限上限がないと燃料価格の高騰がそのまま請求に乗る重要事項説明書の燃料費調整の項
市場連動かどうか卸電力市場の価格でその月の単価が動く料金の算定に市場価格を使うと書いてあるか
基本料金の有無基本料金0円は使用量が多い家ほど単価で取り返される基本料金と電力量料金の組み合わせで年額を出す
解約時の費用1年未満の解約に手数料がある会社がある契約期間と解約金の記載
同じ使用量でも、この4項目の組み合わせで年額の順位は入れ替わります。

とくに冬の使用量が大きい北陸では、1年のうち数か月だけ使用量が跳ねます。年間の合計で比べないと、夏の請求だけを見て選んだプランが冬に逆転していた、ということが起こります。

切り替える前に確認する4つのこと

  • 燃料費調整の上限があるか。規制料金の従量電灯Bには上限が残り、自由料金のメニューにはありません。年200円の値下げと引き換えに何を受け取るのかを決めてから動きます。
  • 契約容量が変わらないか。使っておとくライトやくつろぎナイト12はkVA単位の契約です。3kVAをこえると1kVAあたり302.50円が積み上がります。
  • 割引や特典に条件が付いていないか。ecoシフトチェンジはDRサービスとほくリンクへの加入が前提で、機器の制御に協力することが条件です。
  • 単価は改定される。この記事の数字は2026年9月6日時点で北陸電力が公表していたものです。契約前に必ず公式の単価表で最新の値を確かめてください。

ここで挙げた金額はいずれも燃料費調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金を含みません。実際の請求額はこの2つが上乗せされます。どのメニューを選んでも必ず安くなるわけではなく、使用量と時間帯の形によって順位は入れ替わります。

よくある質問

従量電灯Bは今からでも申し込めますか。

北陸電力の単価表では、従量電灯は特定小売供給約款(規制料金)のメニューとして掲載されています。新規受付の終了が明記されているのは深夜電力A〜Dとエルフナイト8・10・10プラス、ホワイトプラン電力で、従量電灯にはその記載がありません。

従量電灯ネクストに変えると必ず安くなりますか。

電力量料金だけを見れば各段階で0.04円安くなります。ただし自由料金のため燃料費調整単価に上限がありません。燃料価格が高騰した局面では、上限のある従量電灯Bのほうが請求額が小さくなることがあります。

使っておとくライトはどんな家に向きますか。

月111kWhを超えて使う家です。120kWhまでの電力量料金がかからない代わりに基本使用料金が4,325.50円と高いので、使用量が少ない月ほど不利になります。冬に暖房で跳ね、春秋に落ちる北陸の使い方では、年間の合計で見て判断してください。

出典・参考

  • 北陸電力「電気料金単価表 ご家庭でお使いいただくお客さま」(2026年9月6日取得)
  • 北陸電力「電気料金単価表」(2026年9月6日取得)

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この記事を書いた人

省エネ住宅ナビ編集部です。国・自治体の公式情報をもとに、補助金・太陽光・蓄電池・エコキュート・リフォームの「いくらかかる?いくら戻る?」を中立の立場で整理しています。数値・期限は必ず一次情報で確認し、情報基準日を明示する編集方針です。

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