ガス給湯器からエコキュートに交換するといくら得?費用・光熱費差・補助金2026

ガス給湯器からエコキュートへの交換の費用と光熱費差・補助金を解説するアイキャッチ画像

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ガス給湯器からエコキュートに交換すると、給湯費は都市ガスなら年間4〜5万円前後、LPガスなら年間6万円前後の削減が目安です。
一方で初期費用は40〜60万円(ガス給湯器の交換は10〜21万円)。国の給湯省エネ2026事業で最大10万円+電気温水器の撤去加算2万円が引けるため、実質の初期差額は20万円前後に収まるケースが多いです。
結論としては「LPガス地域なら回収が早く得になりやすい/都市ガス地域は深夜電力の割引縮小で微妙になってきている」。判断は自宅のガス代の実額で決めてください。

この記事の要点(30秒でわかる)

  • 年間給湯費の目安はエコキュート約2.6万円/都市ガス約7.3万円/LPガス約12.5万円(4人家族)
  • LPガス地域は年6万円前後の削減余地があり、回収年数が短くなりやすい
  • 都市ガス地域は年4〜5万円程度の差。深夜電力の割引縮小で「絶対お得」とは言えなくなってきている
  • 初期費用はエコキュート新設40〜60万円、ガス給湯器の交換10〜21万円。差額はおおむね25〜40万円
  • 補助金はエコキュート最大10万円。電気温水器からの交換なら撤去加算+2万円(ガス給湯器の撤去は加算対象外)
  • 太陽光発電があるなら昼間の余剰電力で沸かせるため、回収年数はさらに短くなる

編集部の見解|「得か損か」は熱源ではなく“いま払っているガス代”で決まる

編集部が各社の試算を並べて感じるのは、エコキュート化の損得を分ける最大の変数は機器性能ではなく、いま契約しているガスの種類だということです。都市ガスからの切り替えは年4〜5万円の削減にとどまり、初期差額25〜40万円を回収するのに実質7〜9年かかります。一方でLPガスからの切り替えは年6万円前後の削減が見込めるため、回収は4〜5年に短縮されます。機器寿命が10〜15年であることを踏まえると、LPガス地域は明確に得、都市ガス地域は「回収はできるが劇的ではない」という整理になります。

もう一つ重要なのが、深夜電力の前提が以前より弱くなっている点です。エコキュートの経済性は「割安な夜間電力で沸かす」ことが土台ですが、近年は夜間割引率が縮小し、旧来の試算どおりの差額が出にくくなっています。逆に、太陽光発電を載せている家では昼間の余剰電力で沸き上げる運用ができるため、夜間単価に依存せず削減幅が伸びます。つまり太陽光あり+LPガスからの切り替えが最も有利、太陽光なし+都市ガスが最も微妙という順番です。自宅がどこに当てはまるかを先に決めると、判断が早くなります。

利用者の声から:知恵袋や口コミを見ると、実際に切り替えた人からは「ガス代がまとめて消えて光熱費が下がった」という満足の声と、「湯切れした」「シャワーの水圧が弱くなった」「思ったほど電気代が下がらなかった」という不満の声が両方、繰り返し出てきます。不満側で多いのはタンク容量を小さく選んだケースと、日中の沸き増しが増えて夜間単価のメリットを失っているケースです。落とし穴はここで、4人家族なら370Lではなく460Lクラスに余裕を持たせておく方が、後々の満足度が高いという声が目立ちます。編集部としては、水圧が気になる家庭には高圧力タイプ(パワフル給湯)を、どちらかと言えば選んでおくことをおすすめしたいところです。

※本欄は公式情報と利用者の声をもとにした省エネ住宅ナビ編集部の分析・見解です。最終判断は公式情報をご確認ください。

目次

年間の光熱費はどれだけ変わる?熱源別の給湯費

まず年間の給湯費です。4人家族・一般的なお湯の使用量での目安を並べます。

熱源別 年間給湯費の目安(4人家族・万円/年)エコキュート(夜間中心運転)約2.6万円都市ガス給湯器(従来型)約7.3万円エコジョーズ(都市ガス)約6.2万円LPガス給湯器約12.5万円電気温水器約7.8万円※Panasonic「はじめてのエコキュート」等の公表試算をもとに編集部が整理した目安。契約プラン・地域・使用量で大きく変動します。※深夜電力の割引縮小により、都市ガスとの差は近年縮小傾向にあります。

都市ガスの従来型給湯器で年間約7.3万円、エコジョーズで約6.2万円、LPガスで約12.5万円に対し、エコキュートは約2.6万円が目安です。都市ガスとの差は年4〜5万円、LPガスとの差は年6万円前後という計算になります。

この試算の前提と注意点

  • 深夜電力を含む時間帯別プランを契約している前提です。従量電灯のままだと削減幅は縮みます
  • 近年は夜間電力の割引率が縮小しており、旧来の試算どおりの差が出にくくなっています
  • 寒冷地は外気温が低くヒートポンプの効率が落ちるため、電気代は上振れします
  • 日中に沸き増しが発生すると割安な夜間単価を使えず、電気代が想定より高くなります
  • LPガスは料金が販売店ごとに自由設定のため、契約内容によって差額が大きく変わります

エコキュートの電気代の内訳と節約方法はエコキュートの電気代は月いくら?オール電化の光熱費と安くする5つの方法で詳しく解説しています。

初期費用の差はいくら?補助金を引いた実質差額

選択肢工事費込み総額国の補助金実質負担
ガス給湯器(追い焚き付き)に交換約9.7〜20.7万円対象外約9.7〜20.7万円
エコジョーズ(追い焚き付き)に交換約11.8〜26万円対象外約11.8〜26万円
エコキュートに交換(ガス給湯器からの新設)約40〜60万円最大10万円約30〜50万円
ハイブリッド給湯機に交換約45〜70万円最大12万円約33〜58万円
出典:給湯省エネ2026事業 公式サイト(補助額)、交換できるくん・くらしのマーケット・Cools等の公表相場(2026年7月時点)をもとに編集部が整理

ガス給湯器の交換を選んだ場合との差額は、中位の見積で比べるとおおむね25〜40万円。エコキュートは国の補助金(基本7万円+性能加算3万円=最大10万円)が使えるため、実質差額は20万円台に収まるケースが多いです。

補助金でよく誤解される点

  • ガス給湯器の撤去は撤去加算の対象になりません。加算対象は電気温水器(+2万円)と電気蓄熱暖房機(+4万円)のみです
  • エコキュートの撤去も加算対象外です(既存エコキュートからの買い替えでは加算が付きません)
  • エコジョーズは給湯省エネ2026事業の対象外。対象はエコキュート・ハイブリッド給湯機・エネファームの3種のみ
  • 施主支給・材工分離は対象外。本体を自分で買って取り付けだけ依頼する形では補助が受けられません
  • 着工は工事請負契約の締結後。着工日は2025年11月28日以降で、予算上限に達するまで(遅くとも2026年12月31日まで)

制度の詳細はエコキュート補助金は最大10万円|給湯省エネ2026事業の対象機種・撤去加算・申請方法、機種の総額相場は給湯器の交換費用の相場2026にまとめています。

自宅の条件でいくらになるかは、設置環境で大きく変わります。無料の一括見積もりで総額を出してから判断するのが確実です。比較だけの利用でも問題ありません。

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回収年数の計算|何年で元が取れるか

得か損かの判定手順(5ステップ)①初期差額を出すエコキュート総額-ガス機交換額②補助金を引く最大10万円+撤去加算③年間差額を出す現在のガス代/電気代から④回収年数を計算実質差額÷年間削減⑤寿命と比べる10〜15年以内なら得※回収年数が機器寿命(10〜15年)を超える場合は、ガス機の交換を続ける方が有利になります。

ケース①都市ガスから切り替え(太陽光なし)

  • エコキュート総額 約48万円 - 補助金10万円 = 実質38万円
  • ガス給湯器(追い焚き付き)交換なら 約15万円
  • 初期差額:38万円 - 15万円 = 23万円
  • 年間削減額:約7.3万円 - 約2.6万円 = 約4.7万円/年
  • 回収年数:23万円 ÷ 4.7万円 = 約4.9年

機器寿命10〜15年に対して約5年で回収できる計算です。ただしこれは時間帯別プランを契約し、夜間中心の運転ができる前提。従量電灯のままだったり日中の沸き増しが多いと、回収は7〜9年に伸びます。

ケース②LPガスから切り替え(太陽光なし)

  • 初期差額:23万円(ケース①と同条件)
  • 年間削減額:約12.5万円 - 約2.6万円 = 約9.9万円/年
  • 回収年数:23万円 ÷ 9.9万円 = 約2.3年

LPガス地域は削減幅が大きいため、2〜3年で回収に到達する計算になります。エコキュート化の経済合理性が最も明確なのがこのケースです。

ケース③電気温水器から切り替え

  • エコキュート総額 約45万円 - 補助金10万円 - 撤去加算2万円実質33万円
  • 年間削減額:約7.8万円 - 約2.6万円 = 約5.2万円/年
  • 回収年数:33万円 ÷ 5.2万円 = 約6.3年

電気温水器からの交換は撤去加算2万円が付く唯一のパターンです。ヒートポンプは同じ電気で3倍前後の熱を作れるため、電気温水器を使い続けるより有利になります。

エコキュートに向いている家庭・向いていない家庭

条件エコキュート化の判断理由
LPガスを使っている強くおすすめ年6万円前後の削減余地。回収2〜3年
太陽光発電を設置済みおすすめ昼間の余剰電力で沸き上げでき夜間単価に依存しない
電気温水器を使っているおすすめ撤去加算2万円が付く。効率が3倍前後に改善
都市ガス+従量電灯のまま要検討削減幅が縮み回収が7〜9年に伸びる。プラン変更が前提
タンクを置くスペースがない不向き幅60cm前後×奥行80cm前後+基礎が必要
お湯の使用量が日によって大きく変動要検討湯切れと日中の沸き増しでメリットが減る。容量に余裕を持たせる
ガス衣類乾燥機・ガス床暖房を使っている要検討ガス契約を残すため基本料金が二重になる。ハイブリッド給湯機も候補

都市ガスの設備(床暖房や乾燥機)を使い続けたい場合は、電気とガスを併用するハイブリッド給湯機(補助金最大12万円)も選択肢になります。3方式の比較はエコキュート・エコジョーズ・ハイブリッド給湯器の選び方で解説しています。

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切り替え時に必ず確認する4点

①タンク容量に余裕を持たせる。4人家族なら370Lではなく460Lクラスが安心です。湯切れの不満は容量不足が原因になりやすく、後から変更できません。

②水圧のタイプを選ぶ。貯湯式は水道直圧より圧力が下がるため、シャワーの勢いを重視するなら高圧力タイプ(各社「パワフル給湯」等)を指定します。

③電気の契約プランを同時に見直す。時間帯別プランに変更しないと想定した削減額になりません。エコキュート導入とセットで検討します。

④設置場所と騒音に配慮する。ヒートポンプユニットは深夜に運転するため、寝室や隣家の窓の前を避けます。運転音は40dB前後ですが低周波が気になる場合があります。

故障してからでは選ぶ余裕がなくなります。判断の目安はエコキュートの寿命は10〜15年|交換サイン7つと買い替え費用の相場、業者の選び方は給湯器・エコキュートの交換業者の選び方をご覧ください。自治体の上乗せ制度は都道府県別の省エネ住宅補助金まとめから確認できます。

回収年数は自宅の設置条件と現在のガス代で変わります。まず総額の実額を無料で確認してから判断してください。比較だけの利用でも大丈夫です。

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よくある質問(FAQ)

ガス給湯器からエコキュートに交換すると年間いくら安くなりますか?

4人家族の目安で、都市ガスからの切り替えなら年間4〜5万円前後、LPガスからの切り替えなら年間6万円前後の削減が見込めます。年間給湯費の目安はエコキュートが約2.6万円、都市ガス給湯器が約7.3万円、LPガスが約12.5万円です。ただし時間帯別の電気料金プランを契約し、夜間中心で沸かす運用ができる前提の数字です。

初期費用の差額は何年で回収できますか?

都市ガスから切り替える場合、補助金10万円を引いた実質差額が約23万円、年間削減額が約4.7万円で、回収は約5年が目安です。LPガスからなら年間約9.9万円の削減で約2.3年、電気温水器からなら撤去加算2万円が付いて約6.3年です。従量電灯のままだったり日中の沸き増しが多い場合は回収年数が伸びます。

ガス給湯器を撤去する場合も撤去加算の2万円はもらえますか?

もらえません。給湯省エネ2026事業の撤去加算の対象は電気温水器(2万円/台)と電気蓄熱暖房機(4万円/台)だけです。ガス給湯器の撤去、およびエコキュートの撤去はいずれも加算対象外です。

都市ガス地域でもエコキュートに変えた方が得ですか?

一概には言えません。都市ガスとの年間差額は4〜5万円程度で、回収は5年前後(条件が悪いと7〜9年)です。近年は深夜電力の割引率が縮小しており、以前ほど明確な差が出にくくなっています。太陽光発電がある、ガス設備が給湯だけでガス契約をやめられる、といった条件が重なるなら有利です。逆にガス床暖房やガス乾燥機を使い続けるなら基本料金が二重になるため、ハイブリッド給湯機も検討してください。

エコキュートにして後悔することはありますか?

口コミでは「湯切れした」「シャワーの水圧が弱くなった」「思ったほど電気代が下がらなかった」という声が繰り返し見られます。多くはタンク容量を小さく選んだこと、水圧タイプを確認しなかったこと、電気の契約プランを変更していないことが原因です。4人家族なら460Lクラス、水圧が気になるなら高圧力タイプ、導入と同時に時間帯別プランへ変更、の3点を押さえると防ぎやすくなります。

太陽光発電があるとエコキュートの経済性は変わりますか?

変わります。昼間の余剰電力で沸き上げる運転にすれば夜間電力の単価に依存せず、売電単価より自家消費に回した方が有利なケースが増えるため、削減幅が伸びて回収年数が短くなります。給湯省エネ2026事業では2026年度から「インターネット接続+自家消費連動機能」に関する要件が重視されており、太陽光との連携を前提とした機種選びが標準になってきています。

出典・参考

※本記事の光熱費および費用は2026年7月時点の公表試算・公表相場をもとにした目安です。電気・ガスの料金単価、契約プラン、地域、使用量により実額は変動します。補助金の要件と予算状況は必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

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この記事を書いた人

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