北海道の電力会社おすすめ比較【2026年】北ガスの電気は北電より年2,750〜13,289円安い

北海道の住宅街と送電設備の風景

北海道で電力会社を替えると、月200〜450kWhの世帯で年2,750〜13,289円下がります。基本料金は各社同額で、差は電力量料金と割引だけです。2026年9月4日時点の公表単価で試算。

情報基準日: 2026-09-04

エリア以外の軸(設備の有無・世帯人数)も含めた全体像は電力会社の選び方 2026|省エネ設備・世帯・地域で選ぶ乗り換え完全ガイドにまとめています。この記事は北海道エリアに絞った比較です。

北海道の家庭向け電気は、基本料金がどの会社もほぼ同じで、差がつくのは電力量料金と付帯割引だけです。
北ガスの電気に切り替えると、電力量料金だけで年2,750〜13,289円下がります(月200〜450kWh・2026年9月4日時点の公表単価で計算)。
ただしエコキュートやオール電化の家は話が別で、プランを選び直すと年12万円以上動くことがあります。

この記事の要点

  • 北海道電力の従量電灯Bと北ガスの電気は基本料金が1円単位まで同額。差は電力量料金の1kWhあたり1.07〜1.82円だけ。
  • 北ガスグループか道内都市ガス事業者のガスを使っていると単価がさらに下がり、付帯割引(最大3%)も1つだけ選べる。
  • 北電の「エネとくポイントプラン」は基本料金が月110円安く、電気料金200円につき1ポイント。年1,836〜2,556円相当。
  • 「エネとくMプラン」は月239kWh未満だと必ず割高になる。定額部分は使わなくても請求される。
  • オール電化・エコキュートの家が従量電灯Bのままだと、エネとくスマートプランとの差は月10,521円(年126,253円)に達する。
  • 太陽光+スマート電化向けの「ふらっとソーラープラン」は、定額枠を使い切って初めてスマートプランと同額になる設計。

この記事の比較基準|公式単価のみ・アフィリエイト順位なし・情報基準日

  • 料金は各社の公式サイトと供給約款に記載された単価だけを使って計算しています。実際の請求額は使用量・契約容量・燃料費調整額・再エネ賦課金で変わります。
  • 紹介する順序や掲載の有無を広告の成果報酬で変えていません。提携のあるサービスを案内する場合は記事の冒頭にPR表記を置いています。
  • 年額の差は前提の使用量と計算式を本文に明記し、条件によって結果が変わるため「最安」と断定する表現は使いません
  • 情報基準日: 2026-09-13(単価の改定を確認した場合は本文の表と基準日を更新します)
目次

北海道は「基本料金が横並びで、電力量料金だけが違う」市場

電力会社を比べるとき、まず基本料金を見る人が多いと思います。ところが北海道では、その比べ方はほとんど意味がありません。北海道電力の従量電灯Bと、北海道ガスが売っている「北ガスの電気」の基本料金を並べると、10Aの418円00銭から60Aの2,508円00銭まで、1円単位で完全に一致しているからです(2026年9月4日に両社の公表単価で確認)。

つまり北海道で電気代が変わる要素は、実質的に電力量料金と付帯割引の2つに絞られます。逆にいえば、この2つだけを見れば比較は終わります。

もう一つ知っておきたいのが、北海道電力の従量電灯Bの単価そのものが全国的に見て高い部類だということです。第1段階の35円69銭は、東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bの第1段階29円80銭より5円89銭、率にして19.8%高い水準です。同じ節約行動をしても、北海道では戻ってくる金額が2割ほど大きくなります。

北海道電力の家庭向けプランを4つに整理する

北海道電力の家庭向けメニューは名前が似ていて分かりにくいのですが、暖房と給湯が電気でない家に関係するのは次の4つだけです。図1に公表単価をそのまま並べました。

プラン基本料金(40A)電力量料金向いている家
従量電灯B(規制料金)1,672円00銭120kWhまで35.69円/280kWhまで41.98円/超過45.70円燃料費の急騰に備えたい家
エネとくポイントプラン1,562円00銭従量電灯Bと同一とくに条件のない一般家庭
エネとくMプランB1,672円00銭250kWhまで定額9,280.50円/超過45.11円月250〜400kWhで安定している家
エネとくシーズンプラス(B)1,716円00銭冬期200kWhまで定額7,651円/その他期6,881円(超過46.88円・41.38円)+エアコン割引330円冬の使用量が少ない家
図1 北海道電力の家庭向け主要プラン(税込・2026年9月4日に公式サイトの料金単価表で確認)。従量電灯以外は自由料金メニュー。

エネとくMプランは月239kWhが分かれ目

エネとくMプランBは250kWhまでが定額9,280円50銭です。従量電灯Bで同じ9,280円50銭になる使用量を逆算すると、120kWh×35.69円=4,282.8円を引いた残り4,997.7円を41.98円で割って119.0kWh。合計239.0kWhが損益の分かれ目になります。

公式サイトも「1カ月まったく電気を使用しない場合においても、電力量料金(定額部分)は申し受けます」と明記しています。月200kWhの家がMプランに入ると、電力量料金だけで月1,639円30銭、年19,671円の払い過ぎになります。冬と夏で使用量が大きく振れる北海道では、年平均ではなく最も使わない月で判定してください。

エネとくシーズンプラスは北海道では逆風になりやすい

シーズンプラスは冬期間(11月〜翌2月末)以外の単価が安くなるプランです。その他期間に月200kWhなら、エアコン割引330円を含めて従量電灯Bより月1,046円20銭安くなります。

ところが冬期間の超過単価は46円88銭で、従量電灯Bの第3段階45円70銭より1円18銭高い設定です。冬に月400kWh使うと、割引を引いてもシーズンプラスのほうが月257円40銭高くなります。暖房を電気に頼る割合が高い北海道の家では、夏の節約分を冬に吐き出す形になりやすいので、検針票で11月〜2月の使用量を必ず確認してください。

北ガスの電気は何がどう安いのか|差は1kWhあたり1.07〜1.82円

北海道ガスの「北ガスの電気」は、契約者の状況で3つの料金表に分かれます。北ガスグループのガスを使っている人は「従量電灯Bプラス」、旭川ガスなど道内の都市ガス事業者のガスを使っている人は「従量電灯Bメイト」、ガスを使っていない人や他社ガスの人は「従量電灯B」です。単価はプラスとメイトが同じで、ガスなしの人だけわずかに高くなります。

区分120kWhまで120〜280kWh280kWh超
北海道電力 従量電灯B35.69円41.98円45.70円
北ガスの電気 従量電灯B(ガスなし・他社ガス)34.62円40.72円44.33円
北ガスの電気 従量電灯Bプラス・Bメイト34.27円40.31円43.88円
北電との差(プラス・メイト)−1.42円−1.67円−1.82円
図2 電力量料金の比較(税込・2026年9月4日に両社の公表単価で確認)。基本料金は3者とも同額のため差は生じない。

さらに北ガスの電気には付帯割引があります。給湯・暖房・融雪割が1%、給湯+暖房割が2%、マイホーム発電割(エコウィル・コレモ・エネファーム)が3%、灯油セット割が2%で、条件を複数満たしても適用されるのは最も割引率の高い1つだけです。割引の対象は燃料費調整額などを除いた電力量料金の総額で、基本料金は対象外です。

世帯別に年額でいくら変わるか

ここまでの公表単価だけを使って、世帯規模ごとの年間差額を計算しました。燃料費調整額・再生可能エネルギー発電促進賦課金・国の値引きはどの会社にも同じ条件で乗るため、比較からは外しています。基本料金も同額なので、以下はすべて電力量料金の差です。

世帯の目安北ガス(ガスなし)北ガス(ガス利用)北ガス(ガス利用+給湯+暖房割2%)エネとくポイントプラン
一人暮らし 30A・月200kWh2,750円3,648円5,409円1,836円
2人暮らし 40A・月300kWh4,289円5,688円8,434円2,124円
4人家族 50A・月450kWh6,755円8,964円13,289円2,556円
図3 北海道電力の従量電灯Bと比べた年間の差額(当サイト試算・2026年9月4日の公表単価)。エネとくポイントプランは基本料金の差年1,320円に、電気料金200円につき1ポイントの還元を加えた金額相当。
4人家族(50A・月450kWh)で年間いくら下がるか エネとくポイントプラン 2,556円 北ガスの電気(ガスなし) 6,755円 北ガスの電気(ガス利用) 8,964円 同+給湯+暖房割2% 13,289円 北海道電力の従量電灯Bを基準にした年間の電力量料金の差(当サイト試算)
図4 4人家族(50A・月450kWh)の年間差額。基本料金は各社同額のため差は電力量料金のみ。単価は2026年9月4日時点の公表値。

設備で選ぶ|エコキュート・オール電化・太陽光がある家は表が変わる

ここからがこの記事の本題です。北海道でヒートポンプ式の給湯機や暖房機を使っている家は、上の比較表がまったく当てはまりません。北海道電力にはこうした家のためのメニューが3つあり、単価の構造が根本的に違うからです。

オール電化で従量電灯Bのままだと年12万円以上違う

エネとくスマートプランは、基本料金が1kWあたり486円20銭、電力量料金が日中(午前8時〜午後10時)38円22銭・夜間および日祝29円44銭という時間帯別の料金です。一方のエネとくスマートlifeプランは、基本料金が1kWあたり689円70銭と高いかわりに、電力量料金が時間帯にも季節にもよらず一律30円80銭です。

契約電力5kW・月900kWh・日中の使用比率25%という条件で計算すると、次のようになります。

プラン基本料金電力量料金月合計
従量電灯B(50A)のまま2,090円39,334円41,424円
エネとくスマートプラン2,431円28,472円30,903円
エネとくスマートlifeプラン3,449円27,720円31,169円
図5 契約電力5kW・月900kWh・日中比率25%の場合(当サイト試算・燃料費調整額と再エネ賦課金を除く)。従量電灯Bとスマートプランの差は月10,521円、年126,253円。

スマートプランとスマートlifeプランの分かれ目は「日中の使用比率」

この2つはどちらが安いか一概に決まりません。スマートプランの平均単価は「29.44円+8.78円×日中比率」で表せるので、これがスマートlifeの30.80円を上回る点、つまり日中比率15.5%が電力量料金だけの分岐点です。ところがスマートlifeは基本料金が1kWあたり203円50銭高いため、その差を電力量料金の差で取り返す必要があります。契約電力と月の使用量ごとに解くと次の表になります。

契約電力月600kWh月900kWh月1,200kWh
4kW30.9%25.8%23.2%
5kW34.8%28.4%25.1%
6kW38.7%30.9%27.1%
図6 エネとくスマートlifeプランのほうが安くなる「日中(午前8時〜午後10時)の使用比率」の下限(当サイト試算)。この比率を下回る家はスマートプランのほうが安い。

言い換えると、夜間に沸き上げるふつうのエコキュートで、日中は家に人がいない家ならスマートプランのほうが安くなります。逆に、昼間通電に対応したエコキュート(いわゆる「おひさまエコキュート」)を使っている家や、在宅勤務で日中の消費が3割を超える家はスマートlifeプランが有利です。公式サイトもスマートlifeプランを「エコキュートを昼間通電でご利用のお客さまにおすすめ」と説明しており、この使い方の違いがそのまま分岐点になっています。

太陽光がある家の「ふらっとソーラープラン」は、枠を使い切って初めて並ぶ

太陽光発電設備を持ち、暖房と給湯の熱源が電気でヒートポンプ式という家だけが選べるのが、ふらっとソーラープランです。冬期間(12月〜翌3月)は1,000kWhまで、その他期間(4月〜11月)は500kWhまでが定額18,836円で、定額の枠に届かなかった分は1kWhにつき5ポイントが戻ります。

ここで注意したいのが、定額料金は冬もそれ以外も同じ18,836円なのに、対象の電力量は冬が2倍だという点です。枠を使い切ったときの実効単価は、冬が1kWhあたり18円84銭、その他期間は37円67銭と2倍の開きが出ます。

年間の購入電力量ふらっとソーラープランエネとくスマートプラン
8,000kWh(枠を使い切る)283,478円282,252円+1,226円
6,000kWh(その他期間が枠の半分)273,478円218,982円+54,496円
図7 契約電力5kW・日中比率25%で比較(当サイト試算)。ふらっとソーラープランの6,000kWhの欄は、未達2,000kWh分のポイント10,000ポイントを差し引いた金額。

太陽光を載せている家は、日中の購入電力量が減るのが普通です。ところがふらっとソーラープランでは、購入量が減っても支払いは減らず、戻るのは1kWhあたり5円相当のポイントだけです。公式サイトも「季節による電気料金の変動が抑えられます」と説明しており、平均的に安くなるとは書いていません。変動を平らにするためのプランであって、総額を下げるためのプランではないと理解しておくのが正確です。

切り替える前に必ず確認する3つのこと

注意 単価が安い=支払いが減る、とは限りません

  1. 燃料費調整の上限が外れる。北海道電力は公式サイトで、規制料金メニュー(従量電灯など)には燃料費調整単価の算定に用いる平均燃料価格に上限がある一方、自由料金メニュー(エネとく各プランなど)には上限を設定していないと明記しています。北ガスの電気も自由料金です。燃料価格が高騰した局面では、単価表で安いはずのプランのほうが請求額が大きくなることがあります。
  2. 再エネ賦課金はどの会社でも同額。2026年度の再生可能エネルギー発電促進賦課金は1kWhあたり4円18銭で、2026年5月検針分から2027年4月検針分まで適用されます。会社を変えても減りません。
  3. 国の値引きは検針票に行として出ない。2026年の電気・ガス料金支援は7月・9月使用分が低圧1kWhあたり3円50銭、8月使用分が4円50銭で、燃料費調整単価に溶かし込まれます。10月使用分以降の実施は2026年9月4日時点で公表されていません。値引きが終わったときの反動を織り込んで判断してください。

また、どのプランも申し込み前に検針票の「契約電流(アンペア)」「使用量(kWh)」「請求額」を12か月分そろえておくと判断が早くなります。北海道は冬と夏で使用量が2倍以上動く地域なので、1か月分だけで決めると必ず外れます。

よくある質問

北ガスのガスを使っていなくても北ガスの電気に入れますか。

入れます。その場合は「従量電灯B」の料金表が適用され、単価は1kWhあたり34円62銭・40円72銭・44円33銭です。北ガスグループや道内都市ガス事業者のガスを使っている場合の「従量電灯Bプラス・Bメイト」より0円35銭〜0円45銭高くなりますが、それでも北海道電力の従量電灯Bよりは1円07銭〜1円37銭安い水準です。

付帯割引は複数の条件を満たせば重ねられますか。

重ねられません。北海道ガスは「複数の適用条件を満たす場合は、最も割引率の高い付帯割引を1つ適用します」と明記しています。エネファームなどを使っている家はマイホーム発電割の3%が最大です。また割引の対象は燃料費調整額などを除いた電力量料金の総額で、基本料金は対象外です。

オール電化なのですが、エネとくポイントプランに変えたほうが安くなりますか。

おすすめできません。北海道電力はエネとくポイントプランの案内で「オール電化住宅のお客さまは本プランにご加入いただくと、今よりも電気料金が割高となります」と注意書きを出しています。オール電化の家はエネとくスマートプランまたはエネとくスマートlifeプランが対象で、どちらが安いかは日中の使用比率で決まります。

出典・参考

  • 北海道電力「従量電灯」料金単価表(2026年9月4日確認)
  • 北海道電力「エネとくポイントプラン」「エネとくMプラン」「エネとくシーズンプラス」「エネとくスマートプラン」「エネとくスマートlifeプラン」「ふらっとソーラープラン」各料金単価表(2026年9月4日確認)
  • 北海道ガス「北ガスの電気 料金表」従量電灯Bプラス・Bメイト・従量電灯Bおよび付帯割引メニュー(2026年9月4日確認)
  • 東京電力エナジーパートナー「従量電灯B」料金単価(比較用・当サイト既掲載記事で確認済み)
  • 経済産業省「令和8年度再生可能エネルギー発電促進賦課金」1kWhあたり4円18銭
  • 資源エネルギー庁「電気・ガス料金支援」2026年7〜9月使用分の値引き単価

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この記事を書いた人

省エネ住宅ナビ編集部です。国・自治体の公式情報をもとに、補助金・太陽光・蓄電池・エコキュート・リフォームの「いくらかかる?いくら戻る?」を中立の立場で整理しています。数値・期限は必ず一次情報で確認し、情報基準日を明示する編集方針です。

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