世帯人数別の電気代は月いくら?【2026年】2人12,144円〜6人以上17,322円と「1人あたり」の逆転

夕暮れの日本の住宅街。数軒の戸建ての窓に室内照明がともっている

世帯人数別の電気代は、2人世帯が月12,144円、4人世帯が13,928円、6人以上の世帯が17,322円です(総務省「家計調査」2025年平均・二人以上の世帯)。

ただし人数が3倍以上になっても電気代は1.43倍にしかならず、1人あたりでは2人世帯6,072円に対し6人以上世帯は2,750円と半分以下です。

電気代を決めているのは人数よりも「在宅時間」と「地域」で、世帯人員が最も多い40代(3.73人)より、2.52人しかいない60代のほうが月807円高くなっています。

この記事の要点

  • 2025年平均の電気代は2人12,144円/3人13,915円/4人13,928円/5人15,665円/6人以上17,322円(月額・二人以上の世帯)
  • 3人世帯と4人世帯の差はわずか13円。同じ区間で上下水道料は803円、消費支出は38,876円も増えている
  • 1人あたりに割り戻すと2人6,072円 → 6人以上2,750円と55%下がる(照明・冷暖房・冷蔵庫が世帯で共有されるため)
  • 地方別では北陸17,451円が最高、九州11,762円が最低で1.48倍・年68,268円の差
  • 北海道は光熱・水道が全国最高(31,558円)だが、電気代は13,584円で全国平均並み。押し上げているのは灯油などの「他の光熱」7,925円
  • 数値はすべて総務省統計局「家計調査(家計収支編)2025年平均」の公表値。2026年8月22日に e-Stat の統計表で確認
目次

世帯人数別の電気代|2025年平均の実額

総務省統計局の家計調査は、二人以上の世帯について世帯人員別の支出額を毎年公表しています。2025年平均(1か月あたり)の光熱・水道の内訳は次のとおりです。

表1 世帯人数別の光熱・水道の内訳(二人以上の世帯・2025年平均・月額)
世帯人数 電気代 ガス代 他の光熱 上下水道料 光熱・水道 計
2人12,144円4,663円1,662円4,221円22,691円
3人13,915円5,096円1,319円5,295円25,626円
4人13,928円5,112円804円6,098円25,942円
5人15,665円4,877円1,003円6,726円28,271円
6人以上17,322円5,361円1,913円8,938円33,534円
平均(2.87人)13,218円4,882円1,377円5,067円24,544円
出典:総務省統計局「家計調査(家計収支編)2025年平均」詳細結果表 第3-1表(世帯人員別)。「他の光熱」は灯油・練炭など電気・ガス以外の燃料費。
図1 世帯人数別の1か月あたり電気代(二人以上の世帯・2025年平均)
2人 12,144円 3人 13,915円 4人 13,928円 5人 15,665円 6人以上 17,322円 平均2.87人 13,218円 0円 9,000円 18,000円
出典:総務省統計局「家計調査(家計収支編)2025年平均」詳細結果表 第3-1表をもとに編集部作成

3人世帯と4人世帯の電気代はほぼ同じ(差は13円)

表1でいちばん目を引くのは、3人世帯13,915円と4人世帯13,928円の差がわずか13円しかない点です。人が1人増えても電気代は0.1%も動いていません。

同じ3人→4人の区間で、ほかの費目は明確に増えています。上下水道料は5,295円から6,098円へ803円増、消費支出全体は324,047円から362,923円へ38,876円も増えました。水道は入浴・洗濯・トイレという「1人ずつ使う量が積み上がる」性質があるのに対し、電気代の大きな部分を占める照明・エアコン・冷蔵庫は世帯で共有されるため、人が増えても比例して増えないのだと読めます。

実際、2人世帯から6人以上世帯まで人数は3.15倍(2人→6.3人)になりますが、電気代は12,144円→17,322円で1.43倍にとどまります。

年額とkWhの目安に直すと

月額を12倍すると、年間の電気代は2人世帯145,728円、3人世帯166,980円、4人世帯167,136円、5人世帯187,980円、6人以上世帯207,864円になります。

資源エネルギー庁の省エネポータルが省エネ効果の算出に用いている目安単価31円/kWhで割ると、使用量の目安は2人世帯で月約392kWh、4人世帯で約449kWh、6人以上世帯で約559kWhとなります。ただし家計調査が集計しているのは支払金額であり、契約中の料金プランや燃料費調整額・再エネ賦課金の影響を含みます。単価は世帯ごとに異なるため、あくまで概算として扱ってください(検針票から自分の実勢単価を出す手順はこちら)。

「1人あたり」に割り戻すと2人世帯がいちばん高い

世帯合計の金額は人数が多いほど大きくなりますが、1人あたりに直すと順番が完全に逆転します。電気代を世帯人員(家計調査の実測値)で割った額が次の表です。

表2 1人あたりに割り戻した電気代(2025年平均・月額)
世帯人数 世帯人員(実測) 世帯の電気代 1人あたり 2人世帯を100とした指数
2人2.00人12,144円6,072円100
3人3.00人13,915円4,638円76
4人4.00人13,928円3,482円57
5人5.00人15,665円3,133円52
6人以上6.30人17,322円2,750円45
平均2.87人13,218円4,606円76
出典:総務省統計局「家計調査(家計収支編)2025年平均」詳細結果表 第3-1表の電気代を同表の世帯人員で除して編集部が算出。1円未満四捨五入。
図2 1人あたり電気代は世帯人数が増えるほど下がる
2人 6,072円 3人 4,638円 4人 3,482円 5人 3,133円 6人以上 2,750円 0円 6,500円
出典:表2をもとに編集部作成

2人世帯の1人あたり6,072円に対し、6人以上世帯は2,750円で55%も低くなります。世帯人数が多いほど1人あたりの電気代は安くなるという「世帯規模の経済」が、電気にははっきり働いているということです。

裏返せば、2人世帯が「うちは人数が少ないのに電気代が高い」と感じるのは錯覚ではありません。冷蔵庫は1台、リビングのエアコンも1台、給湯も1系統という固定的な消費が、少ない人数で分担されているからです。節約の効き方も人数によって変わり、少人数世帯ほど「機器そのものの効率」を上げる対策のほうが効きます。

地方別では1.48倍の差|北海道の光熱費が高い理由は電気ではない

同じ家計調査には地方別の集計もあります。二人以上の世帯の2025年平均を並べると、電気代は北陸17,451円が最高、九州11,762円が最低で、その差は月5,689円・年68,268円、倍率にして1.48倍にもなります。

表3 地方別の電気代と光熱・水道(二人以上の世帯・2025年平均・月額)
地方 電気代 他の光熱(灯油など) 光熱・水道 計 1人あたり電気代
北海道13,584円7,925円31,558円5,050円
東北16,380円4,202円31,279円5,553円
関東12,716円791円23,782円4,446円
北陸17,451円3,088円30,168円5,836円
東海13,154円843円24,158円4,474円
近畿12,284円566円23,254円4,325円
中国14,787円865円24,518円5,134円
四国14,192円1,119円23,178円5,105円
九州11,762円821円21,173円4,098円
沖縄12,534円497円22,549円4,164円
全国13,218円1,377円24,544円4,606円
出典:総務省統計局「家計調査(家計収支編)2025年平均」詳細結果表 第1-1表(都市階級・地方・都道府県庁所在市別)。1人あたりは同表の世帯人員で除して編集部が算出。
図3 地方別の電気代(濃色)と灯油など「他の光熱」(橙)の積み上げ
電気代 他の光熱(灯油など) 北海道13,584円 / 7,925円東北16,380円 / 4,202円関東12,716円 / 791円北陸17,451円 / 3,088円東海13,154円 / 843円近畿12,284円 / 566円中国14,787円 / 865円四国14,192円 / 1,119円九州11,762円 / 821円沖縄12,534円 / 497円 0円 22,000円
出典:表3をもとに編集部作成。数値は「電気代 / 他の光熱」の順。

ここで注意したいのが北海道です。光熱・水道の合計31,558円は全国最高ですが、その中身を見ると電気代は13,584円で全国平均13,218円をわずか366円上回るだけ。押し上げているのは灯油などの「他の光熱」7,925円で、全国平均1,377円の5.8倍です。「寒い地域は電気代が高い」という一般論は、少なくとも北海道には当てはまりません。

逆に電気代そのものが全国一高いのは北陸(17,451円)で、東北(16,380円)が続きます。この2地方は他の光熱も3,000〜4,200円台と多く、暖房と給湯のエネルギー源が電気と灯油に分散している地域です。一方、関東・東海・近畿は他の光熱が1,000円未満で、ガスへの依存度が高いことが読み取れます。自分の家の電気代を平均と比べるときは、全国平均ではなく同じ地方の値と比べたほうが実態に近くなります。

人数より在宅時間|世帯人員2.52人の60代が3.73人の40代より高い

同じ家計調査を世帯主の年齢階級で切り直すと、電気代を動かしている本当の要因が見えてきます。

表4 世帯主の年齢階級別の電気代(二人以上の世帯・2025年平均・月額)
世帯主の年齢 世帯人員 電気代 1人あたり
39歳以下3.50人11,500円3,286円
40代3.73人13,030円3,493円
50代3.12人13,668円4,381円
60代2.52人13,837円5,491円
70歳以上2.34人13,230円5,654円
平均2.87人13,218円4,606円
出典:総務省統計局「家計調査(家計収支編)2025年平均」詳細結果表 第3-2表(世帯主の年齢階級別)。1人あたりは編集部が算出。

世帯人員が最も多いのは40代の3.73人ですが、電気代は13,030円で全体平均を下回ります。逆に世帯人員2.52人しかいない60代は13,837円で、40代より月807円高い。1人あたりに直すと40代3,493円に対して60代5,491円と1.57倍の開きです。

この逆転は「日中に家に人がいるかどうか」で説明できます。共働きで子どもが学校にいる40代の家は、日中の照明・冷暖房がほぼ止まります。一方で退職世代の家は日中も冷暖房を使い、テレビや給湯の稼働時間も長くなります。エアコンの電気代は使用時間にほぼ比例するため(冷房つけっぱなし1か月の電気代の試算はこちら)、在宅時間の差はそのまま金額の差になります。

あわせて押さえておきたいのが、表1の2人世帯は世帯主の平均年齢が68.5歳だという点です。家計調査の「2人世帯」は共働きの若い夫婦ではなく、高齢の夫婦が中心の集団になっています。3人世帯58.3歳、4人世帯48.9歳、5人世帯47.9歳。2人世帯の1人あたり電気代が突出して高いのは、少人数であることに加えて在宅時間の長さも効いている、と読むのが正確です。

2025年の電気代は前年から約1割上がっている

金額そのものより変化のほうが気になる方も多いはずです。家計調査報告(2025年平均結果の概要)によると、二人以上の世帯の電気代は前年に比べ名目10.1%の増加、物価変動を除いた実質でも4.6%の増加でした。光熱・水道全体でも名目6.2%増・実質2.5%増です。

10.1%増から逆算すると、2024年平均の電気代は月およそ12,000円だったことになります。1年で月1,200円前後、年間14,000円前後の負担増です。「去年より高い気がする」という体感は、統計上もそのとおりだったということになります。

なお家計調査が集計しているのは支払金額なので、値上がりの中身までは分かりません。単価が上がったのか、使用量が増えたのか、政府の負担軽減策の有無で見かけ上動いたのかは、検針票の内訳を自分で分解して確かめる必要があります。

平均より高いと感じたときの確認手順

平均と比べる作業は、次の順番でやると空振りが減ります。世帯人数だけで比べても、地域と在宅時間の差が混ざって判断を誤るためです。

図4 比べる順番(4ステップ)

  1. 同じ地方の値と比べる:全国平均13,218円ではなく、表3の自分の地方の額を基準にする。関東12,716円と北陸17,451円では4,735円も違う
  2. 世帯人数で補正する:表2の1人あたり額に自分の家の人数を掛け直すと、人数の効果を除いた比較ができる
  3. 暖房の燃料を確認する:灯油やガスで暖房している家は電気代が低く出る。電気代だけでなく光熱・水道の合計で比べる
  4. それでも高ければ内訳を分解する:検針票の従量料金・燃料費調整額・再エネ賦課金を分け、実勢の単価(円/kWh)を出してから使用量の多さを疑う

4のステップまで進んで単価が高いと分かった場合は料金プランの見直しが効きますし、使用量が多いと分かった場合は機器の効率や使い方の見直しが効きます。原因の切り分けをせずに節電だけを始めても、効果が出ないまま我慢だけが残りがちです。

図5 家計調査の数字を読むときの注意

  • 本記事の世帯人数別・地方別・年齢別の数値は、いずれも二人以上の世帯の集計です。単身世帯は別の集計になり、2025年平均の光熱・水道は13,333円でした
  • 家計調査は支払金額の調査であり、使用量(kWh)の調査ではありません。本記事のkWh換算は目安単価31円/kWhで割った参考値です
  • オール電化住宅とガス併用住宅が同じ集団に混ざっています。オール電化の家は電気代が高くガス代がゼロになるため、電気代だけの比較では不利に見えます
  • 「6人以上」の世帯人員は平均6.30人です。1人あたりの計算にはこの実測値を使っています

よくある質問

2人暮らしの電気代の平均はいくらですか?

総務省「家計調査」2025年平均で、二人以上の世帯のうち2人世帯の電気代は月12,144円、年間では145,728円です。ただしこの集団は世帯主の平均年齢が68.5歳で、高齢の夫婦世帯が中心という点に注意が必要です。日中に家を空ける共働きの2人暮らしは、これより低くなる傾向があります。

家族が増えると電気代はどのくらい増えますか?

2025年平均では2人12,144円→3人13,915円(+1,771円)、3人→4人13,928円(+13円)、4人→5人15,665円(+1,737円)、5人→6人以上17,322円(+1,657円)です。3人から4人の区間だけほぼ横ばいで、人数が1人増えるごとに一定額増えるわけではありません。照明・冷暖房・冷蔵庫といった世帯共有の消費が電気代の中心を占めるためです。

電気代が高い地域はどこですか?

2025年平均で電気代が最も高い地方は北陸の17,451円、次いで東北の16,380円です。最も低いのは九州の11,762円で、北陸との差は月5,689円・年68,268円になります。なお光熱・水道の合計では北海道の31,558円が全国最高ですが、内訳を見ると電気代は13,584円と全国平均並みで、差をつくっているのは灯油などの「他の光熱」7,925円です。

出典

  • 総務省統計局「家計調査(家計収支編)2025年平均」詳細結果表 第3-1表 世帯人員別1世帯当たり1か月間の収入と支出(2026年2月6日公開/2026年8月22日確認)
  • 総務省統計局「家計調査(家計収支編)2025年平均」詳細結果表 第1-1表 都市階級・地方・都道府県庁所在市別1世帯当たり1か月間の収入と支出(同上)
  • 総務省統計局「家計調査(家計収支編)2025年平均」詳細結果表 第3-2表 世帯主の年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出(同上)
  • 総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2025年(令和7年)平均結果の概要」(電気代の名目10.1%増・実質4.6%増、単身世帯の光熱・水道13,333円)
  • 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト「省エネ効果の算出根拠」(電気の目安単価31円/kWh)
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

省エネ住宅ナビ編集部です。国・自治体の公式情報をもとに、補助金・太陽光・蓄電池・エコキュート・リフォームの「いくらかかる?いくら戻る?」を中立の立場で整理しています。数値・期限は必ず一次情報で確認し、情報基準日を明示する編集方針です。

目次