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国の電気・ガス料金支援は2026年9月使用分で終わります。10月使用分からは値引きがなくなるため、多くの家庭では11月に届く請求から負担が増えます。増える額は電気1kWhあたり3.5円・都市ガス1立方メートルあたり14.0円で、4人世帯(電気450kWh・ガス40立方メートル)なら月2,135円です。2026年9月13日時点の資源エネルギー庁の公表による計算です。
情報基準日: 2026-09-13(2026年9月13日に資源エネルギー庁の公表内容を再確認。10月使用分以降の延長は同日時点でも未公表)
結論1: 値引き実施期間は2026年7月使用分から9月使用分までで、10月使用分以降の延長は2026年9月8日時点で公表されていない。
結論2: 値引きが最後に乗るのは10月中の検針分。11月の検針分から値引き行が消える。
結論3: プロパンガス(LPガス)はこの支援の対象外なので、そもそも値引きされていない。プロパン世帯で11月の請求から増えるのは電気の分だけです。
この記事でわかること
- 値引きの期間と単価(電気の低圧・高圧、都市ガス)の一次データ
- 世帯規模別に、11月請求から月いくら増えるかの逆算表
- 7月から9月の3か月で結局いくら値引きされていたか
- 支援終了と同じ月に重なる他の値上げと、増える分をどこで取り戻すか
値引きの期間と単価
この支援は、令和8年5月25日の総理記者会見で示された物価高対策として、使用量が多くなる7月から9月に絞って実施されたものです。資源エネルギー庁の特設サイトが公表している期間と単価は次のとおりです。
| 対象 | 2026年7月使用分 | 2026年8月使用分 | 2026年9月使用分 | 2026年10月使用分〜 |
|---|---|---|---|---|
| 電気(低圧・一般家庭) | 3.5円/kWh | 4.5円/kWh | 3.5円/kWh | 0円(公表なし) |
| 電気(高圧・企業) | 1.8円/kWh | 2.3円/kWh | 1.8円/kWh | 0円(公表なし) |
| 都市ガス | 14.0円/立方メートル | 18.0円/立方メートル | 14.0円/立方メートル | 0円(公表なし) |
| プロパンガス | 対象外 | 対象外 | 対象外 | 対象外 |
出典と取得日: 資源エネルギー庁「電気・ガス料金支援」特設サイト/2026-09-08取得。同サイトは値引き実施期間を「2026年7月使用分から9月使用分」と明記している。
「使用分」の定義も同サイトが示しており、7月使用分は原則として7月中の検針日から8月中の検針日までの使用に係る分です。したがって最後に値引きが乗るのは9月使用分にあたる10月中の検針分で、11月中の検針分(10月使用分)から値引き行が消えます。検針から請求までのタイミングは契約によりますが、多くの家庭では11月または12月に届く請求書で影響が見えることになります。
世帯規模別に、11月請求から月いくら増えるか
増える額は「使用量×単価」だけで決まるので、自分の検針票の使用量が分かれば正確に計算できます。9月使用分の単価(電気3.5円、都市ガス14.0円)が消えるとして、代表的な使用量で並べました。
| 世帯 | 月の電気 | 電気の増加 | 月の都市ガス | ガスの増加 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 一人暮らし | 200kWh | 700円 | 15立方メートル | 210円 | 910円 |
| 2人暮らし | 300kWh | 1,050円 | 25立方メートル | 350円 | 1,400円 |
| 4人家族 | 450kWh | 1,575円 | 40立方メートル | 560円 | 2,135円 |
| オール電化の4人家族 | 700kWh | 2,450円 | なし | 0円 | 2,450円 |
| プロパンガスの4人家族 | 450kWh | 1,575円 | 対象外 | 0円 | 1,575円 |
出典と取得日: 資源エネルギー庁の公表単価(電気低圧3.5円/kWh、都市ガス14.0円/立方メートル)から当サイトが計算(2026-09-08取得)。使用量は代表的な目安で、実際の額は検針票の使用量で計算してください。
図1: 11月請求から増える月額(世帯別)
ガスを使わないオール電化世帯が最も影響を受けます。使用量がそのまま電気に集中するためで、月700kWhなら2,450円です。逆にプロパンガスの世帯はガス側がもともと対象外なので、増えるのは電気分だけになります。「補助がなくなって高くなった」と感じる度合いは、燃料の組み合わせで倍以上違います。
7月から9月の3か月で、結局いくら値引きされていたか
8月使用分だけ単価が高いので、3か月の合計は単純な3倍にはなりません。資源エネルギー庁のシミュレーターは「7月と9月は同じ使用量、8月は約2割多い使用量」を初期値にしているので、その前提で3か月の合計を出します。
| 世帯 | 7月使用分 | 8月使用分(2割増) | 9月使用分 | 3か月合計 |
|---|---|---|---|---|
| 一人暮らし(電気200kWh・ガス15立方メートル) | 910円 | 1,404円 | 910円 | 3,224円 |
| 2人暮らし(電気300kWh・ガス25立方メートル) | 1,400円 | 2,160円 | 1,400円 | 4,960円 |
| 4人家族(電気450kWh・ガス40立方メートル) | 2,135円 | 3,294円 | 2,135円 | 7,564円 |
| オール電化4人(電気700kWh) | 2,450円 | 3,780円 | 2,450円 | 8,680円 |
出典と取得日: 資源エネルギー庁の公表単価と同庁シミュレーターの前提(8月は7月・9月より約2割多い使用量)から当サイトが計算(2026-09-08取得)。8月使用分は使用量を1.2倍にし、単価は電気4.5円・都市ガス18.0円で算出。
4人家族なら3か月で7,564円、オール電化なら8,680円が値引きされていた計算です。夏の請求書が「思ったより上がらなかった」と感じたなら、その理由の一部はここにあります。11月からはこの下駄が外れます。
支援が消える月に重なるもの
11月検針分は、支援終了以外の要因も重なります。影響が大きい順に3つあります。
11月検針分に重なる3つの要因
- 暖房の立ち上がり: 11月の検針は10月中旬から11月中旬の使用分にあたる。暖房を使い始める時期と重なるので、使用量そのものが増える
- 東京ガスの基本料金引き上げ: 東京ガスは2026年11月検針分から一般料金と家庭向け選択約款の基本料金を月150円引き上げる。払込書発行手数料も月220円から270円へ
- 大阪ガスのGAS得プラン改定: 大阪ガスも2026年11月検針分からGAS得プランの一部メニューを改定する。エコジョーズ料金は同社のモデル使用量で月120円増
東京ガスエリアで都市ガスを月30立方メートル使う4人家族なら、ガスの値引き420円が消え、基本料金が150円上がるので、ガスだけで月570円の増加です。電気の1,575円と合わせると月2,285円になります。「11月から急に高くなった」と感じるのは気のせいではなく、複数の要因が同じ月に重なるためです。
検針票のどこを見れば、自分の家の増加額が出るか
目安の表よりも、自分の検針票から計算したほうが正確です。必要なのは使用量の数字ひとつだけで、3ステップで出せます。
図2: 自分の増加額を出す3ステップ
いま届いている検針票にも、値引き行そのものが載っています。会社によって名称は異なりますが、電気なら「電気・ガス料金支援」「政府支援による値引き」、ガスなら「電気・ガス料金負担軽減支援事業」といった行が、マイナスの金額で入っています。この行の金額が、そのまま11月以降に消える額です。
ただし電力会社によっては、値引きを独立した行にせず燃料費調整単価の中に織り込んでいることがあります。たとえば中国電力の2026年10月分の燃料費等調整単価はマイナス11.43円で、その内訳は燃料費調整のマイナス7.97円、政府支援のマイナス3.50円、離島ユニバーサルサービスのプラス0.04円です。この場合は検針票に「支援」の行が見当たらないので、会社の公式サイトが公表している単価の内訳を見る必要があります。
見落としやすい4点
- 値引きは使用量に比例するので、使用量が少ない月ほど値引き額も小さい。夏と冬で消える額は違う
- 「使用分」と「検針分」は1か月ずれる。9月使用分は10月中の検針分にあたる
- 燃料費調整単価そのものも毎月変わる。支援がなくなった月に燃料費調整が下がれば、増加は目安より小さくなる
- 再エネ賦課金は別枠で、この支援とは関係なく毎年度5月分から新しい単価になる
燃料費調整額と再エネ賦課金の読み方そのものは別記事で扱っています。単価の内訳を自分で検算できるようになると、支援の有無だけでなく毎月の請求の増減を説明できるようになります。
消える月1,000〜2,500円をどこで取り戻すか
支援の再開は自分では動かせないので、取り戻すなら自分の契約と使い方を変えるしかありません。効果が大きい順に、手間と削減額を並べます。
| やること | 効果の目安 | 手間 |
|---|---|---|
| アンペア(契約容量)を下げる | 60Aから50Aで年3,741円 | 工事あり・無料の会社が多い |
| 電力会社を切り替える | 関東の月450kWhで年3,460円 | 工事なし・Web申込 |
| 都市ガス会社を切り替える | 関東の月30立方メートルで年1,858円 | 工事なし・Web申込 |
| 支払方法を払込書から口座振替へ | 東京ガスなら年3,240円(11月以降) | 申込のみ |
| 暖房の設定と気密の見直し | 省エネポータルの12項目で年15,360円 | 毎日の習慣 |
出典と取得日: 当サイトの各記事で算出した数値および資源エネルギー庁「省エネポータルサイト」/2026-09-08取得。効果はエリアと使用量で変わります。
一人暮らしで増える月910円は年10,920円です。アンペアを1段階下げるだけで年3,741円、電力会社の切り替えで年3,000円前後、都市ガスの切り替えで年1,800円前後なので、この3つを重ねればほぼ相殺できる規模です。順番としては、工事も違約金もなく確実に効くアンペア変更から手を付けるのが安全です。
【PR】市場価格で単価が動くプランも比べてみる
電力会社の標準的な料金メニューのほかに、30分ごとに単価が変わる「市場連動型」のプランもあります。単価が安い時間帯に洗濯や食洗機を回せる家ほど、差が出やすい仕組みです。夏と冬は市場価格が上がりやすいので、8月と1月の使用量で試算してから決めてください。
- Looopでんき「スマートタイムONE」:解約手数料0円、契約期間の縛りなし
- リミックスでんき「Styleプラス」:基本料金0円、解約手数料0円。契約容量30A未満の家とオール電化向けプランの家は申し込めません
出典:各社公式サイト(2026年10月21日確認)
よくある質問
| 先に答えると | 結論 |
|---|---|
| いつ終わるか | 値引きは2026年9月使用分まで。最後に乗るのは10月の検針分で、11月の請求から無くなります。 |
| いくら増えるか | 月200kWh・15立方メートルの一人暮らしで月910円、月450kWh・40立方メートルの4人家族で月2,135円。 |
| どう取り戻すか | アンペアを1段階下げて年3,741円、電力会社の切り替えで年3,000円前後、都市ガスの切り替えで年1,800円前後。 |
電気・ガス料金の支援はいつまでですか
資源エネルギー庁の特設サイトは値引き実施期間を「2026年7月使用分から9月使用分まで」と明記しています。9月使用分は10月中の検針分にあたるので、値引きが最後に乗るのは10月の検針分です。10月使用分以降の延長については、2026年9月8日時点で公表されていません。
支援が終わると電気代はいくら上がりますか
電気は1kWhあたり3.5円の値引きがなくなるので、月200kWhなら700円、月300kWhなら1,050円、月450kWhなら1,575円、月700kWhなら2,450円増えます。都市ガスは1立方メートルあたり14.0円で、月30立方メートルなら420円です。手続きは不要で、請求額に自動で反映されます。
プロパンガスも値引きの対象ですか
対象外です。資源エネルギー庁の特設サイトは「プロパンガスを使っているのだけど… 今回の対象となりません」と明記しています。したがってプロパンガスの世帯は、支援終了で増えるのは電気の分だけです。プロパンガスの料金は自由料金で会社ごとに大きく差があるため、値引きの有無より契約している会社の単価のほうが影響は大きくなります。
11月の請求で、一人暮らしはいくら増えますか
月200kWhと都市ガス15立方メートルの一人暮らしで、電気700円とガス210円の合計910円です。年に直すと10,920円になります。値引きが単価に溶かし込まれているため検針票に「値引き」の行は出ず、使用量に値引き単価をかけて確かめる必要があります。
増えた分は、どうやって取り戻せますか
工事も違約金もなく確実に効く順に、アンペアを1段階下げると年3,741円、電力会社の切り替えで年3,000円前後、都市ガスの切り替えで年1,800円前後です。この3つを重ねると、一人暮らしで増える年10,920円はほぼ相殺できる規模になります。
都市ガスの値引きはいくらでしたか
1立方メートルあたり、2026年7月使用分と9月使用分が14.0円、8月使用分だけが18.0円でした。電気(低圧)は3.5円・4.5円・3.5円で、高圧は1.8円・2.3円・1.8円です。プロパンガスは対象外です。
出典
- 資源エネルギー庁「電気・ガス料金支援」特設サイト(電気・都市ガスをご利用するみなさまへ)/2026-09-08取得
- 東京ガス「原料費調整制度に基づく2026年9月検針分のガス料金について」および「【東京地区等】ガスのご契約内容の変更に関するお知らせ」/2026-09-08取得
- 大阪ガス「2026年9月ガス料金の原料費調整について」および「一般料金S新設等について」/2026-09-08取得
- 関西電力「ガス料金の計算方法(関電ガス なっトクプラン)」/2026-09-08取得
- 資源エネルギー庁「省エネポータルサイト」/2026-09-08取得
本記事の金額はすべて税込です。値引き単価と期間は国の施策により変わることがあるため、最新の情報は資源エネルギー庁の特設サイトと契約中の会社の案内で確認してください。
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