外壁塗装に補助金は使える?【2026年】国はNG・自治体は10万〜25万円|「実質無料」営業の見抜き方

足場の上で住宅の外壁を塗装する職人のイラスト

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結論:「外壁塗装だけ」に使える国の補助金は2026年度時点でありません。使えるのは自治体独自の制度で、相場は10万〜25万円。ただし「遮熱・断熱塗料の使用」「市内業者への発注」などの条件付きで、多くが4月受付開始・先着順です。補助金ありきで飛びつく前に、まず費用相場(50万〜150万円)と業者選びを固めるのが失敗しない順序です。

※2026年7月13日時点の情報です。お住まいの自治体の最新制度は公式サイトでご確認ください。

なお、「そもそも今が塗り替えのタイミングなのか」を先に確かめたい方は、外壁塗装のベストなタイミングは築年数で決めない|塗料・劣化サイン・季節で見極めるもあわせてご覧ください。劣化サインのセルフチェックで、工事の要否と急ぎ具合を判断できます。

この記事のポイント

  • 「外壁塗装だけ」に使える国の補助金は2026年度時点でなし。断熱改修まで踏み込めば国の「みらいエコ住宅2026」の対象になり得る
  • 使えるのは自治体制度で相場10万〜25万円(補助率5〜10%)。遮熱・断熱塗料の使用が条件で、4月受付開始・先着順が多い
  • 補助金より効くのは相見積もり。外壁塗装は業者による価格差が最も大きく、費用相場は50万〜150万円
  • 「実質無料」の営業には注意。まず費用相場と業者選びを固めてから制度を確認する順序が失敗しない

編集部の見解|外壁メンテナンスを選ぶ視点

外壁の工事は、見た目より防水性の維持と建物の寿命延長が本質です。編集部は、塗料のグレードと下地補修の丁寧さで価値が決まると考えます。

必ず複数社で相見積もりを取り、工程と塗料の妥当性を比較してください。

※本欄は公式情報をもとにした省エネ住宅ナビ編集部の分析・見解です。最終的な判断は各制度・メーカーの公式情報をご確認ください。

目次

外壁塗装に使える補助金の全体像

制度外壁塗装への適用ポイント
国(みらいエコ住宅2026等)対象外(塗装単体)外壁への断熱材新設(断熱改修)なら対象。塗料の塗布は断熱材とみなされない
自治体の住宅リフォーム助成条件付きで対象相場10万〜25万円(補助率5〜10%)。遮熱・断熱塗料の使用が条件のケースが多い
火災保険災害起因なら可能性あり台風・雹などによる損傷の修繕。経年劣化は対象外

自治体補助金の典型的な条件

  • 遮熱塗料・断熱塗料の使用:省エネ効果が趣旨のため、塗料の種類が細かく指定されることも
  • 市内・町内業者への発注:地域経済振興を兼ねた制度が多い
  • 税金の完納・着工前申請:交付決定前に着工すると対象外になるのが原則
  • 4月受付開始・先着順:予算消化次第終了。2027年度を狙うなら3月から自治体サイトをチェック

「(市区町村名) 外壁塗装 補助金」で検索し、必ず自治体公式サイトの今年度情報を確認してください。

外壁塗装は業者による価格差が最も大きいリフォームです

築10年を過ぎたら、まず適正価格を知ることから。無料で複数社を比較できます。

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なお、外壁材そのものが傷んでいる場合は塗装では対応できず、重ね張り(カバー工法)や張り替えの検討が必要になります。判断基準と費用の違いは外壁のサイディングは張り替えか塗装か|費用60万〜300万円の分かれ目は「下地」で解説しています。

台風や大雪など自然災害で外壁・屋根が傷んだ場合は、補助金より先に火災保険を確認してください。対象になる損害の範囲と請求期限は火災保険で外壁・屋根は修理できる?|風災は対象・経年劣化は対象外、請求期限は3年で解説しています。

補助金より効く「相見積もり」という節約術

玄関先で訪問販売の営業を慎重に断る住人のイラスト
「補助金で実質無料」の訪問営業は、その場で契約せず相見積もりを

外壁塗装の費用相場は戸建てで50万〜150万円と幅が大きく、同じ工事でも業者によって数十万円の差が出ます。補助金の上限が10万〜25万円であることを考えると、実は相見積もりによる適正化の方が節約インパクトは大きいのが実情です。訪問販売で「補助金が使える」と勧誘された場合こそ、その場で契約せず複数社比較を挟みましょう。

塗料グレードで工事費総額は約2倍変わる(30坪の場合)

相見積もりを取る前に、費用の大半を左右する「塗料のグレード」を押さえておきましょう。同じ30坪の家でも、選ぶ塗料によって工事費総額は55万円〜130万円と2倍以上の開きがあります。

塗料グレード別 30坪の外壁塗装 工事費総額(足場代込み)0万円50万円100万円140万円アクリル(5〜8年)55〜75万円ウレタン(7〜10年)60〜110万円シリコン(10〜15年)70〜100万円フッ素(15〜20年)90〜120万円遮熱・断熱(15〜20年)90〜130万円無機・光触媒(15〜25年)100〜130万円
塗料の種類耐用年数工事費総額(30坪・足場代込み)
アクリル5〜8年55〜75万円
ウレタン7〜10年60〜110万円
シリコン10〜15年70〜100万円
フッ素15〜20年90〜120万円
遮熱・断熱15〜20年90〜130万円
無機・光触媒15〜25年100〜130万円
出典: リショップナビ外壁塗装「【30坪】外壁塗装の費用相場はいくら?」(2026年6月11日更新)をもとに作成

注意したいのは、1回の費用が安い塗料が必ずしも得とは限らない点です。塗り替えのたびに足場代(10〜20万円)が発生するため、耐用年数の短いアクリル・ウレタンは30年スパンで見ると塗り替え回数が増え、総額で逆転されるケースがあります。また遮熱・断熱塗料は自治体の省エネ系補助金の対象になりやすいため、補助金と組み合わせるなら第一候補です。どのグレードが自宅に合うかは劣化状況で変わるので、複数社の提案を比べるのが確実です。

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断熱まで踏み込むなら国の補助金が使える

塗装のタイミングで外壁・窓の断熱改修(断熱材の追加や内窓設置)まで踏み込むと、住宅省エネ2026キャンペーンの対象になり、窓リノベ(最大100万円)みらいエコ住宅(リフォーム最大100万円)と組み合わせられます。足場を組む工事は「まとめてやる」ほど足場代(15万〜30万円)を節約できます。

屋根の塗り替えやカバー工法を検討している方は、屋根塗装・屋根リフォームの費用相場と補助金もあわせてご覧ください。外壁と同時施工なら足場代を一度で済ませられます。

訪問販売で「今すぐ契約すれば足場代が無料になる」と契約を迫られたら、その場でサインせず一度保留してください。点検商法をはじめとする悪質な手口の見分け方と、クーリング・オフの使い方は外壁塗装の悪徳業者・訪問販売の見分け方7つで詳しく解説しています。

塗料グレード別の生涯コスト:安い塗料が本当に得か

見積もりの総額だけで比べると安いシリコン塗料が魅力的に見えますが、30年間で何回塗り替えるかまで含めると評価が変わります。編集部が生涯コストを試算しました。

塗料 耐用年数 1回の費用(30坪) 30年の塗替回数 30年の総額
ウレタン7〜10年約70万円3〜4回約210〜280万円
シリコン
最も選ばれている
10〜13年約85万円2〜3回約170〜255万円
フッ素15〜20年約110万円1〜2回約110〜220万円
無機20〜25年約130万円1〜2回約130〜260万円

※30坪・足場込みを想定した編集部の試算例です。実際は立地・劣化状況・業者で変動します。

編集部の見解|「終の住処」かどうかで答えが変わる

生涯コストで見るとフッ素・無機が有利に見えますが、これは30年住み続ける前提の話です。編集部としては、あと10年前後で住み替えや相続を考えているならシリコンで十分、終の住処として長く住むならフッ素以上を検討する、という分け方をおすすめします。

また見落とされがちですが、塗料のグレードより「下地補修と下塗りの丁寧さ」のほうが持ちを左右します。高い塗料を薄く雑に塗るより、適正グレードを丁寧に塗るほうが結果的に長持ちします。

利用者の声から:口コミや知恵袋では「訪問販売で即決したら相場の倍近かった」「足場代無料と言われたが総額に含まれていた」という声が繰り返し見られます。一方で「3社見積もりを取ったら50万円近く差が出た」という報告も多く、相見積もりの有無が金額を最も大きく左右しているのが実情のようです。

※本欄は公式情報と利用者の声をもとにした省エネ住宅ナビ編集部の分析・見解です。

正直なところ、外壁塗装を「今は見送ってよい人」

前回の塗装から5年程度しか経っていない … 症状が出ていなければ急ぐ必要はありません。

チョーキング・ひび割れなどの症状が一切ない … 「築10年だから」だけで判断しなくて大丈夫です。

訪問販売に「今すぐ塗らないと危険」と言われた … 不安を煽る手口の典型です。その場で契約しないでください。

反り・浮き・雨漏りがある … 塗装では解決しません。張替えやカバー工法の検討が先です。

自治体の補助金を確認する

外壁塗装単体への国の補助はありませんが、断熱塗料や省エネ改修と組み合わせると対象になる制度や、自治体独自のリフォーム助成が使える場合があります。編集部の45県調査もあわせてご覧ください。

📊 編集部の独自調査都道府県別・省エネ住宅補助金ランキング2026

🗾 お住まいの地域を調べる都道府県別・省エネ補助金の一覧

あわせて読みたい関連記事

関連記事: 水回りのリフォーム費用も確認したい方はキッチンリフォームの費用相場と選び方トイレリフォームの費用相場と節水補助もどうぞ。

補助金以外にも費用を下げる方法はあります。外壁塗装の費用を抑える7つの方法と適正価格の見極め方【2026年】もあわせてご覧ください。

外壁塗装の見積もりで確認したい5つのチェックポイント

確認項目 見るべきポイント
①塗料の商品名と塗布量「シリコン塗料」でなくメーカー・商品名まで記載があるか。缶数の記載も重要
②三度塗りの明記下塗り・中塗り・上塗りが分かれているか。持ちを最も左右する工程
③下地補修の範囲ひび割れ補修・シーリング打ち替えが含まれるか。「一式」は要注意
④足場代㎡単価が明記されているか。「無料」を謳う場合は総額に上乗せされていないか
⑤保証内容自社保証か第三者保証か。倒産時に無効にならないか

相見積もりを取るべき人・急がなくてよい人

取るべき:チョーキングやひび割れが出ている/訪問販売で提案を受けた/前回塗装から10年以上/金額が妥当か分からない

急がなくてよい:前回から5年程度で症状がない/近く建て替え予定/反りや雨漏りがある(塗装でなく張替え等の検討が先)

訪問販売のトラブルが特に多い分野です:国民生活センターは住宅リフォーム工事の訪問販売について繰り返し注意喚起しています[1]。「近所で工事しているので足場代が浮く」「今なら半額」は典型的な勧誘文句です。

訪問販売で契約した場合、法定書面の受領日から8日以内はクーリング・オフが可能です[2]。その場でサインせず、必ず複数社を比較してください。

よくある質問

Q. 「助成金で実質無料」という営業は本当?

A. ほぼ誇大です。自治体補助は上限10万〜25万円・先着順で、工事費全体をまかなえる制度は存在しません。この営業トークが出たら相見積もりで適正価格を確認しましょう。

Q. 火災保険で外壁塗装できる?

A. 台風・雹・雪などの災害による損傷の修繕は対象になる可能性がありますが、経年劣化による塗り替えは対象外です。「保険で無料になる」と勧誘する業者には注意してください。

Q. 外壁塗装に国の補助金は使えますか?

A. 2026年度時点で、外壁塗装単体は国の補助対象外です。国の制度(みらいエコ住宅2026事業など)の対象になるのは外壁に断熱材を新設する断熱改修で、遮熱塗料・断熱塗料の塗布は断熱材の設置とみなされない取り扱いが続いています。

Q. 自治体の外壁塗装補助金の相場はいくらですか?

A. 実施している自治体では10万〜25万円(補助率5〜10%程度)が相場です。遮熱塗料・断熱塗料の使用、市内業者への発注、税金の完納などが共通の条件になっていることが多く、多くは4月受付開始・先着順です。

Q. 外壁塗装の費用相場はいくらですか?

A. 一般的な戸建てで50万〜150万円が目安です。業者による価格差が大きいリフォームのため、契約前に複数社の相見積もりで適正価格を確認することが重要です。

出典:リフォーム補助金ナビ / 外壁塗装パートナーズ(全都道府県の助成金解説) / ヌリカエ 助成金コラム / リショップナビ外壁塗装(30坪の費用相場・塗料別)

この記事の執筆・編集方針について

本記事は省エネ住宅ナビ編集部が執筆・編集しています。補助金・制度に関する記述は、経済産業省・環境省・国土交通省および各自治体の公式サイト・公式資料を確認したうえで作成し、記事内に出典を明記しています。特定のメーカー・施工会社に属さない中立な立場で情報を整理しています。

制度の受付状況・要件・予算の消化状況は変動します。申請の最終判断は必ず各事業の公式サイトでご確認ください。記載内容の誤りにお気づきの場合は、お問い合わせフォームよりご連絡いただければ、確認のうえ速やかに訂正します。

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出典・参考

業者選びで失敗しないために(関連ガイド)

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この記事を書いた人

省エネ住宅ナビ編集部です。国・自治体の公式情報をもとに、補助金・太陽光・蓄電池・エコキュート・リフォームの「いくらかかる?いくら戻る?」を中立の立場で整理しています。数値・期限は必ず一次情報で確認し、情報基準日を明示する編集方針です。

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