電気・ガス料金支援は9月使用分で終了【2026年】10月使用分から請求は月700〜2,100円戻る

秋の夕方のリビングと暖房器具を背景にした電気・ガス料金支援終了の記事バナー

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2026年の電気・ガス料金支援は9月使用分が最後です。10月使用分からは値引きがなくなり、請求は電気で月700〜2,100円、都市ガスで月280〜560円ぶん元に戻ります。
電気260kWhと都市ガス30立方メートルを使う2人世帯なら、合計で月1,330円の戻りです。
値引きが消えるのは10月の請求ではなく11月の請求からです。使用分と請求月が1か月ずれているためで、この時期は冬の使用量増加とも重なります。

この記事でわかること

  • 2026年の支援単価(電気低圧・高圧・都市ガス)と適用期間の一次情報
  • 使用量別に「請求がいくら戻るか」を逆算した表
  • 値引きが消えるのが11月請求からになる理由
  • 3か月で実際にいくら軽減されていたか
  • 10月使用分以降の延長が公表されているかどうか(2026年9月3日時点)

支援の単価と適用期間

経済産業省は2026年6月12日に、電気事業者とガス事業者からの申請にもとづく特例措置を認可・承認しました。これにより2026年7月・8月・9月の使用分について、小売規制料金からの値引きが可能になっています。自由料金についても、新電力を含む小売事業者を通じて値引きが実施されました。値引きは燃料費調整単価(電気)と原料費調整額(都市ガス)から差し引く形で行われ、利用者側の手続きは不要です。

区分7月使用分
8月分の請求
8月使用分
9月分の請求
9月使用分
10月分の請求
10月使用分以降
電気(低圧)3.50円/kWh4.50円/kWh3.50円/kWh
電気(高圧)1.80円/kWh2.30円/kWh1.80円/kWh
都市ガス14.00円/立方メートル18.00円/立方メートル14.00円/立方メートル

最も手厚かったのは8月使用分(9月分の請求)で、電気は1kWhあたり4.50円、都市ガスは1立方メートルあたり18.00円が差し引かれていました。9月使用分は3.50円と14.00円に戻っており、10月使用分以降の単価は2026年9月3日時点で公表されていません。

10月使用分から請求はいくら戻るか

9月使用分に効いていた値引きがなくなると、同じ使い方をしていても請求は増えます。増える額は「9月の値引き単価×使用量」で逆算できます。

使用量9月使用分の値引き10月使用分の値引き請求の戻り(月)年に直すと
電気 200kWh700円0円+700円8,400円
電気 260kWh910円0円+910円10,920円
電気 400kWh1,400円0円+1,400円16,800円
電気 600kWh2,100円0円+2,100円25,200円
都市ガス 20立方メートル280円0円+280円3,360円
都市ガス 30立方メートル420円0円+420円5,040円
都市ガス 40立方メートル560円0円+560円6,720円

10月使用分から増える月額(電気+都市ガス30立方メートル)

電気200kWh1,120円電気260kWh1,330円電気400kWh1,820円電気600kWh2,520円都市ガス30立方メートル(420円)を各世帯に加算

電気だけを見れば月700円から2,100円ですが、都市ガスを併用している家では合計で月1,120円から2,520円の戻りになります。オール電化の家は都市ガスの値引きを受けていないため、戻りは電気ぶんだけです。

値引きが消えるのは11月の請求から

ここが最も間違えやすい点です。支援は「使用分」で区切られており、請求は使用月の翌月に届きます。9月使用分(=10月分の請求)までは値引きが入っているため、10月に届く請求書にはまだ値引きが載っています。値引きがゼロになった請求が届くのは、10月使用分を精算する11月です。

8月使用分

9月の請求
4.50円/kWh 値引き

9月使用分

10月の請求
3.50円/kWh 値引き

10月使用分

11月の請求
値引きなし

11月使用分

12月の請求
値引きなし+暖房で使用量増

※検針日は地域と契約で異なるため、実際のずれは数日から1か月程度前後します。

11月と12月の請求が続けて上がって見えるのは、この2つが重なるからです。11月の請求は「値引きが消えた」ぶん、12月の請求は「値引きが消えたまま暖房で使用量が増えた」ぶんです。値上げがあったわけではないのに請求が伸びるため、原因を切り分けておくと落ち着いて対処できます。

3か月で実際にいくら軽減されたか

7月から9月までの3か月を合計すると、電気は1kWhあたり11.50円(3.50+4.50+3.50)、都市ガスは1立方メートルあたり46.00円(14.00+18.00+14.00)が値引きされた計算になります。毎月の使用量を一定と置くと、受け取った総額は次のとおりです。

世帯の想定電気の軽減額都市ガスの軽減額3か月の合計
単身(電気200kWh・ガス20立方メートル)2,300円920円3,220円
2人(電気260kWh・ガス30立方メートル)2,990円1,380円4,370円
4人(電気400kWh・ガス40立方メートル)4,600円1,840円6,440円
戸建て大家族(電気600kWh・ガス40立方メートル)6,900円1,840円8,740円

実際には夏の8月に使用量が増えるため、単価が最も高かった月と使用量が最も多かった月が重なり、上の表より軽減額が大きかった家が多いはずです。逆に言えば、10月以降はその効果がまるごとなくなります。

10月使用分以降の延長は公表されていない

2026年9月3日時点のステータス

  • 適用期間:2026年7月使用分から9月使用分まで(確定)
  • 10月使用分以降:延長の公表なし
  • 根拠:経済産業省の認可・承認は「2026年7月、8月及び9月使用分」に限って行われている
  • 秋以降の経済対策で追加が決まる可能性は残るため、本記事は公表があり次第この行を更新します

過去の支援も、2024年夏・2025年夏・2026年冬と、期間を区切って断続的に実施されてきました。「そのうちまた始まる」と期待して家計の前提に組み込むのは危険で、値引きがない状態を平常と考えて予算を組んでおく方が安全です。

高圧契約は低圧の約半分だった

マンションの一括受電や、事業所として高圧で契約している場合、値引き単価は低圧の約半分です。7月・9月使用分が1kWhあたり1.80円、8月使用分が2.30円で、低圧の3.50円・4.50円に対しておよそ51%の水準でした。

区分7月・9月使用分8月使用分低圧に対する比率
電気(低圧)3.50円/kWh4.50円/kWh100%
電気(高圧)1.80円/kWh2.30円/kWh51.4% / 51.1%

高圧一括受電のマンションでは、管理組合が受け取った軽減額を各戸へどう配分するかが管理規約や契約によって異なります。専有部の請求に自動で反映される場合と、共用部の費用として吸収される場合があるため、10月使用分以降に「戻り」を感じない住戸もあります。なお特別高圧の契約は今回の支援の対象外です。

支援がなくなっても残る3つの単価

支援は燃料費調整単価から差し引く形で行われていました。つまり、値引きがなくなっても電気料金の構造そのものは変わりません。請求書の内訳のうち、支援と関係なく毎月・毎年動くのは次の3つです。

燃料費調整額

原油・LNG・石炭の輸入価格で毎月変わる。自由料金のメニューには上限がないものが多い。

再エネ賦課金

年度ごとに改定され、全世帯に一律でかかる。契約先を変えても金額は同じ。

従量料金の単価

契約するプランで決まる部分。ここだけは自分の選択で下げられる。

この3つのうち、家庭が動かせるのは3番目だけです。支援の終了で月700円から2,100円が戻るのであれば、同じ金額をプランの見直しや設備で取り戻せるかを考えるのが現実的な対処になります。逆に、燃料費調整額や賦課金の上下を心配しても打つ手はありません。

また、支援の終了と同時期に託送料金の改定などが重なる年もあります。請求が上がったときは「値引きが消えたぶん」「使用量が増えたぶん」「単価そのものが変わったぶん」の3つに分けて確認すると、対処すべき先がはっきりします。使用量は検針票の前年同月比で、単価は明細の内訳で確認できます。

戻りぶんを打ち消す3つの方向

月700円から2,100円の戻りは、使い方と設備の両方から埋められます。効き方の大きい順に並べると次のようになります。

打ち消し方のチェックリスト

  • 契約プランの見直し:手続きだけで年数千円動くことがあり、設備投資が不要。使用量が多い家ほど効きます。
  • 暖房の運用:設定温度を1℃下げる、フィルターを清掃する、室外機まわりを空けるなど、11月からの増加分に直接効きます。
  • 設備の更新:給湯器や窓の断熱は初期費用がかかる一方、支援の有無に関係なく毎月効き続けます。補助金と組み合わせると回収年数が縮みます。

太陽光や蓄電池を検討している家では、支援がなくなった後の単価で回収年数を計算し直すのが正確です。値引きが入っていた時期の請求書をそのまま前提にすると、削減額を小さく見積もることになります。複数社の見積もりを取ると、同じ容量でも金額に幅があることがわかります。

よくある質問

支援の値引きは申請しないと受けられませんでしたか

いいえ。値引きは電気の燃料費調整単価と都市ガスの原料費調整額から自動的に差し引かれる仕組みで、利用者の手続きは不要でした。請求書や明細に値引き額として表示されています。

10月の請求書にはまだ値引きが載っていますか

載っています。10月に届く請求は9月使用分を精算したもので、電気は1kWhあたり3.50円、都市ガスは1立方メートルあたり14.00円が差し引かれています。値引きが消えるのは11月に届く請求(10月使用分)からです。

プロパンガスも支援の対象でしたか

今回の支援の対象は電気と都市ガスで、都市ガスは年間の契約数量が1,000万立方メートル未満の契約が対象でした。プロパンガス(LPガス)は対象外です。

出典

  • 経済産業省「2026年7月、8月及び9月使用分の電気・ガス料金支援の実施に伴い、電気・都市ガス料金の値引きを行うことができる特例認可・承認を行いました」2026年6月12日(2026年9月3日確認)
  • 中部電力ミライズ「電気・ガス料金支援による負担軽減額(2026年8月分から2026年10月分まで)」(2026年9月3日確認)
  • 中部電力ミライズ「電気・ガス料金支援の実施に伴う電気料金および都市ガス料金の特別措置について」(2026年9月3日確認)
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この記事を書いた人

省エネ住宅ナビ編集部です。国・自治体の公式情報をもとに、補助金・太陽光・蓄電池・エコキュート・リフォームの「いくらかかる?いくら戻る?」を中立の立場で整理しています。数値・期限は必ず一次情報で確認し、情報基準日を明示する編集方針です。

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